〈3.11以降〉読書会

哲学書を読み解きながら、震災とそれに続く原発事故という出来事やそれを用意したもの、その帰結について、じっくりと考えるための場です。

読書会の詳しい日時、取り上げる章節は申込フォームに記載してあります。
(各申込ボタンを押すとフォームが開きます)


このページの残りの部分では主に〈3.11以降〉読書会の概要や課題本について説明されています。

読書会の概要

  • 〈3.11以降〉読書会は、てつがくカフェ@せんだい主催のイベントです。
  • この読書会は社会問題の解決策を話し合うというよりも、震災とそれに続く原発事故という出来事や、それを用意したもの、そしてその帰結について、じっくりと考えるための場です。
  • 2014年4月からこれまで月一回のペースでジャン=リュック・ナンシー著『フクシマの後で』や小熊英二著『社会を変えるには』、木村友祐著『聖地Cs』などを課題本として取り上げて来ました。 
  • 2016年の1月からは森一郎さんの『死を超えるもの――3.11以後の哲学の可能性』を課題本とし、2,3か月に一章のペースで読みながら、2018年4月に全11章を読了しました。
  •  2018年5月12日からはハンナ・アーレント『人間の条件』を課題本として、同じペースでじっくりと読書会を開催しています。
  • 毎回、仙台、定禅寺通りにあるカフェ・ド・ギャルソンで読書会を開催させてもらっています(トップの写真はいつも使わせて頂いている部屋です)。素敵な家具に囲まれて美味しいコーヒーが飲める落ち着いた雰囲気のお店です。
  • お問い合わせは綿引(philcfsendaiaw@gmail.com)まで(全角@を半角にしてください)。〈3.11以降〉読書会のFacebookページもあります。
  • 〈3.11以降〉読書会は、てつがくカフェ@せんだい主催のイベントです。

対話篇/読解篇

  • この読書会には対話篇と読解篇があり、隔月で交互に開催しています。
  • 対話篇は本を題材としたてつがくカフェです。対話篇は本を読んだ後に考えを発展させる場としても、本を読む前に著作の背景にある問題意識を共有して、本に入り込みやすくなるための場としても、あるいは純粋に、課題本と関連した哲学対話の場としても楽しめます。
  • 読解篇は、本の理解に主眼を置きます。とはいえこの読書会がこだわるのは解釈の正しさではなく、集まった人々がそれぞれどんなふうに本を読み、そして「なぜ」そういうふうに本を読んだのかということです。
  • どちらも毎回の参加を想定していません。都合の合う回にのみ来て頂いて構いません。
  • 取り上げる章節は毎回、申込フォームに記載します
  • この読書会には対話篇と読解篇があり、隔月で交互に開催しています。

課題本について




本読書会が課題本として取り上げるのは志水速雄訳の『人間の条件』(ちくま学芸文庫)です。

『人間の条件』はThe Human Conditionというタイトルのもとアーレントがアメリカに亡命中(アーレントはドイツ国籍のユダヤ人でした)、英語で執筆し、出版したものの邦訳です。

 アーレントはその後、1960年にVita activa oder Vom tätigen LebenというタイトルのもとThe Human Conditionの独語訳を出版しています。2015年にはこの独語版も森一郎さんが訳されて『活動的生』としてみすず書房から出版されています。

 『活動的生』は独語版をもとにしているためアーレント自身の思考により近いと考えられ、また『人間の条件』と比較しても極めて読みやすい訳となっています(『活動的生』は2015年度第52回日本翻訳文化賞を受賞しています)。したがって本来であれば『活動的生』を課題本としたいところですが、あいにくこちらはまだ文庫になっておらず、価格的にも、サイズ的にも、毎回参加者全員にそれを手に会場に来てもらう課題本として選ぶことはできませんでした。

 そのため〈3.11以降〉読書会では文庫本の『人間の条件』を課題本としつつ、適宜、主催者の側で原著のThe Human Conditionや『活動的生』を参照しています。

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 この本の出版当時(1958年)は原爆投下、原水爆実験やスプートニクの打ち上げ、オートメーションの出現といった現代世界を象徴する出来事が次々と起こりました。こうした出来事に直面し、その重要性を認めながらも、アーレントが本のなかで試みるのはそうした困難の対処法を提案することではありません。そうではなく「私たちが行っていること」について思考すること、これが『人間の条件』という本のなかで目指すことだとアーレントはいいます。

❝そこで私が企てているのは大変単純なことである。すなわち、それは私たちが行っていることを考えること以上のものではない❞

本書は、このような緊急の問題や難問にたいして解答を与えようとするものではない。むしろ、このような解答は、日々与えられている。これは実践的な政治にかんする事柄であり、多数者の同意に属するものである。つまり、この解答をただ一人の人間の理論的考察や意見の中に求めることはできないし、ただ一つの解答しかありえないかのように問題を取り扱ってはならないのである。これから私がやろうとしているのは、私たちの最も新しい経験と最も現代的な不安を背景にして、人間の条件を再考することである。これは明らかに思考が引き受ける仕事である。ところが思考欠如(thougtlessenss)――思慮の足りない不注意、絶望的な混乱、陳腐で空虚になった「諸真理」の自己満足的な繰り返し――こそ、私たちの時代の明白な特徴の一つであるように思われる。そこで私が企てているのは大変単純なことである。すなわち、それは私たちが行っていることを考えること以上のものではない。(志水速雄訳、『人間の条件』、15-16頁)

 
 『人間の条件』は半世紀以上も前に書かれた本ですが、アーレントのこの問題意識は、この読書会が目指すものと似ています。この読書会では、アーレントの思考を辿りながら、私たちの時代について、私たち自身と私たちの世界について私たちなりに考え直していけたらと思います。

会場と開催日程について

日程
月一回、週末の16:00~18:30頃まで
具体的な日にちは毎回、申込フォームに記載します。
場所
カフェ・ド・ギャルソン(宮城県仙台市青葉区国分町3丁目2−2)
参加費
コーヒー代(600円程度から)
要予約(定員10名先着順)
ページ上部または下部のボタンから参加の申込をお願いします。

会場の地図

てつがくカフェではその他にも様々なイベントを開催しています。

考えるテーブル
てつがくカフェ

せんだいメディアテークで2010年から継続中のてつがくカフェ
「わたしたちが通常当たり前だと思っている事柄からいったん身を引き離し、「そもそもそれって何なのか」といった問いを投げかけ、ゆっくりお茶を飲みながら「対話」をとおして自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験する取り組み。」

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書評カフェ

書評カフェは、単なる扱う本の感想やその著書の作家論を述べ合うだけではありません。本を読んだ感想をもとに、そこから浮き上がってくるテーマについて〈対話〉を行い、考えを逞しくしていくことを目指しています。毎回、美味しいお茶やコーヒーを飲みながらゆったりと進めています。ぜひお気軽にご参加ください。

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せんだい哲学読書会

せんだい哲学読書会は半年に一冊程度さまざまな哲学書を読み参加者たちで語り合う読書会です。

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資料置き場

全資料の入ったフォルダ https://drive.google.com/drive/folders/1Kff_-23ylV4KojvFY4K1TDg26rlWMP02?usp=sharing
2019年2月17日読解篇 レジュメ 『人間の条件』第一章
読書会後覚書
2019年3月30日対話篇 レジュメ 『人間の条件』第二章 第4節から第6節

対話篇資料

読書会後覚書
2019年4月13日読解篇 レジュメ 『人間の条件』第二章 (3月30日対話篇と同じもの)

読書会後覚書
2019年5月25日対話篇 レジュメ 『人間の条件』第二章第7節

2019年5月25日対話篇資料

読書会後覚書
2019年6月16日読解篇 レジュメ 『人間の条件』第二章 (3月30日対話篇と同じもの)

読書会後覚書
2019年7月7日対話篇 レジュメ 『人間の条件』第二章第8節

7月7日分対話篇資料

読書会後覚書
2019年8月12日読解篇 読書会後覚書
2019年9月8日対話篇 レジュメ 『人間の条件』第二章第9-10節

9月8日分対話篇資料

読書会後覚書
2019年10月6日読解篇 読書会後覚書
2019年2月17日読解篇 レジュメ 『人間の条件』第一章