本堂建立について
本堂建立は半世紀前から議論の俎上に登っては消えてきました。
その間、1978年と2005年の宮城県沖地震、2011年の東日本大震災を経験し、そのたびに本堂は大きな傷を負い、鉄で補強し、可能な補修を繰り返してきました。
2017年護持会総会において、修理で捨て金を使うより、
本堂建立に舵を切ってほしいという檀家さんからの前向きな意見をいただき、
翌2018年建設委員会設置の了解をいただき、ついに
2019年総会において建設委員会より本堂建立に関する具体的な提案がなされ
同年12月に檀家さんへ勧募金を提示し趣意書をお送りする運びとなりました。
檀家さんからこんな有難いお言葉をいただきました。
「ご先祖をお願いしているところだし、自分らもいつか行くところだから……」
「自分の代でなんとかせねば、次の代に回すわけにはいかない」
「年金から月々工面して、5年かけてなんとか納めたい。大事なことだから、頑張る」
「孫も手伝ってくれるといってくれた」
「心が試されているのだと思う。大変なのは誰だって大変」
「年をとって何にも希望が持てなかったけれど、新しい本堂をみたいという夢ができた」
「大変なところから頑張って出すから価値がある、と、年寄りが良く言っていたものだ」
少子高齢化の波を大きく受けている地方の町
小さな檀家寺の挑戦がいよいよ始まります。
次代、墓を守れる人がいない家が続出し、
墓じまい、永代供養の風が吹き荒れる時代の空気の中で
実際にお金が集まり、思い描くような本堂は建つのか?
ホームページで本堂建立成就までの過程を公開することで
檀家さんはもちろんのこと、本ホームページを閲覧して下さる皆さんと
本堂建立までの過程を共有したいと存じます。
本堂が建った暁には檀家さん一人一人の重い思いが結実した姿であると
胸を張ってお披露目する所存です。
これから、いろいろな事があると思います。
その時々の檀家さんの頑張りに共感し「ガンバレ」と、
エールを送っていただければ幸甚に存じます。
(令和2年3月21日)