WEBマーケティングの成果を上げるために、LP(ランディングページ)を活用するケースはとても多いです。
しかし、なかなか思うような成果を上げることができずにお悩みの方も少なくないでしょう。
この記事では、売れるLPと売れないLPの違いや、売れるLPの作り方について解説します。
これから初めてLPの制作に取り組む方はもちろん、制作したLPの成果が得られずにお悩みの方もぜひ参考にしてください。
目次
「売れるLP(ランディングページ)」とは?
売れるLPとは、それぞれのLPが目的とする成果を上げているLPのことを指しています。
LPが通常のWEBサイト(ホームページ)と異なるのは、訪れたユーザーへ特定の商品の購入やサービスへの申し込みなど、具体的な行動を起こしてもらうことを目的としている点です。
つまり「売れるLP」とは、LPの最終的な目的である行動へとユーザーを導くことができたかどうか(成約できたかどうか)で決まります。
※なおユーザーの行動とは、商品の購入やサービスへの申し込みだけでなく、資料請求や無料体験への申し込みなども含まれますが、本記事内では便宜上、成果の高いLPのことを“売れるLP”と表現します。
「良いLP」と「売れるLP」は違う
「良いLP」と「売れるLP」は、必ずしも一致しません。
たとえばおしゃれで目を引くLPは、デザイン面では良いLPであるとの評価を得られるかもしれませんが、商品の魅力が伝わらずに成約に至る割合が低ければ、売れるLPとは言えません。
また多くのアクセス数を集めるLPでも、成約に至る割合が低ければ売れるLPとは言い難いでしょう。
一方で、一見デザインがありきたりな印象を受けるLPであっても、実は売れているLPは存在します。
また市場規模などによってアクセス数こそ控えめでも、成約まで進む割合が高ければ、売れるLPとして成功していると言えるでしょう。
繰り返しになりますが、LPの目的は成約することです。
その目的を達成できているLPが、「売れるLP」であると言えるのです。
「売れるLP」の指標
LPが売れているかどうかを確認するためには、効果を測定することが必要です。
ここでは、効果測定のための具体的な指標について解説します。
セッション数(訪問数)
セッション数は、ユーザーがLPへ訪れた回数のことです。
単純なアクセス数とは少し異なり、同一のユーザーが30分以内に再訪問した場合はセッション数は増えません。
LPで扱う商品やサービスによって市場規模はさまざまですが、なるべく需要のあるキーワードに対するリスティング広告を出稿するなどの対策を行うことで、セッション数は増やすことができます。
計測は、Googleアナリティクスなどの解析ツールを導入することで可能になります。
なお、LPへの主な流入元とも言えるリスティング広告については以下の記事内で解説していますので、併せてお読みください。
リスティング広告の運用にLPは必要?効果的な作成のコツも解説!
CVR(コンバージョンレート)=CV率、成約率
CVRは、LPへのアクセス数もしくは成約ボタンのクリック数に対して、実際に成約まで至った割合を示します。
CVRの計算方法は、成約数÷訪問数(もしくはクリック数)×100 。
たとえば1000回の訪問に対して5件の成約があった場合のCVRは、5÷1000×100=0.5%となります。
CVRは、LPで扱う商品やサービスのジャンル・内容によって異なりますが、一般的には1~2%が平均値と言われています。
無料の会員登録や資料請求などは成約へのハードルも下がりますので、もう少しCVRが高くなることも珍しくありません。
CV(コンバージョン)数
CV数は、LPにおける最終的な成果を図る数値です。
計算方法は、セッション数×CVR。
LPの成果を上げる=「売れる」ためには、セッション数とCVR、どちらも向上させることが重要であることがわかります。
「売れるLP」と「売れないLP」の違い
「売れるLP」と「売れないLP」の違い
売れるLPと売れないLPの違いを一言で表すと、「ユーザー目線に立てているかどうか」です。
流入元となる広告や、LPのデザイン、構成などにおいて、見込み顧客であるユーザーを意識することは言うまでもなく重要なことですが、いつの間にかユーザーよりも広告主側・制作側が主体となっているLPも少なくありません。
ユーザー目線を意識した制作のポイントについては、この後の項で詳しく解説します。
売れないLPも売れるLPへ成長できる
売れるLPとなるかどうかは、公開後の運用にもかかってきます。
言い換えれば、なかなか成果が出なかったとしても、適切な運用を行うことで売れるLPへと成長させることは可能です。
一方でLPの運用をせずに公開後放置してしまうと、いつまでも売れないLPのままとなってしまいます。
LPO(ランディングページ最適化)は、公開後のLPを成長させるマーケティング手法としてよく用いられるものです。
以下の記事ではLPOを進める手順について詳しく解説していますのでぜひお読みください。
LPOとは?手順や改善策をわかりやすく解説!無料ツールもご紹介
「売れるLP」の作り方!制作・改善のコツ
売れるLPを制作する際の4つのポイントについて解説します。
- 流入元との整合性
- 成約につながる構成
- ベネフィットを伝える
- 過不足のない適切な情報量
先の項で解説した、ユーザー目線に立つことを意識しながら、LPの制作や改善にお役立てください。
流入元との整合性
流入元となるWEB広告とLPの整合性がとれていることは、ユーザーが自然とページを読み進めるために重要な要素です。
広告のイメージに対して違和感を覚えるようなLPは、ユーザーが途中で離脱しやすく、結果的に成約まで至らない、「売れないLP」となってしまいます。
広告とLPの整合性をとるためには、同一商品であっても、出稿する広告に応じてLPも複数パターン準備する必要があります。
たとえばミネラルウォーターのLPを制作する際に、「ミネラルウォーター 安い」というキーワードで検索するユーザーと「ミネラルウォーター 赤ちゃん ミルク」というキーワードで検索するユーザーの求める情報は同一ではありません。
そのため、広告を出稿するキーワード、設定したペルソナごとに適切なLPを表示することが大切です。
また、バナー広告から流入するユーザーには、広告で使用したものと同一のキャッチコピーや画像を取り入れたLPを制作すると間違いがありません。
広告とLPの整合性を整えることで、ユーザーに「このページに自分が必要な情報が載っていそう」と思わせ、読み進めてもらうことができるのです。
流入元となるWEB広告については、代表的なリスティング広告について詳しく解説した記事も参考にご覧ください。
リスティング広告の運用にLPは必要?効果的な作成のコツも解説!
成約につながる構成
売れるLPを制作するために、構成はとても重要です。
ユーザーに商品に対する興味をもってもらい、知ってもらい、最終的に成約に結び付けるような自然な流れをもった構成であることが重要です。
ユーザーの心をつかみ、適切な順番で必要な情報を伝えるための構成については、以下の記事で詳しく解説しています。
LP内に必要な要素や、項目ごとの制作ポイントについても知ることができますのでぜひ併せてお読みください。
ベネフィットを伝える
ユーザーは、自分にとってメリットがあると感じたときに商品を購入します。
成果が出ないLPの中には、商品やサービスの特徴・性能を一方的に説明しているものがありますが、それだけでは成約まで結びつけることは難しいでしょう。
ユーザーが本当に必要としているのは、商品を購入することで自身に得られるメリット(=ベネフィット)です。
重要なのは、一般的な価値ではなく、ユーザー(ペルソナ)にとっての価値。
成約することで、ユーザーにどのような変化が起こるのか、どのような悩みが解決してどんな未来があるのかを具体的に提示しましょう。
過不足のない適切な情報量
LPに掲載する情報量は多すぎず少なすぎず、適切であることが重要です。
ユーザーがLPを読み進め、商品について知るうちに、新たな疑問や不安点が生じることは珍しくありません。
もしLP内で疑問や不安が解決されなければ、ユーザーは新たな情報を求めて他のページへ移動してしまうでしょう。離脱されてしまえば、LP内で成約する確率が下がることは明白です。
ユーザーが抱くであろう疑問や不安をあらかじめ予測し、LP内で解決策や答えを用意する必要があります。
またユーザーが必要とする情報が網羅されていることは重要ですが、不必要な情報まで掲載して無駄にLPが長くなることは逆効果です。
文字が多すぎると読む気をなくしてしまうものですし、本当に知りたい情報が探しにくくなってしまいます。
ペルソナごとに必要な情報を精査し、過不足なく提供できるように心がけましょう。
制作費を抑えて費用対効果の高いLP制作を
成果率の高い「売れるLP」を制作できても、成果以上に制作費がかかってしまっては意味がありません。
制作費をなるべく抑えることは、LPの費用対効果(ROI)を高めることにつながります。
LPの制作費は、専門のWEB制作会社に依頼すると数万円から数十万円かかることが一般的ですが、無料や低価格で提供されている制作ツールを利用することで、専門知識のない方でもLPを制作することも可能です。
「ペライチ」は、1ページ構成のLP制作に適したホームページ作成ツールです。
テンプレートを活用することで、WEB制作に必要なコーディングやデザインの専門知識がない初心者の方でも簡単にLPを制作可能。
画像やテキストを編集するだけでなく、テンプレートに組み込まれていない要素を追加することも可能なので、ありきたりではないオリジナル性の高いLPに仕上がります。
会員登録するだけで無料で利用でき、必要な機能に応じて選べる月額性の有料プランも。
初めてLPを制作するという方も、まずは無料プランで制作してみてはいかがでしょうか。
また、本当に初心者でもLPを作れるのか不安、操作方法が難しくないか心配だという方は以下の記事でペライチの使い方について実際の操作画面を用いて説明していますのでぜひご覧ください。
「売れるLPの作り方」 まとめ
「売れるLP」とは、LPのそもそもの目的である商品の購入やサービスへの申し込みなど、成約率の高いLPのことを指します。
売れるLPと売れないLPの違いは、ユーザー目線に立てているかどうか。
LPを制作する際には、常にユーザー目線で以下のようなポイントを押さえることが重要です。
- 流入元の広告との整合性はとれているか(ユーザーが違和感を覚えないか)
- LPの構成は適切か(ユーザーが読み進めやすいか)
- ベネフィットは伝わるか(ユーザーにとってのメリットが書かれているか)
- 情報量は適切か(ユーザーにとって必要な情報が網羅され、かつ余計な情報はないか)
LPは公開後の運用で売れるLPへと成長させることも可能なので、制作後も積極的に改善していくことが大切です。
無料ツールなどを導入して制作費用を抑えることができれば、費用対効果も高いLPとなります。
テンプレートを利用することで簡単にLPを制作できる「ペライチ」は、初心者にもおすすめのLP制作ツールです。
売れるLPの制作にぜひお役立てください。