祀られることもなく放置された墓石を無縁塔に納めた時のことです。昭和38年12月ごろのことでした。檀家の酒屋さんの酒樽にお湯を積み、それをトラックで墓地まで運びました。一基ずつ掘り起こした墓石をそのお湯で、丁寧に洗ってあげました。とても寒い日でした。大変な作業だったことを覚えています。(70代男性)
明大商學論叢第76巻2号p.215, ll.20-23圭室文雄著より抜粋