お上人様をお迎えするにあたって、以下のような通達が亘理伊達家より出された記録が残っていました。
御親教における専念寺門内外諸役仕様
(嘉永元年12月1日)
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一、寺社奉公遠藤左太夫、志賀恆之助の両人麻上下にて出仕
(若党草履取り上下着用三人一組)
一、表門番として足軽二人、三ツ道具飾り
一、上人御着の説は土下座し、御出立のときも同様とする。
一、警固には御旗本両人が当る。
一、殿堂前(専念寺本堂前)には
御馳走役の家老、出入司、小姓頭をはじめ作業奉行、徒
目付、幕役、火触、掃除方、大工棟梁、が籠出る。
一、殿堂(専念寺本堂)には紋付御幕二張(昼夜共差置く)
玄関には紋付提灯(昼夜差置)を提げる。
一、着寺当日は、武頭忠之介(上下四人)及び月番の家老
朝上下着用にてお見舞に参上のこと。
一、上人着席には、火鉢、煙草盆、お菓子、煎茶を出す。
給仕は小姓小川林之丞が当る。
一、上人御着の晩に料理を進ぜらる。
内容は香のもの外二汁五菜、御相伴十人位、
御給仕役は
丹野勇之進、樽場造之助、小川林之丞、黒川兼次郎、三橋善平
大衆方の御賄いは香のもの外三菜とし、給仕は麻上下着用、
永田甚治、渡辺善助、日下貞治、管野留等
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参考資料 *『郷土わたり』亘理郷土史研究会 55号(1985)pp.52-56 「遊行上人と専念寺」寺島正
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参考資料 *『郷土わたり』亘理郷土史研究会 55号(1985)pp.52-56 「遊行上人と専念寺」寺島正