ホームページは作成して終わりではなく、その後の運用業務が必要不可欠です。では、効果的な運用業務を行うにはどうすれば良いのでしょうか。こちらの記事では、ホームページの運用業務、管理業務との違い、注意点、費用などをご紹介します。
ホームページ運用とは
ホームページで成果を出すためには、運用業務が欠かせません。ここでは、そもそも運用業務とは何なのかを確認しておきましょう。
運用と管理の違い
ホームページにおける運用と管理は異なる作業です。運用とは、ホームページを使って自社の売り上げに繋げる作業です。サービスを魅力的に宣伝し、より多くの人に販売するために、様々な運用手法を行います。いわば運用は、コンサルティングの役割を果たします。一方、管理とは、快適に運用ができるようにする作業です。ホームページのトラブル対応やサーバー管理などが管理作業に含まれます。
こちらの記事では、ホームページの運用に関してご紹介します。
運用業務とは
運用業務は、大きく以下の4点挙げられます。
- コンテンツの更新
- アクセス解析・分析・改善
- プロモーション
- SEO対策
では、それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
コンテンツの更新
運用業務の1点目はコンテンツの更新です。新商品の掲載や会社情報の更新などが該当します。定期的に更新が行われるホームページは、閲覧者に安心感を与えます。一方、更新頻度の低いホームページは「ちゃんと対応してくれるのか」と、不安感を与えかねません。
さらに、更新頻度の高いホームページは、検索結果に上位表示されやすい傾向にあります。ホームページは作って終わりではなく、定期的な更新を行い、閲覧者に最新の情報を届けることが大切です。
アクセス解析・分析・改善
運用業務の2点目は、アクセス解析・分析・改善です。これは、ホームページへの集客を増やすための業務です。訪問者の経路やページ滞在時間などの分析し、より快適に閲覧できるホームページへと改善します。
アクセス解析ツールとしてもっとも有名なのが、Googleアナリティクスです。Googleアナリティクスは、Googleが提供しているアクセス数や検索キーワードを分析できるツールで、無料で利用できるため非常におすすめです。
プロモーション
運用業務の3点目は、プロモーションです。プロモーションとは、マーケティングミックス(4P)の手段の1つで、販売促進するための手法です。広告宣伝や広報が該当します。
最近では、スマホの普及によりWeb広告を使ったプロモーションをする企業が増えています。Web広告とは、インターネット上に掲載される広告で、検索結果に表示されるリスティング広告やSNSを使った広告が利用されています。
数ある競合他社の中から自社のサービス・製品を選んでもらうためには、プロモーションでサービスの特徴や魅力を伝えましょう。
SEO対策
運用業務の4点目は、SEO対策です。SEOとは、「Search Engine Optimization」の略であり、SEO対策はホームページを上位表示させるための施策です。上位表示されているホームページはクリックされやすく、より多くのユーザーを獲得しやすくなります。そのため、ホームページでの売り上げには、SEO対策は必要不可欠です。さらに、SEO対策はホームページの露出を増やすため、ブランディングにも貢献します。
ホームページ運用の費用相場
ホームページ運用の費用は、運用方法で異なります。運用作業を依頼する場合と自社でする場合の費用の相場を見てみましょう。
業者に依頼する場合
ホームページ運用を業者に依頼する場合、業者によって費用が異なります。もっとも多い価格帯は月額5,000〜1万円前後で、ホームページの規模が大きい場合は、月額2万円以上に及ぶ場合があります。一方、月額5,000円以下で受注してもらえる業者もありますが、その場合サーバーやドメインなどの管理だけで、更新や修正作業は自社で行う必要があります。
自社で行う場合
自社で運用する場合は、修正や更新は自分で行うため運用費用は発生しません。ただし、サーバーとドメインの維持費は必要です。サーバーは月額1,000円程度、ドメインは月額数百円程度のため、合わせて数千円程度の費用になります。
なお、自社でホームページの運用を行う場合、CMSを使います。CMSはホームページを作成、運用するためのツールでペライチが該当します。
自社で運用すると費用は抑えられるものの、更新や修正、トラブル対応はすべて自分で行わなければいけないため、ホームページ運用に多くの時間が割かれるというデメリットがあります。
ホームページ運用のコツ
ホームページをはじめて運用する方は、運用のコツをおさえておきましょう。運用におけるコツ・注意点は、大きく以下の5点挙げられます。
- 何を目的としたホームページかを明確にする
- ターゲットが求める情報を発信する
- 分析・効果測定をする
- ルール・マニュアルを作っておく
- 外注の場合は細く契約書を結ぶ
では、それぞれのコツ・注意点について詳しくご紹介します。
何を目的としたホームページかを明確にする
運用をする場合は、ホームページの目的を明確にしましょう。「新規顧客を獲得する」や「ブランディングする」など、目的はそれぞれあります。この目的を設定することで、次にご紹介するターゲットが明確になり、より有益な情報を提供できます。
なお、基本的には、ホームページ作成の際に目的が明確になっているはずです。運用する際にも、目的をもう一度振り返り、目的に沿った業務を行うことを意識しましょう。
ターゲットが求める情報を発信する
目的を決めたら、その目的のターゲットとなるユーザーが求める情報を発信しましょう。このユーザーはペルソナとも呼ばれ、製品やサービスを購入するもっとも重要な人物像となります。有益な情報を発信するためには、ペルソナを具体的に設定することが大切です。ペルソナを具体的に設定することで、ユーザーの視点に立ち、ニーズを深掘りすることができます。ターゲットとペルソナを具体的に決め、求める情報を明確にし、その情報をホームページに掲載するようにしましょう。
分析・効果測定をする
ホームページの運用では、必ず分析や効果測定をしましょう。成果を出すためには、発信した情報がターゲットにどのような影響があったのか効果を測定する必要があります。また、SNSと連携している場合は、SNSによる効果があったのかも把握しましょう。
先ほどご紹介したGoogleアナリティクスでは、閲覧数や問い合わせ・売り上げなどのコンバージョン数、ページ滞在時間や検索キーワードなどを分析できます。SNSからの流入数もGoogleアナリティクスで分析できるため、無料でありながらも非常に役立つツールです。
ルール・マニュアルを作っておく
ルールやマニュアルを作っておくことで、作業の効率化が図れます。ルールがあれば、誰もが運用や管理ができる状態になるためです。さらに、万が一ホームページにトラブルが発生した場合にも、あらかじめマニュアルがあればスムーズに対処ができます。トラブル対応のほかにも、更新・編集作業やサーバー・ドメインの管理、問い合わせ対応をルール化・マニュアル化し、効率的な運用を行いましょう。
外注の場合は細く契約書を結ぶ
ホームページの運用を外注する場合は、契約内容を詳細に決めておきましょう。契約の際に運用規定をきちんと決めておくことで、「この作業は契約書に無いから別料金」などの制作会社とのトラブルを防止できます。契約書では、最低でも以下の項目を明記しましょう。
- 外注する内容
- 費用
- 作業頻度
- トラブルの際の対応
目的と予算に応じて運用計画を立てましょう
ホームページの運用についてご紹介しました。ホームページは作成して終わりでなく、売り上げや問い合わせなどの成果に繋げるためには、運用業務が欠かせません。必要な運用業務は、コンテンツの更新、アクセス解析・分析・改善、プロモーション、SEO対策の大きく4種類あります。最新情報を掲載し、情報の効果を測定・改善、さらに魅力的にアピールするためのプロモーションや検索結果で上位表示するためのSEO対策を運用業務で行います。運用業務を行う際は、ご紹介したコツをおさえて計画的に運用を行いましょう。