リニューアルを検討している方で、「どうやってリニューアルすればいいかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?こちらの記事では、リニューアルの手順から費用、失敗しないための注意点などを解説します。安易にリニューアルをすると検索順位を下げる可能性もあります。リニューアルを検討している方は、手順を踏んで計画的にリニューアル作業を行いましょう。
目次
ホームページをリニューアルする意義とは
そもそも、ホームページは何故リニューアルする必要があるのでしょうか?また、どのタイミングでリニューアルを検討すべきなのでしょうか?
ホームページをリニューアルするメリット
ホームページをリニューアルすることで、以下のような効果が得られます。
- 問い合わせ数や売上を改善できる
- 検索順位が向上する
- ブランドイメージが向上する
- ユーザービリティが向上する
以上4つのメリットについて、詳しく解説します。
問い合わせ数や売上を改善できる
メリットの1点目は、問い合わせ数や売上を改善できることです。「サイトが見にくい」や「欲しい情報がどこにあるのかわからない」など、構造や情報が乱雑なホームページでは、コンバージョンを期待できません。そこで、リニューアルで構造を見直し、情報を整理することで、ホームページの導線が明確になり、結果コンバージョンへと繋がりやすくなります。
検索順位が向上する
メリットの2点目は、検索順位が向上することです。ユーザーが検索した際に、検索結果に掲載されるホームページの順位は、Googleが決定します。Googleは、情報の信ぴょう性やユーザーにとっての利便性・見やすさなど、さまざまな基準で判断し、その評価基準は日々更新されます。更新や改善が行われないホームページは、Googleの評価基準に適応せず上位に表示されなくなる可能性があります。多くのユーザーに見てもらうためにも、リニューアルでホームページを改善していきましょう。
ブランドイメージが向上する
メリットの3点目は、ブランドイメージの向上です。リニューアルでは、デザインの見直しも行い、デザインを改善することで見栄えだけでなくユーザーの購入意欲にも影響します。一方で、何年もリニューアルを行わずホームページのデザインが古いと、ユーザーはそのブランドや企業で商品を購入しようと思いにくいです。数多くの競合他社から自社を選んでもらうためには、デザインの見直しも大切です。
ユーザビリティが向上する
メリットの4点目は、ユーザビリティの向上です。ユーザビリティとは、ホームページの操作のしやすさや見やすさのことです。ホームページ作成当初にユーザビリティを意識していても、コンテンツやページ数の増加でユーザビリティが低下することもあります。その際はリニューアルによってホームページの構造を見直し整理することで、ユーザーが快適に閲覧できる環境に整えます。さらに、ユーザビリティの高いホームページはGoogleの高い評価を得られ、検索結果に上位表示されやすくなります。
リニューアルすべきホームページの特徴
さまざまなメリットが得られるリニューアルですが、実際にリニューアルを始める前に、まずは現在のホームページの問題点を把握しましょう。現在運営しているホームページが以下に当てはまる場合は、リニューアルを検討すべきです。
- 売上や問い合わせが伸びない
- デザインが古い・悪い
- 構成が複雑で機能性が低い
- 経営上の刷新があった
- モバイル対応ができていない
- 検索上位に出てこない
以上の点について、詳しくみていきましょう。
売上や問い合わせが伸びない
売上や問い合わせが伸びない場合、「ユーザーが求めている情報が掲載されていない」などの原因が考えられます。その場合は、ホームページの構造の見直しから検討するべきでしょう。
デザインが古い・悪い
上述のようにデザインはユーザーの購買欲に影響します。デザインが古い・悪いホームページでは、商品やサービス自体にも良いイメージが持たれず、結果コンバージョンに繋がらないということが起きてしまいます。
構成が複雑で機能性が低い
ホームページでは、ユーザーの見やすさが非常に大切です。構成が複雑で見にくいホームページは、ユーザーが必要な情報を得られず離脱したり売上につながらなかったりする原因となります。
経営上の刷新があった
現状のホームページに問題がなくも、ロゴやブランドイメージの変更、経営方針のシフトチェンジなど経営上の刷新があった場合はリニューアルをしましょう。ホームページには、最新の情報を掲載することも大切です。
モバイル対応ができていない
モバイル対応ができてないホームページは、上位表示されにくい傾向にあります。モバイル対応がされてないと、スマホで検索した際にパソコンサイト用のホームページが表示され、デザインの崩れが生じ、ユーザーにとって見にくいホームページとGoogleに評価されてしまうためです。
検索上位に出てこない
検索順位は、コンバージョンの獲得で非常に重要です。上位に出てこないと、ユーザーの流入が見込めず、結果コンバージョンに繋がらないためです。ホームページが検索上位に表示されない場合は、ホームページの構造やSEO対策、コンテンツ内容を見直しましょう。
ホームページをリニューアルする手順
ここからは、ホームページをリニューアルする手順を解説します。リニューアルは、以下の流れに沿って行います。
- 現状を分析する
- ホームページのコンセプトを決める
- ホームページリニューアル後のゴールを設定する
- ゴールに達するための業者を選定する
- 具体的な計画を立てる
- 納品と公開
では、それぞれの手順について詳しく解説します。
現状を分析する
まずは、ホームページの現状を分析しましょう。ただ闇雲にリニューアルするのではなく現状を分析し、洗い出した問題点に対して改善していくことが大切です。
現状の分析に役立つのがGoogleアナリティクスとGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)です。Googleアナリティクスは、ユーザーの属性や利用しているデバイスなどを知ることができるため、ユーザーの分析に役立ちます。一方、Google Search Consoleは、ホームページの状況や評価を知ることができます。たとえば、どのキーワードで検索したのかやリンクされているページなどを分析できます。さらに、Googleから改善アドバイスを受けられるため、リニューアルの方針決定に役立ちます。両方とも無料で利用できるツールです。
ホームページのコンセプトを決める
次に、洗い出した問題点をもとにホームページをどのようにリニューアルするのかコンセプトを決めます。コンセプトを決める際には、リニューアルの目的が必要です。
例えば、現状分析でスマホからの検索者が多かったのにもかかわらず、モバイル対応ができていなかったことが判明したとします。その際、目的は「モバイル対応にする」と決定します。なお、ホームページの問題点が複数ある場合は、リニューアルの目的も複数決めておきましょう。
ホームページリニューアル後のゴールを設定する
コンセプトを決めた後は、リニューアル後のゴールを設定します。先ほどの例で言うと、モバイル対応をしたことで、どれぐらいの問い合わせ数や売り上げを目指すのか目標値を設定することです。ゴールを設定しなければ、リニューアルできちんと効果が得られたのかどうかを把握することができません。効果的なリニューアルができたか確認するために、リニューアル後のゴールを設定しましょう。
ゴールに達するための業者を選定する
現状の分析、コンセプトの設定、ゴールの設定のすべてが完了したら、リニューアルを依頼する業者を選定しましょう。業者選びの際は、料金だけでなく以下の項目もきちんと確認しましょう。
- コミュニケーションのしやすさ
- スキル
- スピーディーさ
- サポート
打ち合わせを行うディレクターや営業部門などとコミュニケーションが取りやすいか見ておきましょう。
料金が格安の場合、新人のデザイナーやコーダーが担当している可能性があります。スキル面も重視しましょう。
スキルだけでなく、きちんと納期を守ってくれるかも大切です。また、急ぎの案件にもスピーディーに対応してもらえるようなホームページ制作会社を選びましょう。
リニューアルの際、トラブルが発生した場合や修正・変更する場合など、どのように対応してもらえるか確認しましょう。
具体的な計画を立てる
次に、選定した業者と具体的な計画を立てていきます。ホームページのリニューアルでは、まずワイヤーフレームを決めていきます。ワイヤーフレームとは、メイン画像や文章の位置など、ホームページのどの位置に何を配置するかを決める設計図のようなものです。
ワイヤーフレームを決める際は、掲載する情報を整理しましょう。まず、掲載すべき情報をすべて書き出し、次に情報をカテゴリーごと仕分けましょう。例えば、飲食店のホームページの場合、メニューやお店の場所などの情報を書き出し、それぞれサービス内容や店舗情報のカテゴリーに分けていきます。ホームページの構造が乱雑にならず、ユーザーにとって必要な情報が得やすいワイヤーフレームになります。
納品と公開
最後に、納品されたホームページを確認して公開しましょう。もし、納品されたホームページに問題やミスがある場合は修正してもらう必要があります。以下は、納品時に確認しておくべきチェック項目です。
- 全ページあるか
- 誤字脱字はないか
- リンク先は正しいか
- リンク切れはないか
- モバイル対応したデザインになってるか
- 表示速度は速いか
ホームページリニューアルにかかる費用
ホームページのリニューアルにかかる費用は、リニューアルの方法ごとに異なります。ホームページ制作会社やフリーランスに依頼した場合、ホームページを作成した際と同じ程度の費用がかかります。もし、30万円でホームページを作成したのであれば、リニューアル費用も30万円程度かかると見込んでおきましょう。
一方、自分でリニューアルをした場合は、CMSの導入やサーバー・ドメインの変更の費用のみ必要なため、比較的安く料金を抑えられます。ただし、自分でリニューアルすると、デザインやコーディングなどすべて行わなければいけないため、ホームページのリニューアルに手間がかかってしまい、スキルや経験がないとリニューアル前よりも品質が落ちてしまう可能性があります。
ホームページのリニューアルにかかる費用はどれくらい?少しでも安くする方法と失敗しない4つのポイントまで
ホームページをリニューアルをする際の注意点
売上の獲得やブランドイメージの向上など、さまざまなメリットが得られるリニューアルですが、方法を間違えると失敗してしまう可能性があります。ここでは、失敗しないための注意点をご紹介します。
検索順位が下がるリスクがある
リニューアルを行った直後、リニューアル前よりも検索順位が落ちてしまう可能性があります。これは、Googleがリニューアルしたホームページを再評価し、検索結果に反映されるまでに時間がかかるためです。きちんとSEO対策が行われたホームページは、そのうち上位表示されるようになりますが、SEO対策が行われていない場合は検索順位が下がったままの可能性があります。
安易にタイトル変更をしない
リニューアルの際に、安易にタイトルを変更するのはやめましょう。きちんとGoogleから評価を受けているコンテンツをむやみに変更すると、検索順位が下がってしまう場合があります。GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleの活用、またホームページ制作会社と相談し、コンテンツを改善しましょう。
ドメインは極力変更しない
現状のホームページでGoogleから評価を受けている場合は、ドメインを変更しないようにしましょう。ドメインを変更すると、ホームページのURLが変更されるため、名刺やその他URLが記載された媒体の変更をしなければならず、非常に手間がかかります。
また、Googleでは使われているドメインが古いほど高く評価する傾向にあるため、SEOにおいてもドメインの変更はデメリットです。
リニューアル後はお知らせする
リニューアルをした後は、リニューアル情報をユーザーにお知らせしましょう。リニューアル前に離脱していたユーザーが、新しいホームページを見て商品やサービスを購入するようになるかもしれません。リニューアルを告知し、多くのユーザーにホームページに訪問してもらいましょう。
ホームページのリニューアルは計画的に
ホームページのリニューアルについて解説しました。ホームページにおいて「売上や問い合わせが伸びない」や「検索上位に表示されない」という問題点を抱えている場合、リニューアルを検討すべきです。ただし、安易にタイトルやドメインを変更したりすると、検索順位を落としかねません。リニューアルをするときは、現状分析で問題点を洗い出し、コンセプトとゴールを設定してから、構造やコンテンツの変更を行っていきましょう。