現在、不登校も引きこもりも長期化が進んでいます。長期化は、高齢化でもあります。高齢化は当然、本人だけではなく親もです。なぜ、様々な対策がうたれながら、状態の改善が見られないのでしょうか。それは、現象自体への認識の誤りからです。
「子どものありのままを認め、信じ、遠くから見守る」この考えが、どれほどの長期化を招いたことでしょうか。
「見守り」は、問題の見送り、先送りにしかなりません。先になればなるほど、問題は大きくなります。
「ありのまま」は、「そのまま」を認めてしまう結果となり、ゆっくりと安心して引きこもれる環境を作り、「ゆったり」とした問題への対処が、一生の引きこもりを招いてしまいます。
“遠くから”は、〈対岸の火事〉他人事とほぼ同義になってしまいかねません。
引きこもり現象は、子と親の共同作業で生じています。親もまた当事者なのです。だからこそ、親が先に動き出すことで、解決に向かえます。「良かれ」と思って行っていることが、かえって、事態を深刻化させてしまっていることを、具体的事例を通して解説していきます。
従来の支援法とは、まったく違う視点からの実績をともなった目からウロコの話です。