アフィリエイトの仕組み、業界の展望と問題点を徹底解説!

「アフィリエイト」という単語は、副業を始めようとしている方なら一度は耳にしたことがあると思います。

以前、アフィリエイトについての記事を書きましたが、今回はアフィエイト業界の仕組みや真実についてより詳しく書いていきたいと思います。

アフィリエイトとは

アフィリエイトのイメージ画像

アフィリエイトというのは凄く簡単にいうと、「自分が所有しているメディアで他社の商品・サービスの宣伝をするビジネスモデル」のことをさします。

ここでいう「自分が所有しているメディア」というのは、HPやブログ等のwebサイトだけではなく、TwitterやFacebook等のSNSアカウントも含まれます。

また、アフィリエイトをする人たちのことをアフィリエイターと言います。アフィリエイターが紹介する商品が売れるたびに売上の一部がアフィリエイターに支払われるというのがアフィリエイトの基本的な仕組みです。

どんな仕組みで収入が発生するのか

サイト・ブログアフィリエイトの仕組み

アフィリエイトの中で最もオーソドックスな手法はwebサイトを使った、いわゆるサイト・ブログアフィリエイトです。

例えば、「うちの会社の化粧品を代わりに売ってくれれば、1本につき1000円の報酬を渡します。」という依頼が募集されていたとします。

自分のブログやTwitterアカウントを駆使して商品の宣伝をします。

アフィリエイターは1ヶ月で100本の化粧品を宣伝して売りました。
そうすると、1,000円 × 100本 = 100,000円 という報酬が支払われることになります。

アフィリエイトの仕組み

アフィリエイトの仕組み

PPCアフィリエイトの仕組み

サイト・ブログアフィリエイト以外にも、PPCアフィリエイトというものがあります。
PPCとは "Pay Per Click" の略で、サイト・ブログアフィリエイトと比べると少し仕組みが複雑です。

まず、PPC広告という広告を打ちアクセス数を大量に稼いで、あらかじめ用意していたLPにそのアクセスを集中させて収益を出します。

LPとはランディングページの略で、一般的には「1つの商品やサービスを販売する為の縦に長い1枚のWEBページ」という意味で使われます。

LPはネットで商品・サービスを販売する時に非常に重要となる要素です。

PPC広告のスクリーンショット

試しに「PPC広告とは」とGoogleで検索してみました。
すると、ページタイトルの下に[広告]の表示があるページが2つ出てきました。(赤枠で囲った部分)

これがPPC広告です。
広告というと法人じゃないと出せないのではないかなどの疑問を持つ方は多いですが、個人・法人問わず掲載が可能です。また普通の広告とは違い、掲載しただけの時点ではお金はかかりません。

広告が掲載され、そのページがクリックされたらその都度広告費がかかります。(だから、Pay Per Click広告 = "クリックごとに支払う広告"という名前なのですね)

1クリックごとの広告費はキーワードによって様々で、「FX」「ダイエット」「クレジットカード」などの競合が多いキーワードほど1クリックの広告費が高くなります。

逆にニッチなキーワードであれば広告費を抑えてアクセス数を稼ぐことができます。
クリックは沢山されてアクセスは集めたけどLPの成約率が低くて売上に繋がらない、という状態だと広告費だけがかさみ赤字が出てしまうので注意しないといけません。

アフィリエイト業界の問題点

アフィリエイトのネガティブのイメージ

非常に画期的なビジネスモデルであるアフィリエイトですが、多くの問題点も介在しています。

そういった問題はアフィリエイター側の過失である場合が多いですが、広告主が以下であげるような行為の責任を取らされる場合もあります。(広告主側の過失で、アフィリエイターにも責任がいく場合もあります。)

誇大広告

  • 商品・サービスを購入していないのに、購入したていでレビュー記事を書く
  • 「絶対」「100%」「必ず」といった誇大な表現で商品を宣伝する

こういった行為は景品表示法に違反します。しかし残念ながら、このような誇大広告をするアフィリエイターは非常に多いです。

薬事法違反

  • このサプリを飲むだけで体重10㎏の減量に成功しました。
  • この化粧水使ったらアトピーが治りました。

こういった表現は明らかな薬事法違反です。医師やその他の物がこれを保証したものと誤認させるような表現を広告に使ってはいけません。

この場合、広告主とサイト運営者のどちらも薬事法の罰則対象になります。
最近は薬事法違反で摘発・書類送検される広告主やアフィリエイターが増えてきています。

著作権侵害

誇大広告や薬事法違反と並んだ悪質な行為として、「著作権の侵害」があります。

著作者に無許可で、無料で音楽や漫画、映画を視聴・ダウンロードできるようなサイトなどがこれに当たります。
2013年には、動画サイト『FC2』に映画ファイルを違法アップロードしたとして5人も逮捕された事例もあります。

価値の無い情報商材

おそらくこれがアフィリエイト業界の中で、もっとも根深い問題です。
情報商材というのは、"情報"の内容自体が商品として値段がつけられ、主にネットを介して売買されるもののことをさします。

  • コピペだけで月収50万円稼いだ方法とは
  • 勝率99.9%の株式投資の手法とは

主にこういった「〜すれば稼げる系」のものです。

読者を煽るために、誰でも簡単に稼げるというような魅力的な表現をしていますが、実際の中身はネットを使えば無料で知れるような情報だったりする場合が非常に多いです。

こういった情報商材は紹介した際の報酬がかなり高額なので、稼ぎたいアフィリエイターがこぞって宣伝しようとサイトを乱立させたりSNSで拡散させたりしています。

アフィリエイトに対して、なんとなく怪しそう・・・というイメージが定着したのは情報商材が主な理由でしょう。
消費者センターへの相談件数も年々増加傾向にあり、2016年度の1,646件と2008年度の268件を比較すると、およそ6倍近くまで増加しています。

国民生活センターのHPはこちら

稼ぐためには何が必要か

アフィリエイトのポジティブなイメージ

アフィリエイトはただやっていれば収入に繋がるかと言われてもそうではありません。
最低限必要なことを次であげているので参考にしてみてください。

やるからには本気でやろう

お小遣い稼ぎ・副業というイメージが定着しつつあるアフィリエイトですが、お小遣い稼ぎ感覚でやっていてもおそらく収益を出せる可能性は低いでしょう。

アフィリエイターも立派な個人事業主です。
事業主ということは行なっている事業、つまりアフィリエイトで必ず売上を作らないといけません。やるからには本気で取り組みましょう。

ビジネスの本質を理解する

喜んでいるお客さんのイメージ

ビジネスの本質とは儲けることではありません。
儲けることは大事ですがそればかりを考えていると間違った方向にいきがちです。
本質は世の中に価値を提供することです。価値を提供し続けて、気づいたらその対価としてお金が入ってきた、というのがもっとも理想の形です。

これはアフィリエイトも例外ではありません。
全てネット上で完結できてしまうアフィリエイトですが、画面の向こう側には、サイトを見てくれる・紹介した商品を買ってくれるお客さんが必ずいます。

そのお客さんに対してどうすれば価値を届けれるかということを常に意識することが大事です。

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回はより詳しくアフィリエイトについて解説しました。

問題・課題の多い業界ですが、それ以上に可能性に溢れています。

もしこれからアフィリエイトを行うのであれば、しっかりと勉強・準備をしてお小遣い稼ぎ感覚ではなく本気で取り組んでみてください!