Frontier Online Community キックオフイベント

分断の痛みは、私たちが大切にしているものの存在を教えてくれる。
それに気づいて目覚めた人たちが、世界のフロンティア(最前線)に立つ。
福島で生まれつつあるものに目を向け、未来を創っていく活動をスタートさせよう。
世界中から集い、オンラインで繋がり続け、生まれつつあるものから学んでいこう。

田原真人 2017冬 日本ツアー第4弾

Frontier Online Communityとは

福島県内で地域やそこで暮らす人々のために活動している様々な人・団体と
福島県外に住んでいて福島県内の最新の状況や動きに関心のある人・団体が
オンラインで日常的に繋がって、お互いの違いから学びを見つけて関わり合っていくことを通じて
距離も専門性も超えたコミュニティ(集合知・共同創造体)が生まれ育っていくことを目指す運動です

*キックオフイベント後、オンラインサロンにて交流を行っていきます

キックオフイベント開催にあたって

震災でもなく、復興でもなく、再開発でもなく、途上のそれらは内包して、これからと今の福島県内を表す言葉があるとすれば、それはどんな言葉でしょうか。本来の”素”の地域や個人に戻っていくのだけど、震災前に戻るのではない。震災後に受け取ったたくさんの悲しいことも嬉しいことも吸収して、環境の変化にも合わせながら、個人も地域も成長の過程にいて、実は今も進み続けている。そんな「最前線」でありつつ「余白」でもあることを受けて、「Frontier」という言葉は選びました。そしてその「Frontier」の中で輝きを放っている人同士が交わって、県外の人ともオンラインでどこまでも繋がってコミュニケーションできる環境が合わされば、この「Frontier」で生まれていく様々なものは、福島県内外の垣根も物理的な距離も超えて、リアルタイムで世界中に共有されていくし、オンラインで一緒にいる人同士で育てて分かち合っていくこともできる。そんな世界を見てみたいと思い、この「Frontier Online Community」という運動を始めました。


キックオフイベント当日は、オンラインを活用したコミュニティづくり・ファシリテーションを得意とされている田原真人さんに進行いただきます。会場に足を運んで参加くださる方以外に、オンラインで参加する方の映像も会場に投影して音声も繋いで、会場とオンラインが一体になって進んでいきます。今の福島県で生まれているものに関心のある方なら、どなたでも参加いただけます。キックオフイベント後は、オンラインサロンにて交流を始めていきます。ぜひ加わって、このコミュニティの中でたくさんのものを受け取って、たくさんのものを出してみてください。一緒に大きな循環をつくっていきましょう。

Frontier Online Community 実行委員会 梅村武之

ファシリテーター紹介

田原真人

こんにちは。田原真人です。
 
私は、茨城県の日立市で生まれ育ち、社会人になってからは、水戸、いわき、仙台で予備校講師として仕事をしてきました。
 
人生の大きな転機になったのは、2011年に起こった東日本大震災と原発事故でした。これは、まさに、私が生きてきた場所で起こった出来事でした。
  
避難地区による違い、避難したか残ったかの違い、行政からの支援があるかどうかの違い、放射線に対する考え方の違い・・・など、様々な違いによって、人の繋がりが分断されていく状況に対して、なすすべもなく立ちすくむだけでした。
 
次々と決断を迫られる状況が生まれ、あれかこれかを選択するたびに、違う選択をした人との間に溝ができて孤立していくという感覚がありました。

違いによって分断が生じる痛みと、どこにぶつけたらよいか分からない怒りが同時に沸いてきて、人生が迷走し始めました。

問題を掘り下げていく中で、教育システムがもたらしている影響について考えるようになりました。

規格化された考え方を持つ労働者を大量生産する教育システムでは、基本的に「正解」は1つであり、「違い」=「間違い」と扱われているため、それを無意識レベルまで浸透させてしまっている私たちは、違いがあると、どちらが正しいかを巡って戦ってしまうのではないかと思いました。
 
無意識に受け入れてしまっている前提を見直し、むしろ、「違い」によって、人と人とが繋がることはできないのか?と考えるようになり、違いを学び合いのエネルギーに変える対話型の学びに希望を見いだすようになりました。

2012年に反転授業に出会い、「反転授業の研究」というオンラインコミュニティを立ち上げました。そのときにビジョンとして掲げたのは、「オンラインに多様性のある森を作ろう」ということでした。その後、5年間で4500人からなるコミュニティが育ちました。
 
私たちは、このコミュニティにおいて「オンラインの対話により、集合知から学ぶ」ということを体験しました。これは、まさに、違いによって分断が起こるのではなく、違いを学びの源にすることで、違いによって人が繋がっていくという体験でした。

私は、集合知によって人が繋がっていくというプロセスを、さらに深めたいと思い、「自己組織化コミュニティ」というものを立ち上げました。そこでは、集合知の先にある共同創造の世界が出現しています。
 
分断の痛みに蓋をするのではなく、その痛みを感じつつ、その奥にある大切なものにたどり着ければ、これからの未来を創造するための哲学が立ち上がっていくはずだと信じて、今回のワークショップを開催します。

(プロフィール)
早稲田大学物理学及び応用物理学専攻博士課程中退。元河合塾講師。「反転授業の研究」代表。Zoom革命代表。国際ファシリテーターズ協会日本支部理事。『微積で楽しく高校物理が分かる本』、『Zoomオンライン革命』など著書10冊。

「痛み」が教えてくれるもの

2011年までの私は、淡々とした生活を送っていました。
感情的になっている人を見ると、「そんなに怒っても仕方がないだろう」と思い、自分の仕事を効率よく進めていくことに意識を向けていました。
 
自分は、感情の浮き沈みが小さく、安定している人間だと思っていました。
 
しかし、311の後、自分の中に強烈な怒りが生まれ、それに突き動かされるように、それまでの自分だったらあり得ないようなことを次々とやるようになりました。
 
怒りの矛先は、社会システムへ向けられ、さらには、その中で生きている自分に向けられました。身体がこわばり、ついに身動きが取れなくなりました。
 
そのときに、ふっと肩の力が抜けて、311の後に自分が放出したエネルギーの大きさを感じることができました。自分の内側にある燃えさかるマグマの存在に気づいた瞬間でした。
 
私は、このマグマは、すべての人の内側に存在しているはずだと確信しています。そして、311の分断の痛みを通して、自分自身の内側のマグマと繋がった多くの人たちの存在を感じています。
 
私たちの内側の痛みに目を向けてみましょう。その奥には、マグマが存在しているはずです。
 
自分の内側のマグマのエネルギーを放出させ、パラダイムシフトの最前線をこの場から立ち上げていきましょう。

すべての違いを学びの源にする

分断を乗り越えて繋がり直す試みを続ける中で、「多様性を認める」という言葉がむなしく響きました。
 
本当は均質のほうが楽だし、効率がよいけど、仕方が無いからある程度の多様性は認めてあげる・・というような意味を「多様性を認める」という言葉から感じてしまったのです。
 
そういうレベルでは繋がり直せない分断を目の前に、もっと根底から問い直していく哲学が必要だと強く思いました。
 
その中で、私の中で響いてきた言葉が、

「すべての違いを学びの源にする」
 
というものでした。
 
これは、ちょうどよさそうな違いを選んできて、組み合わせて何かいいものを作ろうというものではありません。
 
選びようもなく存在するすべての違いを学びの源にするという決意を固めると、そこから何を立ち上げられるだろうかという問いです。
 
私は、福島で、すでに多くの人が、この問いと向き合って、大きな気づきを生み出しているのではないかと感じていて、そこから学びたいと思っています。
 
「すべての違いを学びの源にする」という哲学に照らしたとき、福島と外部とをオンラインで繋ぐ対話から、どのような気づきと学びが生まれるのかを探究していきましょう。

時間軸と空間軸を大きく取る

数百年単位で見ると、現在は、機械論パラダイムの終焉期にあると捉えることができます。
 
世界を巨大な機械だと見なし、人間も部品の一つとして規則正しく振る舞うことで社会の秩序を維持していくというパラダイムに、教育も、常識も、経済も、最適化されてきました。
 
そこでは、不確定なことは排除され、すべてが確定している世界像が描かれていて、あなたたちは、黙ってしたがっていればいいのだと言われ続けてきたのです。原発安全神話などは、まさにその代表例だと言えるでしょう。
 
しかし、私たちは、未来は不確定であり、何が起こるか分からないのだということを、これ以上無いような方法で学んでしまいました。
 
固定化した考えを維持するために不確定性を排除するのではなく、不確定性をゆらぎとして受け止め、自らの思考フレームをリフレーミングし、意識の容量を拡大して、共感力を強めながら学び合っていく世界が急激に広がっています。
 
新しいパラダイムの芽が、あちこちで芽吹きはじめています。
お互いのことを、まだ、知らないだけです。
  
遠く離れた地域の人たちと対話をすると、それぞれにとっての「当たり前」が、相手にとっての「ゆらぎ」になり、そこから学びと気づきが生まれていきます。
 
新しい世界を創りはじめている人たちと繋がっていきましょう。
旧パラダイムが破綻した「周辺部」から、新パラダイムの狼煙を上げていきましょう。
 
パラダイムシフトは、いつだって、「周辺部」で動き始めた人たちが、お互いに繋がり合ってうねりを起こすトランスローカルから起こっていくのですから。

キックオフイベント詳細

日時 2017年12月18日(月)15時00分~18時00分
場所 福島コトひらく(福島県郡山市富久山町久保田下河原191-1)
対象 福島県内:非営利/営利を問わず、地域やそこで暮らす人々のための活動をしている人・団体
福島県外:福島県内の地域や人の最新の状況や動きに関心のある人・団体
内容 対話(会場での参加者とオンラインでの参加者が一体となって対話をしていきます)
参加 以下の2種類の参加方法がございます
①会場でのリアル参加
②ZOOMを活用したオンライン参加(URLは後日連絡)
参加費 ①会場でのリアル参加  \2,000
②オンライン参加    投げ銭(送金先は後日連絡)
対象 福島県内:非営利/営利を問わず、地域やそこで暮らす人々のための活動をしている人・団体
福島県外:福島県内の地域や人の最新の状況や動きに関心のある人・団体

※当日行うプログラムのイメージ

会場

会場参加者はいくつかの島に分かれます

オンライン

オンライン会議システム「ZOOM」を利用し、会場に投影するWEB上の会議室に集まります

会場+オンライン

会場参加者とオンライン参加者が一体となって当日は進行します


主催:Frontier Online Community実行委員会

共催:NPO法人COSTAR、双葉郡未来会議、与贈工房


関連情報

田原真人2017冬日本ツアー情報
第1弾 すべての違いを学びの源にするワークショップ(12/16)(京都×オンライン)
第2弾 自己組織化セミナー(東京×オンライン)(12/17)
第3弾 被災地のフリースクールとともに反転授業を学ぶ(福島×オンライン) (12/18)
第4弾 Frontier Online Community キックオフイベント(福島×オンライン)(12/18)
第5弾 Zoom働き方革命(東京×オンライン)(12/19)
第6弾 学びのシェア会(仮)(12/19)

オンライン講座(ファシリテーター:田原真人)
自己組織化コミュニティのつくり方vol.1(12/4~2/6)