環境モニタリング」とはどのような制度?
--「環境モニタリング」とはどのような制度なのでしょうか?
浦崎庄平氏
「環境モニタリング」は経年で環境問題を把握するために必要な取組みの制度です。
具体的には、特定した地域内において、植物や動物の生態・大気・水・海や湖沼、河川等の底の堆積物や岩盤等の項目で環境を調査し、人への影響や、人が活動することが生態系にどのように影響するかを評価することをいいます。
環境問題が深刻化する中、上記項目のうち、温暖化や酸性雨の観測に関しても環境モニタリングの対象とされており、地球規模で継続的に観測および調査が行われています。
平成17年度に「環境モニタリングに係る国の補助制度」が廃止され、税源が国から地方公共団体に移譲されましたが、対象となる調査や評価の大部分は法律に基づいており、法定受託事務となっています。
そのため現在、環境省は、環境モニタリングに関して対象項目別に、測定局数や測定頻度等に対して一定の基準を定めています。
このように環境問題を定量的に示すために、様々な地域において定められた基準に基づき、環境モニタリングが継続的に実施されています。