開創 ① 一遍上人(1239~1289)
総本山清浄光寺に残る『遊行日鑑』に以下の記載あり
「専念寺は開山一遍、開創建治年中(1275-1278)と伝えられている」
② 時宗5代安国上人(1279-1337)が
岩代(現福島県)に創建と伝えられている
第1世~第18世 不明
専念寺があった場所に2説あり。
① 伊達郡粟野村(伝承)
② 伊達郡大森村(安永風土記に記載あり)
第19世 道浄
第20世 了山 伊達成實公の筆師、幼少期より師と仰ぐ
第21世 了山
伊達成実公が慶長7年(1602)に亘理要害に移った際、
師である21世了山和尚を呼び寄せ、慶長11年(1606)現在の地に開山
その際、成実公は菩提寺大雄寺と専念寺が向かい合うように
建立するよう命じたと伝えられている
実際に東向きの大雄寺本堂と西向きの専念寺の本堂は向かい合って
建つ(西向きの本堂は珍しい)
第22世から24世 不明
元文元年(1736)、寛保2年2月9日(1742)に類焼のため、
殆どの記録が焼失
正徳年中(1711~1717)上町一帯大火、本堂鐘楼焼失
伊達家より寄進あり再興
第25世 了感
第26世 善応
寛保3年(1743)大火 神仏無事、屋根全消失
伊達家より寄進をうけ再興
第27世 檀応
寛延3年(1750)示寂
一遍上人、二祖上人像を安置
第28世 哲道
岩手県長徳寺から転住
明和4年(1764)7月23日示寂(位牌あり)
第29世 禅岌(ぜんきゅう)
天明4年(1784)6月15日示寂(墓石あり)
第30世 泰道
第31世 真柳
文政13年(1830)10月18日示寂
第32世 是訓
天保3年(1833)10月23日示寂(墓石あり)
第33世 哲善
第34世 善荷
第35世 泰充
嘉永(1848)~文久3年(1864)11月川口法蓮寺へ転住
第36世 教充
明治35年(1902)3月10日示寂
明治3年(1870)伊達家 北海道開拓団移住
本丸詰門を専念寺へ移転
明治12年(1879) 本堂大改築工事
熊野證誠殿大権現宮殿再建工事
第37世 教圓
大正元年(1912)12月28日示寂(墓石あり)
明治43~45年(1910~1912)本堂屋根改築
茅葺を土瓦に葺き替え
第38世 穴戸泰善
大正7年(1918)11月4日示寂(墓石あり)
大正2年(1913)古材で山門改築・土瓦葺き替え
第39世 河野靜雲
大正9年(1920) 山下東光寺から転住
俳句会主宰、俳誌木犀を創刊
大正12年(1923) 博多称名寺へ移動
第40世 永濱秀道
大正14年(1925)越後矢田より着任
半年の居住にて新潟県円通寺へ転住
第41世 岡 弌音
大正14年(1925)12月1日 越後専念寺より着任
昭和34年(1959)2月10日示寂(墓石あり)
第42世 岡 恵音
昭和42年(1967)7月22日示寂(墓石あり)
第43世 現住 岡 英夫
本堂建立は半世紀前から議論の俎上に登っては消えてきました。
その間、1978年と2005年の宮城県沖地震、2011年の東日本大震災を経験し、そのたびに本堂は大きな傷を負い、鉄で補強し、可能な補修を繰り返してきました。
2017年護持会総会において、修理で捨て金を使うより、本堂建立に舵を切ってほしいという檀家さんからの前向きな意見をいただき、翌2018年建設委員会設置の了解をいただき、ついに、2019年総会において建設委員会より本堂建立に関する具体的な提案がなされ、同年12月に檀家さんへ勧募金を提示し趣意書をお送りする運びとなりました。
檀家さんからこんな有難いお言葉をいただきました。
「ご先祖をお願いしているところだし、自分らもいつか行くところだから……」
「自分の代でなんとかせねば、次の代に回すわけにはいかない」
「年金から月々工面して、5年かけてなんとか納めたい。大事なことだから、頑張る」
「孫も手伝ってくれるといってくれた」
「心が試されているのだと思う。大変なのは誰だって大変」
「年をとって何にも希望が持てなかったけれど、新しい本堂をみたいという夢ができた」
「大変なところから頑張って出すから価値がある、と、年寄りが良く言っていたものだ」
少子高齢化の波を大きく受けている地方の町
小さな檀家寺の挑戦がいよいよ始まります。
次代、墓を守れる人がいない家が続出し、
墓じまい、永代供養の風が吹き荒れる時代の空気の中で
実際にお金が集まり、思い描くような本堂は建つのか?
ホームページで本堂建立成就までの過程を公開することで
檀家さんはもちろんのこと、本ホームページを閲覧して下さる皆さんと本堂建立までの過程を共有したいと存じます。
本堂が建った暁には檀家さん一人一人の重い思いが結実した姿であると胸を張ってお披露目する所存です。
これから、いろいろな事があると思います。その時々の檀家さんの頑張りに共感し「ガンバレ」と、エールを送っていただければ幸甚に存じます。
(2020.3.21)
先祖は根、私達は幹、子孫は葉。先祖の根を大切にしてこそ幹も大きく 成長し葉は栄えます。 亡き方へのお参り、ご供養において大切なことです。それはお 参りを通して、改めて自分の命がご先祖さまから頂いた大切な命である ということに気づき、いまを生かさせて頂いていることに感謝の念をも ち、命をつないで下さったご先祖さまの恩に報いる為にも自分の命、人 生を大切に生きようと誓いをたてることです。 亡き方へご報恩のまごころをそえた、ご供養をいたしましょう。 庫裡玄関に今年、年忌にあたっている方のご法名とお名前が貼ってあります。どうぞご確認ください。
お 願 い
新型コロナウイルスの感染拡大予防の為
以下のご協力をよろしくお願い申し上げます。
◎熱や咳、悪寒など体調が悪い場合、来山をご遠慮ください
◎マスクの着用をお願いいたします
◎入堂の際、手指の消毒をお願いいたします
◎本堂内では、社会的距離の確保(1~2m)をお願いいたします
自分を守るために
そして
誰かにうつさないために