ここは「行き場所」です。「行き場所」は、行きたくなる場所、自宅から自発的にすすんで行く所、ひと息つける場所です。そこは、
〈生き場所〉ありのままでいられる場所
〈活き場所〉イキイキとできる場所
〈息場所〉息を吹き込み生きる力を湧き出させる(エンパワメント)場所です。生き辛さを抱える者にとって必要なものは、分かってもらえる相手です。事態、現状を理解、共感してもらえ、さらには承認してもらえる人たちとのつながりです。
「居場所」は単なる“溜り場”になってしまっていることが少なくありません。
家族会の場合、家からの避難所になってしまっている場合もあります。暴力等からの避難ということではなく、現場からの避難です。現実を受け入れられず、わが子と向きあえず、単なる慰めあいの場になってしまっています。自助グループでは、何の制約もなく自由(奔放)に参加でき、カードゲームなどレクレーション的な活動が行われ、自室から場所が移動しただけになってしまっていることも少なくないようです。何れもそこがただの〈居る場所〉となってしまいかねません。
より善く生きていくことの支援(人生支援)
目先の課題に囚われた限定的な関わりではなく、生活全体、人生丸ごとをとらえる視点が欠かせません。
人生とは、生命を活かし、生きがいのある志をもって、より豊かに生活(いき)ていく道のりです。
自己を超えたものに生かされていることへの目覚めと感謝。あたりまえのことも与えられた恵みと感謝できる心をもって多様な価値観の共生を図ることで、豊かで幸福感を味わえる人生になります。
つながり(共感) 〈自分の存在を超えて、他者と共に存在していることを実感する営み〉
人の健やかな生涯発達には、人と人、人と社会、人と自然とのかかわりの質と量が強く関連します。
生きた人間関係を通じて、きずな、共感への感性を磨くことが、よりいっそう重要となっています。
新たな「きずなづくり、共感にもとづく活性力の復活」が求められているのです。
日本には、生命を最優先した〈むすびの心〉に基づく人と大自然との共存・共生という「お蔭さま」文化があります。
エンパワメント〈人々に夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来もっている素晴らしい、生きる力を湧き出させること〉
人、集団、社会の潜在能力や可能性を引き出し、ウェルビーイング(より良く生きること、自己実現の保障)実現に向け力づける環境づくり。
あらゆる社会資源を巻き込みながら、仕組みをつくっていきます。むすび力 | きずなを育む力 |
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活性力 | 活き活きとした生き方 |
響創力 | 共に響きあい創りあげる力 |
レジリエンス |
心のしなやかさ、弾力性 |
エンパワメント とは? |
縁パワメント・援パワメント・ 円(まどか)パワメント |
レジリエンス |
心のしなやかさ、弾力性 |
日常を変えて(整えて)いくということが最も重要です。
新たな価値観に基づいた新たな生き方を身に備えていくことです。
そのためには、学び、訓練のためにいつでも行ける場が必要です。