リスティング広告の運用にLPは必要?効果的な作成のコツも解説!

リスティング広告の運用を考えたとき、LP(ランディングページ)の制作をセットで考える人は少なくありません。

しかし場合によっては、LPを制作せずにリスティング広告を運用できることをご存知でしょうか?

 この記事では、LPを活用しなくてもリスティング広告を運用できるケースについて、具体的な例を挙げてご紹介します。

また、LPが有効なケースについて、リスティング広告の効果を最大限に高めるためのLP制作のコツについても解説します。

 リスティング広告の運用を考えているけれどLPを制作するべきかわからない、効果的なLPの制作方法が知りたいという方はぜひ参考になさってください。

リスティング広告とは?

リスティング広告の意味と種類について解説します。

リスティング広告とは

リスティング広告は、インターネット上に掲載するWEB広告の一種です。

「リスティング(=listing)」は、英語で「一覧を作成する」という意味があり、日本では主にビジネス用語として「一定の条件によってデータを分類すること」また「一定の条件に沿ったデータを抽出すること」という意味で使用されることが一般的でした。

このことからリスティング広告とは、無差別ではなく一定の条件下で特定の層に対して掲載するWEB広告のことを意味しています。

リスティング広告の種類

リスティング広告の種類は「検索連動型広告」と「コンテンツ連動型広告」があります。

それぞれの特徴についてご説明します。

検索連動型広告

検索連動型広告とは、ネットユーザーがGoogleをはじめとする検索エンジンに入力するキーワード(検索用語)に連動して、検索結果の一覧画面に表示される文章型の広告です。

ユーザーが広告をクリックするたびに広告主が費用を支払うクリック課金方式から、「PPCPay Per Click)広告」と呼ばれることもあります。

以下の例では、「鉄分 サプリ」で検索したときに表示される上位4つはすべてリスティング広告です。

 

コンテンツ連動型広告

コンテンツ連動型広告とは、パートナーサイトの広告枠に表示する広告のことを指し、ディスプレイ広告とも呼ばれています。検索連動型広告とは異なり、文章だけでなく画像も取り入れたバナー広告を表示することができます。

検索連動型広告のようにクリックごとに費用が発生する方式と、クリックの有無に関わらず広告が表示された回数に応じて費用が発生するインプレッション課金方式があります。

 

このように、検索する用語や閲覧するサイトから広告を表示するターゲットを絞ることができるのがリスティング広告です。

リスティング広告とLP(ランディングページ)の関係

ネットユーザーがリスティング広告をクリックした際に表示されるページとしてよく使用されるのがLP(ランディングページ)です。

縦長の1ページ内で特定の商品やサービスについてユーザーが求める情報を満たし、成約(商品の購入やサービスへの申し込みなど)へ導くことを目的としています。

またLPは、リスティング広告だけでなく、SNS広告など他のWEB広告からの流入を想定して制作されることもあります。

通常のWEBサイト(ホームページ)を制作するよりも費用も時間もかからないために、複数パターンを作成できたり、効果測定をすることで修正・改善をしやすかったりというメリットもあります。

ランディングページについてさらに詳しくは以下の記事で解説していますので、併せてお読みください。

ランディングページとは?LPの特徴やメリット、作成ツールを紹介

リスティング広告運用にLPは必要?

リスティング広告のリンク先としてLPはとても相性がよいために、必ずセットで作成するものだと考えている方も少なくないようです。

しかし場合によっては、LPを制作せずに既存のWEBサイトなどをリンク先としてリスティング広告を運用することも可能です。

リスティング広告のリンク先としてLPが不要なケース

リスティング広告のリンク先として、LPよりもWEBサイトの方が望ましいケースの具体例として、アパレル商品を挙げることができます。

アパレルの場合、特定の商品についてのLPを見たユーザーが興味をもったとしても、一つの商品を見ただけで購入まで至る確率は決して高くありません。

多くの場合は、同じブランドの他のアイテムも比較したうえで、最も気に入った商品を選びたいと思うのではないでしょうか。

このようなケースでは、リスティング広告のリンク先は、LPよりもブランドのWEBサイトが効果的です。

ある商品にだけ特化したLPへ誘導しても、他のアイテムを見るためにLPから離れて公式サイトやショッピングポータルサイトへ移動してしまうでしょう。

そのため、既存のWEBサイトに足りない機能があれば追加するなどのメンテナンスを行い、リスティング広告のリンク先として活用する方が成約にもつながりやすいと考えられます。

リスティング広告のリンク先としてLPが有効なケース

上記のようなケースもありますが、それ以上にLPがリスティング広告のリンク先として効果的であることは多いものです。

以下のような場合では、リスティング広告のリンク先としてLPを制作することはとても効果的と言えるでしょう。

既存のWEBサイトがない場合

リスティング広告の運用を考えたとき、取り扱いたい商品やサービスを掲載しているWEBサイトがまだないという場合もあるでしょう。

そのようなときは、複数ページから構成されるサイトよりも短い期間で制作できるLPの方がリスティング広告の運用をスムーズに開始することができます。

既存サイトとは違う訴求をしたい場合

既存のWEBサイトがある場合でも、異なるコンセプトやテイストで訴求する場合は新たにLPを制作する方がよいでしょう。

特定の商品やサービスを特定のターゲットに対して訴求するLPは、既存サイトとは独立させることで新たな表現方法を取り入れることができます。

さまざまな訴求方法を試したい場合

同一の商品やサービスについて、さまざまな訴求方法を試すことでより効果の高いものを探りやすいのはLPの特徴です。

サイトよりも修正や改善がしやすいLPは、ABテストを試みたい場合にも活用しやすいのです。

指名検索される可能性がある場合

指名検索とは、ネットユーザーが特定の商品名やサービス名で検索することです。

商品やサービス名でわざわざ検索するということは、購入や申し込みまでの距離も遠くありません。

ある程度の知名度があり指名検索される可能性がある場合は、その商品やサービスに特化したLPを制作し、指名検索に対してリスティング広告を出稿することが効果的です。

限定キャンペーンを打ち出したい場合

期間限定のキャンペーンを打ち出したい場合や、特定の商品に限ったキャンペーンを行う場合などは、LPが有効です。

リスティング広告からキャンペーンのLPへユーザーを誘導することで効率的な訴求を行いましょう。

リスティング広告の効果を上げるLPとは

リスティング広告は、出稿先を限定することによりターゲット層を絞れているため、適切な訴求方法を行うことができれば成約率は高くなります。

ここでは、リスティング広告を掲載する検索キーワードの選び方と、効果を上げるためのLPの制作のコツについて解説します。 

※リスティング広告の中でも特にターゲット層を絞りやすい検索連動型広告の場合について取り上げています。

リスティング広告を出稿するべきキーワードとは

 より成約率を高める、効果的なキーワードへリスティング広告を出稿するための考え方を解説します。

成約までの距離が近い「行動キーワード」

検索キーワードには、何かの情報を調べたい情報キーワードと、何か行動を起こすための行動キーワードがあります。

たとえば、同じ「個人年金」について検索する場合でも以下のような違いがあります。

 

検索キーワード 検索意図 キーワードの種類
個人年金 メリット 個人年金に加入するメリットが知りたい 情報キーワード
個人年金 申し込み 個人年金に申し込みたい 行動キーワード

 

成約(この場合は個人年金への申し込みをすること)までの距離が近いのは、明らかに行動キーワードで検索するユーザーです。

このような行動キーワードで検索するユーザーに向けて、行動を後押しするようなLPを制作することが有効です。

 指名検索

また、商品やサービスの名前で指名検索するユーザーにもリスティング広告は効果的です。

商品名・サービス名単独の検索では細かな検索意図(情報を求めているのか、行動を起こしたいのか)がわかりづらいものですが、元は情報ニーズで検索したユーザーに対しても、リスティング広告として表示する広告文によってユー行動へと促すことも期待できます。

 

リスティング広告運用に適したLP制作のコツ

 リスティング広告の効果を最大限に発揮するためのLPはどのようなことを意識して制作するべきか、具体的な項目に沿って解説します。

ページ速度

リスティング広告をクリックしてからページが表示されるまでの速度が遅いと、ユーザーは離脱してしまいます。

画像のサイズが大きくなりすぎないように最適化すること、コードを圧縮することなどでページ速度は改善することができます。

 ファーストビューで引きつける

ファーストビューは、ユーザーがLPを訪問して最初に目にするページの冒頭部分を指します。

ファーストビューの印象によっては、すぐにページを離れてしまうことは珍しくないため、とても重要な部分です。

大切なのは、ユーザーが一目で「このページには自分にとって必要な情報が載っている」と認識できること。
分野や内容にもよりますが、ネット上の記事は「読まれている」のではなく、「見られている」と言われています。

適切な位置にリンクを配置する

具体的な行動キーワードからLPに流入してくるユーザーは、そもそも行動する(=成約する)確率がとても高いものです。
中には、既に行動を起こす前提で検索する人も。

そのような人にとっては早く行動を起こせることはメリットとなるので、ファーストビュー内に購入ボタンや申し込みへのリンクを設置することはとても有効です。

その他にも、LP内でユーザーが行動を起こしやすいと思われる位置に適切にリンクを配置しましょう

 競合との比較を示す

多くのユーザーは、ある商品やサービスに魅力を感じたとしても、それだけですぐに購入や申し込みに至ることは難しいものです。多くの場合、他社の似たような商品やサービスと比較し、より機能のよいもの、よりお得なものなどを探すでしょう。

ユーザーが比較のためにLPを離れてしまわないように、ユーザーが気になるであろうことをLP内で比較して示すことが有効です。

このとき重要なのは、自社商品やサービスの良い点ばかりを羅列しないこと。
競合の強みや、時には自社商品の弱みも説明したうえで、それでも自社商品を購入することのメリットを示せることが理想的です。

 ユーザーの不安を解消する

ユーザーが行動を起こすにあたって不安に思うこと、疑問を感じることを予測し、それを解消するようなコンテンツを設置しましょう。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 申し込み後の流れ:商品を入手するまでを具体的にイメージできる
  • お客様の声:実際に使用した人の感想が気になるというニーズに応えることができる
  • FAQ:その他の不安・疑問点に答えることができる

信頼性・権威性を示す

商品やサービスについての客観的意見として、第三者からの評価を掲載することでより高い信頼性をアピールすることができます。

可能であればその業界の専門家など権威をもつ人物や、世間的に信頼度の高い機関からの評価を掲載できると理想的です。

 ユーザーの最後の一歩を後押しする

たとえば「今だけ無料」「期間限定キャンペーン」「返金保証あり」など、購入や申し込みを迷っているユーザーの背中を押すようなポイントを提示できると効果的です。

また売り手の伝えたいことではなく、ユーザー目線に立った訴求を意識することも最後の一歩の後押しとなります。

商品やサービスのここが凄い!ではなく、それらを使用することでユーザーにどんなメリットがあるのか、どのような変化が期待できるのかということを具体的に示すことで、ユーザーは未来を想像しやすく、購入や申し込みへのハードルが下がるでしょう。

リスティング広告運用とLP(ランディングページ)まとめ

検索結果や特定のサイトの広告枠に掲載するWEB広告をリスティング広告と呼び、リンク先としてLP(ランディングページ)を制作するケースはとても多いです。

リスティング広告の効果を高めるLPを制作するには、以下のポイントを意識してみましょう。

  • ストレスなく閲覧できるページ速度を意識する
  • ファーストビューで価値のあるページだと伝える
  • 行動したいときにすぐクリックできる位置に購入(申し込み)へのリンクを配置する
  • 競合との比較を示す
  • ユーザーの不安、疑問に先回りして答える
  • 信頼性、権威性の根拠を示す
  • 最後の一歩を後押しする

リスティング広告のリンク先として、必ずしもLPを制作しなければならないわけではなく、商品やサービスのジャンルによっては、既存サイトの方がリスティング広告のリンク先として適していることもあります。

 リスティング広告のリンク先に迷ったら、既存のWEBサイトに加えてLPを作成し、成約率が高いのはどちらか計測してみるのもよいでしょう。

LPは、WEBサイトよりも短い期間で、無料のツールを使用して制作することもできます。

 

ペライチは、初心者でも簡単に操作できる、LP制作に適したツールです。

基本的な機能は無料で利用できるので、試しにLPを制作してみたい場合なども気軽にご活用ください。

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