今回お話を伺ったのはイラストレーターのよねやまゆうこさんと画家のでるもなかさんご夫妻。湘南の夏を壮大に描くでるもなかさんの作品を、伸びやかに堪能できる作りのランディングページは奥様のよねやまさんがペライチで作ってくださったもの。ポートフォリオとしての性格と、商品紹介ページとしての役割を兼ね備えたアトリエのようなページの誕生秘話、そして素敵なご夫婦のライフワークにせまります。今回のインタビュアは佐々木と山下でお送りします。

 

https://peraichi.com/landing_pages/view/delmonaca

▲作成されたページのトップのイメージ。視界が開けるように画面をいっぱいいっぱいに使ったスケールの大きさと、目に飛び込む青の鮮やかさが特徴的だ。

 

アーティスト・でるもなか氏の作品とペライチ

ーー初めまして、今回取材を行わせていただきます。株式会社ペライチの佐々木と山下でございます。来月(2018/07/01現在)ここで個展をなさるんですよね。本日は原画も拝見させていただけるということで、大変楽しみにしてまいりました。本日はどうかよろしくお願いいたします。

(でるもなかさん|以下敬称略)

よろしくお願いします。(原画を見せながら) これは個展後半で展示する作品の一部です。 これが「第弐江乃電」といって。「第弐江乃電」が江ノ島から沖の方に伸びていて...ずーっと行くとこんな世界が広がっている。 この世界が「夛果海原(タカアマハラ)」というんだけどね。 見える人には見える世界なんです。主人公の少年はずっと江ノ島から旅をしている。旅の目的は、この世界へ行ってしまった父親を探すことと、自分のルーツを探ることなんですよ。

▲インタビューの場所はでるもなか氏の個展会場である鎌倉のumicafe。波打ち際を思わせる陽気な店内のBGMに、でるもなか氏のテノールが柔らかに重なった。この日は特別に原画を見せていただいた。HPで拝見した時よりも、生の色合いの迫力が感じられた。光も、風も、波も、自然も人工物も青で引き立てられた白昼の夢のような世界に調和している。

 

ーー作品はひと続きの冒険譚になっているんですね…。夏・湘南・少年・海、見事に役者が揃っています。そして、この作品のページを作られたのが、奥様のよねやまさんなんですよね。これを表現するツールとしてペライチを選んでいただいたきっかけってなんだったのですか?

(よねやまさん|以下敬称略)
私がペライチを知ったきっかけは FaceBook でした。はちえんさん(坂田誠さん=ペライチの岐阜県代表サポーター)のタイムラインからです 。 彼がペライチいいよ、と投稿されてて。同時にランディングページの存在を知りました。 ページ1枚でWebサイトの役割をする、 そんな便利なものがあるんだ、と目から鱗でしたね。ランディングページって何だろう、と興味を持ちました。

ーーペライチ、使い心地はいかがでしたか?

(よねやま)簡単、シンプルな操作感という印象でした。

ーー例えば、どういったポイントでそう思っていただけたのかお聞きしてもよろしいですか?

(よねやま)
そうですね。 私はインターネットが登場したばかりの2000年頃から自分のWebサイトを開 設していたんですね。 以前は Webサイト制作専用のソフト がないと作れなかったのが、ペライチだと、ブログを更新する感覚で気軽に更新できるので造るハードルががかなり低くなったと感じています。 また、 直観的に、イメージ通りに造れるのが楽しかったです。

ーー楽しんで作っていただけて大変光栄です!

(よねやま)
ペライチさんで用意されている 「テンプレート」 があるじゃないですか。 実は、私には造る前から自分の頭の中に、ランディングページの完成形(イメージ)が(ふ んわりと) あるんですよ。 その完成形に近づくため、気づいたら、テンプレートの原型がな くなるくらいにまで、入念に造り込んでしまうことがあります。
でるもなかさんはこういう絵を描く人だから……彼はやっぱり作品を大きく魅せたいんですよね。原画同様に、Webサイトでも作品をでっかく魅せたい。レイアウトも大きく魅せたい。視界がパーッと広がるような感じで。

▲でるもなかさんの作品の制作風景。画材はアクリルガッシュ。

 

(よねやま)彼は全くパソコンできない人なんで…パソコン触ったら爆発する!なんていうんですよ(笑)

ーー対照的なご夫婦なんですね

(でるもなか)
たとえば、 キーボードの表記も日本語で「(文字を)消す」って書けばいいのに 、何で 「 Delete 」 ?って。 素直に 「消す」 って書けばいいのに(苦笑)慣れの問題なんでしょうけども(笑)。

(よねやま)
そういう人なので、ランディングページの説明をするのは大変でした、基本的になんでも日本語で説明するんです。 たとえば 「Webサイト」という、百貨店のような、だだっ広いフロアがインターネット上にあってね...いろんな商品がそこに並んでるんですよって風に。

ーーそういう説明のやり方はいいですね、特に画家の方とかイラストレーターの方にとってその”フロア”ってウェブ上にあるアトリエみたいなものですよね。それも、広さも場所も選ばない。大きいスケールの絵を飾る大きな展示場になるんですね…。

(よねやま)
「グーグル」の説明も、数多くあるお店を紹介する観光案内所みたいなものだよって、そう 伝えたんです。 さすがに一発で理解してくれました。 長年説明で苦労していただけに、うれしかったですね(笑)。

ーー例えが本当にわかりやすい!本当に素敵です!

(よねやま)
なぜランディングページが必要なのか、 流れを理解することが大事だと感じました。 そうやってランディングページを作ると、観光案内所に掲載されて、案内してくれるように なるんだよ、お客さんが来るようになるんだよって。

(でるもなか)なるほど…

(よねやま)
なるほどじゃないでしょ!前に説明したじゃない!だってあなた、中身がまるで文明開化前の江戸時代の侍なんですもの

(でるもなか)うん、僕はだいたい、江戸・古代・昭和、そんな感じ〜。

ーーもう平成終わりますよ!

(よねやま)お願いだから21世紀を生きて〜!

(でるもなか)いいよ〜。江戸は。でも、彼女は色々とIT関係はやってくれるから助かりますね。

(よねやま)私が一生懸命最先端走ってるのにこの人いつまでも江戸から動かないの!

(一同)ハハハハハ

 

ページのこだわりポイント

 

ーー先ほど、テンプレートの原型はないとおっしゃりましたが、恥ずかしながら私でも元々のテンプレートが分かりません。このページはどのテンプレートを使ってお作りになったのですか?

(よねやま)

最初に使ったのはポートフォリオのテンプレートでしたね。 ページの役割としても、当初は ポートフォリオだけでした。でも、要素がだんだん増えてきて、今では個展の案内や動画ま でランディングページに備えるようになりました。ちなみにオリジナル商品のデザインや動 画も私が担当しています。

最初に使ったのはポートフォリオのテンプレートでしたね。ページの役割としても、当初はポートフォリオが目的でした。でも、この人がどんどんどんどんマグカップやら何やら出すから、ページもポートフォリオだったのが個展や商品の紹介ページらしい性格まで備えるようになりましたね。ちなみに商品のデザインから製作周りは全部わたし。

▲見せていただいたマグカップ。このカップでミントティーなどをいただけたら最高なんじゃないかしら、と思ったりする。

 

(でるもなか)原画はいくらだって描くさ。

(よねやま)彼はいいこと思いついた ! って、ぽんぽん言っちゃう。 その度に私はギクっと しちゃいます(笑)。

ーーそうやってLPもアップデートされて行くんですね。でるもなかさんが思いついたものをよねやまさんが形にする、アイデアを生み出すパートとそれを具体的にアウトプットする役割がしっかりできてて両者にずれがない、ご夫婦としても素敵ですが、お仕事をする上でこんなに素晴らしいパートナーってありませんよね。

(よねやま)
ランディングページを 造ろう と思った理由は「でるもなか」という雅号にしたもんだから、 知名度が全然なかったことです。まずは人間扱いされないんですね(笑)。作品鑑賞の前 に、まず「でるもなかって何ですか?」という展開になってしまう。

(でるもなか)別に僕は妖精でもアンドロイドでも何でもいいんだけどね〜。

(よねやま)ケチャップですか?って言われたこともあるじゃない!

ーー”デルモンテ”ですか?

(でるもなか)
そうそう、ケチャップと、トマトと、バナナね。あとは和菓子の「最中」。まあ、僕の絵を見た人は最初は女性をイメージするらしいね。どんな可愛い人かなって思ったらヒゲ生やした僕が登場する。面白いね。

ーー描かれる絵も幻想的で…繊細なタッチで、こう、女性的な柔らかさがありますから、そういう印象になるかもしれませんね。本日初めてお会いした時、いい意味で裏切られました。こんな方だったんだ!って

(よねやま)いい意味で?

ーー失礼いたしました。もちろん、すごくいい意味です!

(でるもなか)
女性で売ってくのもいいかもね。カツラかぶってさ、ひげは青青とさせて?
みんなだまくらかしていくんだよ、(笑)。

(よねやま)皆さま、これが「でるもなか」でございます。

 

よねやまさんのワークとペライチ

ーー奥様のよねやまさんはイラストレーターさんをなさっているのですよね。

(よねやま)はい、 私はこんなイラストを描かせていただいています。

▲そう言って見せていただいたポートフォリオや本の装丁。 よねやまさんの漫画はコマが大きく、キャラクターの表情なども明確で、読み取りやすい。 ”「わかりやすい」を伝えたい”を作品のモットーとして掲げ、 漫画からイラストマップ、 キャラクターデザイン、挿絵 まで、ボーダレスに活動しているそう。

 

ーーライブ感で言えば写真とか音声とか、それこそ動画とかって強力なメディアではありますけど、経験を具体的な体験として伝えるために、一度噛み砕いて手間が加えられたものって、なんと言うか、現代だからこそ価値がありますよね。

(よねやま)

ウェブが主流になりつつある 時代、それに見合ったアピールの方法をいつも模索しています。 ただ、どんな時代でも、漫画には価値があると思っているんですね、 キャッチーに訴求できるし。事実ネット広告に漫画が載ると反応が良いそうですね。

 

ーーご自身の方でペライチでLPを持とうとなさったことはありますか?

(よねやま)
私は ポートフォリオのwebサイトを持ってるんですが、 今度は得意な「漫画」をテーマに ペライチで ランディングページ を作ってみようかと 思っています。

よねやまさんのポートフォリオはこちら

ーー漫画とLPでアナログとITの融和を目指すんですね。素敵なアイデアです!

 

▲こちらがよねやまゆうこさん。話の運びやオチのつけ方までも軽やかで、あっという間にインタビューの時間が過ぎた。

ーー最後にペライチへ、ペライチのユーザー様へメッセージを一言お願いいたします。 制作 上で心がけている点などもあれば、秘訣を教えてください。

(よねやま)
業種によってアプローチはさまざまだと思います。

共通するのは、作り手の意図とお客さまの気持ちを両方考える。 伝えたいテーマやゴールをはっきり決める。あまり多くを盛り込み過ぎないことでしょうか。

このページの場合、「でるもなかさんは人間ですよ~」「こんな作品を描いていますよ~」 「鎌倉で個展を開きますよ~」と、伝えたい要素を絞り、起承転結を意識して造りました。

ありがたいことに、画家でるもなかのランディングページは、ペライチ一生無料キャンペー ンで特別賞をいただきました。ペライチさんとの出会いはとても有意義なものとなりまし た。でも、受賞に満足することなく、今後もランディングページを育てていければと思って います。

ーー大変具体的で参考になります。本日は本当にありがとうございました。

▲お願いして撮らせていただいたペライチポーズ。本当にユーモラスでチャーミングな二人の様子が写真からもうかがえる。

 

最後に

いかがでしたか?凪の日の海のように穏やかなでるもなかさんと、自由にその上空を舞う鳥のようなよねやまさん。お二人の穏やかながら軽快な調和から生まれた緻密な策略と、そこに散りばめられた粋な遊び心が作品にも、会話の掛け合いにも、もちろんランディングページの中にも散見されます。ITとアナログの優しい融和の形を体現した素敵なご夫妻でした。
でるもなかさんの個展は下記の日程で、インタビューの行われたumi cafe を会場に行われます。この記事でご興味を持っていただけた方は是非、足を運んでみてくださいね。記事の担当は佐々木がお送りいたしました。

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