2024.11.3 sun - 11.24 sun
よしいいくえ
「わたしのオアシス」


この度、そのうちcafe SNCでは、北九州在住のモビール作家 よしいいくえさんの個展「わたしのオアシス」を開催します。

ゆらゆらと風に揺れる様子をいつまでも眺めていたくなるモビール。

「日々の生活の中で、自分のなかのオアシス(場所や存在)は大切だと、最近ますます感じるようになり、それぞれのひとにある"オアシス"にスポットをあてました」

お気に入りの喫茶店や公園、散歩の時間など、誰もが持っているオアシスを小さなモビールに仕立てています。

本展では卓上式のモビールや吊るすタイプのモビールが20点ほど揃う予定。「おまもりのような、手のひらサイズのモビールが多めです」。

よしいさんのモビール作りは、まずは小さなパーツ作りからはじまります。
「作品に共通するテーマやモチーフは、自分の日々の暮らしの中にあるものです。生活の中で、自分が惹かれるものや心動かされるものをモチーフにして、モビールというかたちで作品にしています」

全体的に小ぶりなので、パーツはとても小さいもの。それらに糸をつけ、バネ線(針金)につけてバランスをとりながら完成させます。細やかな作業が必要です。

「切り紙や絵にしてもいいのかもしれませんが、ささやかに揺れるモビールという存在が好きなので、モビールを作っています」

展示初日は、自分好みのモビールに仕上げてもらえるセミオーダー会を開催。また和菓子作家の堀部美奈子さんの特製和菓子セット(数量限定)もご用意しています。

京都では初めてとなる個展。小さくて愛らしいよしいいくえさんのモビールの世界をぜひご覧ください。



From the Exhibitor 

「わたしのオアシス」
お気に入りの喫茶店、公園、ご近所のねこ、さんぽの時間 など・・・。
それぞれのひとに、それぞれのオアシス。
いろいろな “わたしのオアシス” をモビールにしました。


よしいいくえ
モビール作家。福岡県北九州市在住。眺めていると気持ちが緩んでくるようなモビールを作っています。
yoshiiikue.com/
Instagram @ikueyoshii
<過去作品>
左から「おめでとう」 , 「文具のモビール」 ,  箱モビール「ヒメジョオン」
余白(40px)
<展示風景>
余白(40px)
余白(80px)

余白(80px)

2024.10.6 sun - 10.27 sun
須山奈津希「往復かるた」

この度、そのうちcafe SNCでは、雑誌や書籍などで活躍する東京在住のイラストレーター 須山奈津希さんの個展「往復かるた」を開催します。

「往復かるた」とは、須山さんとそのうちcafeの間で郵便でやり取りした、かるた形式の作品です。

そのうちcafeでの須山さんの展示は2度目となりますが、遠く東京にいる須山さんがそのうちcafeの空気を感じながら、少しずつ描きためたイラストレーションを披露します。

「離れた場所にいながら、そのうちcafeという場所とそこを訪れる方々とのコミュニケーションが絵を通してできないかなと考えたのが、「読み札」を送ってもらい「絵札」を送り返すという「往復かるた」のアイデアになりました」

まず、そのうちcafeに来られるお客さんに、「あ」〜「ん」までの<読み札はがき>に、かるたの読み札のように文章を書いていただきます。そのうちcafeのことだけでなく、公園のことや季節の話題、ご自身のこと、などなど。それを須山さん宛てに郵送。

送られてきたこの<読み札はがき>の文章を“お題”として、須山さんにイラストを描いてもらい<絵札はがき>とし、そのうちcafeに返送します。

五十音分の<絵札>と<読み札>を集め展示します。

カフェを訪れる方の誰もがご参加できて、自分の文章がイラストになる楽しい企画。気軽に書いて、コミニュケーションを楽しんでもらいたいという思いで考えました。

「気軽に書いてもらい、気軽に絵を送ろうと思っていましたが、難しさもおもしろさも予想以上でした。会ったことのない誰かの心に触れたひとことが書かれたハガキを受け取るのは、本当に嬉しくてドキドキしましたし、その分、良いもので返したいという欲が出てなかなかすぐに送り返せないというジレンマもありました」

イラストレーターとして活躍する須山さんが本領を発揮する、大喜利のようなおもしろさの「往復かるた」。ぜひ会場でお楽しみください!

須山奈津希
insutagram:@suyama_natsuki
<過去作品>



<展示風景>
余白(20px)
余白(80px)

余白(80px)

2024.8.4 sun - 8.25 sun
土屋未久
「端っこで包んで」

この度、そのうちcafe SNCでは、作家、イラストレーターの土屋未久さんの個展「端っこで包んで(はじっこでくるんで)」を開催します。

「記憶の中にあるささいな出来事を、端っこで包んで大切にしまい込むような意味を込めました」

これまでずっと「自身の心象風景、脳内に浮遊し広がる別の場を描くこと」を基本としてきた土屋さんですが、ここ数年は自分自身の記憶や、経験した時間をつなぎ合わせるということを意識して制作に取り組んでいます。

「今回は実際に存在した時間、より現実的な出来事をもとに絵を描いています。絵日記のようなイメージに近いかもしれません」

土屋さんの作品は淡い色調、モチーフのかたちや構図が印象的です。色合いは、穏やかさや優しさ、女性的な、という言葉を受けることが多いそうですが、自身ではむしろ、

「朽ちていくものへの憧れがとても関係しているように感じます。日々、目にする土や砂、色褪せた葉っぱや花、経年変化する壁や、あるいはひとの皮膚などに心惹かれます」といいます。

またフォルムについては、制作する際にモチーフを脳内で<捏ねる>という工程が行われており、

「そのせいか練られたモチーフたちはどこか違和感を感じる、それぞれのフォルムとなっていると思います」。

今回の展示では木枠で額装した絵10~12点ほどを予定。

「すごく個人的な記憶をもとに絵を描くということを今回はしようと思っています。ですが、絵が決して自分だけの記憶に留まるのではなく、鑑賞者の心のなかにある心象風景と重なったり、積み重なったり広がっていくといいなと思っています」

新たなアプローチでの描きおろし作品です。どうぞご高覧くださいませ。


------------------------------------
●From the Exhibitor●

記憶の中にあるささいな出来事を、

端っこで包んで(はじっこでくるんで)大切にしまい込む。

心の中の風景と記憶が、他者の記憶と重なっていく。



土屋未久
1991年愛知県生まれ
画家、イラストレーター
頭の中で粘土のようにこねたモチーフたちを、絵に描きおこしている。
自身の制作・展示を行いながら、書籍の装画やロゴなどクライアントワークも並行して行う。
tsuchiyamiku.com
Instagram|@mi9neru


「palm」220 × 273 mm , 透明水彩絵具、水干絵具、オイルパステル、色鉛筆、紙 ,2024
余白(40px)
<過去作品>
余白(40px)
<展示風景>
余白(20px)
余白(80px)

2024.7.6 sat - 7.28 sun
小夜
「うそつく & かわいい小さな絵」

この度、そのうちcafe SNCでは、大阪在住の絵描き、イラストレーターの小夜さんの個展「うそつく と かわいい小さな絵」を開催します。

「“うそつく”とは、写真が絵に溶け込んだイラストレーション。見方を少し変えるだけで違うものに見える、うれしい“うそつく”です」と小夜さん。

よく目を凝らして見てください。一見、かわいい猫の絵に見えますが、美味しそうなサンマに伸びた手が、まつたけ!だまし絵のような楽しい仕掛けのあるフォトコラージュです。

“かわいいちいさな絵“は、家具製作などで残った端材「木っ端(こっぱ)」に、かわいいモチーフを描いたもの。壁や棚のちょっとしたスペースに飾れる、ちいさな絵です。

「日常で気軽に楽しんでもらえるように」という思いから、小夜さんの作品のモチーフは身近な生き物や食べ物、かわいいものが多いといいます。

展示では新作を含め、うそつくが約10点、かわいいちいさな絵が約20点。その他、ポストカードやポチ袋、缶バッジなどのグッズも揃います。

「一瞬で過ぎてゆく日々の中で、目にするだけで心が踊りそうなもの」を心に留め、かたちにする。小夜さんの5年ぶりとなる展示にぜひお越しください。



●From the Exhibitor

約5年ぶりの個展です。
過去の絵は、眺めたり、また手を加えたり…
新しい絵は、制作に没頭できる幸せを感じながら、描きました。
日常にほどよく馴染む作品たち、
どうぞおたのしみくださいませ。


小夜
神戸生まれ。京都精華大卒。
絵描き・イラストレーター。
写真が絵に溶け込んだコラージュを制作。
近年は身の回りの「かわいいもの」をモチーフに絵を描いています。
普段は、夫とcafe &gallery minato(大阪)を営んでいます。
@sayo_usotsuku
<過去作品>
余白(40px)
<展示風景>
余白(20px)
余白(80px)

2024.6.2 sun - 6.23 sun
codama ayaka × 工房kuromiya × 古道具ルチボ
「6月とコーヒー 絵と陶と、少し古道具」

この度、そのうちcafeでは、codama ayaka × 工房kuromiya × 古道具ルチボによる「6月とコーヒー 絵と陶と、少し古道具」を開催します。codamaさんは絵を、そしてkuromiyaさんは陶器と併せて「古道具ルチボ」として古道具も出します。
展示についておふたりにお話をお聞きしました。

ー今回のテーマはどんなふうに作品に落とし込まれていますかー

codamaさん いつも、その時その時に見つかる偶然の産物を生かして、作品にしています。

何を描くか最初から具体的にゼロから決めるよりも、どんな環境や気分で描くかを大切にしています。今回の「6月とコーヒー」というタイトルから、雨や静けさ、ひとりの時間を連想したため、そんなタイミングを待ちました。

その日は珍しく、雨のおかげか朝から子がよく寝ていました。音楽を小さくつけて子を抱きながら、空いている右手で筆をとってみると、色や形が自然と決まり。その中に見えてきたピアノや花を描いたのが、今回の作品たちの始まりです。

2年前に出産してからなかなかアウトプットの機会を作れず、描くチャンネルを忘れそうにもなっていましたが、絵本や、散歩や、食卓や‥日々の中でインプットされた膨大な美しいものたちが、いざ手に鉛筆を手に取った時に思いがけず出てきたことが心強かったです。

kurumiyaさん 生き物や植物をモチーフに作ることが多いので、6月に関係する動物を調べたり、イメージで器に絵を描いたり形にしています。

偶然見つけたものからヒントをもらったり、その時とても気になったものや好きなものを参考にして制作しています。

ー作品に使っている画材・素材、制作の仕方をおしえてくださいー

codamaさん 紙に透明水彩でランダムに色を置きます。そこにできた滲みや形が何に見えるか見立てて、浮かんだイメージを4Hの鉛筆で描いています。鉛筆で、線を書く時は紙の上に見つけたイメージを描きとめる感じ、面を描くときは、まだ見ぬ化石を掘り起こすような感じです。

kurumiyaさん 2.3種類の土を、器によって配合を考え使用しています。練った土を板状にカットして作るタタラ作り、または手びねりで成形しています。また絵付けは洋食器に描く技法で、ひとつひとつ描き焼き上げています。

ー今回の展示はどんな展示にしたいですかー
codamaさん これまでそのうちcafeさんで過ごした時のことや、3人でお会いした時のことを思い返してみると、黒宮さん、展示を企画した仲西さん、そのうちcafeさん、そしてそのうちcafeに集う人をつなぐのは、「偶然好き」なところではないかなと、思いあたります。

今回の展示でも、2024年の6月にコーヒーを飲みながら、こんなことあったねえと、それぞれの小さな偶然に目をとめて楽しんでもらえる展示になれば、嬉しいです。

kuromiyaさん 今回、古いものも一緒に並べるので、どのような展示になるのか、自分でもワクワクしています。皆さまにも楽しんでいただけるように、ギリギリまで悩みたいと思います。

コーヒーブレイクを一層、楽しくする、絵と陶と、そして古道具の時間。みなさまもぜひ愉しみにお越しくださいませ。


codama ayaka
2011年 京都市立芸術大学卒業。
主な個展に「Sister」(iTohen)、「みどりのコーラス」(GULI GULI)など。
codama_ayaka


工房kuromiya / 古道具ルチボ
京都在住。様々なものを題材に、夫婦で器を制作しています。また、心に留まった古いモノも集めています。
工房kuromiya
古道具ルチボ

余白(40px)
<過去作品:codama ayaka>
余白(40px)
<過去作品:工房kuromiya>
余白(40px)

<展示風景>
余白(20px)
余白(80px)

2024.3.3 sun〜3.24 sun
puntas「器展」

この度、そのうちcafeでは女性3人組のユニットpuntasによる版画作品展「器展」を開催します。“版画をもっと身近に”を合い言葉に、優しい色使いと愛らしいデザインの版画を箱などの作品へと仕立てています。

箱など紙のパッケージのことを〝紙器〟と呼ぶのですが、彼女たちがいつも制作する紙の貼り箱も、〝器〟と言えることから、カフェとの共通点として今回のテーマにとなりました。

展示ではいつもの箱はもちろん、平面でも器を表現。「器といっても〝食器〟〝花器〟など定番のものもあれば、器のイメージを広く捉えてそれぞれが思う器をそれぞれの作品に落とし込んでいます」

メンバーはステンシル作品を制作する折田治代さん、熊本汐里さんと本田このみさんは木版画。3人でのpuntasとしての活動では、展示場所の雰囲気や興味のある事を持ち寄って3人でテーマを決め、制作は各々のやり方で進め、箱づくりは共同作業です。

展示する季節や場所など考えて、その空間に合うイメージをざっくりとだけ考えあとは制作しながら詰めていく折田さん。熊本さんは、身近なものからヒントを得たモチーフに合う質感を考えて模索していきます。本田さんは、まずはテーマになった言葉の意味を調べそこから具体的なモチーフを決め、スケッチブックに小さくラフを描き、構図と色味をざっくり決めていくとのこと。

制作する上で共通するテーマやモチーフや思いを尋ねると「テーマに対していっぱい考えて、自分らしい表現をしたいと思っています/折田さん」
「版画の風合いが好きなので、その風合いをできる限り活かした作品を作りたいと思っています/熊本さん」
「日々の日記のような気持ちで作っています/本田さん」

版を作り紙に刷る、複製を作ることができるけれど同じものはない。彼女たちの考える版画のおもしろさはどこにあるのでしょう。「〝版〟を通すことで作品と自分の間に距離ができ、予期しない偶然が生まれることです」水彩画や油彩画とは一味違う、色の重なりや風合いなども楽しんでください。



-----------------------------------

puntas
プンタス
スタンプを反転させた屋号の由来通り、版画を使い制作を行なっている、
折田治代・熊本汐里・本田このみによる3人組グループ「puntas」。
“版画をもっと身近に”を合い言葉に、優しい色使いと愛らしいデザインの
版画を箱や器などの作品へと仕立てています。
_puntas_
左から
熊本汐里●273×273mm,水性多色木版画・和紙・アクリルガッシュ,2024年
折田治代●273×273mm,ステンシル・和紙・ポスターカラー,2024年
本田このみ●273×273mm,水性多色木版画・和紙・ポスターカラー,2024年
<過去作品>
左から
本田このみ●「LOG FLUME」535×417mm,水性多色木版画・和紙・ポスターカラー,2022年
折田治代●「Yellow Tulip」410×410mm,ステンシル・和紙・ポスターカラー,2022年
熊本汐里●「object pp」440×540mm,水性多色木版画・和紙・アクリルガッシュ,2022年
余白(40px)

<展示風景>
余白(20px)
余白(80px)

2024.1.12 fri - 2.29 the
「そのうちBOOK cafe」

この度、そのうちcafe SNCでは、大阪で本屋活動をしているアガサ ジューンさんによる企画「そのうちBOOK cafe」を開催します。

「こんにちは!まちの本屋をつくりたいひと、アガサと申します。その居心地の良さに誰もが心奪われる、そのうちcafe。店内にいくつかの本棚とたくさんの本を設置して、イエス!本屋にしちゃいます。」

「わたしは長いこと書店チェーンに勤めておりまして、近年は個人としても本屋活動をしています。過去には漫画家デビューしたり、出版社の営業職で飛び回ったり、校正校閲の仕事をしたり、専門学校でマンガの先生をしたり……、振り返ればとにかく本の周りで、本に関わって生きてきました。」

「本屋活動で言うと、大阪の阿倍野区にある、日替わり店主の本屋/書肆七味。ここでは本棚をお借りして本を販売、時々は店主として店頭に立ち、イベントを開催したりも。あるいは大阪の東住吉区にある、路地裏の平屋喫茶店/喫茶ソマ。ギャラリーの本棚を選書させてもらっていて、お客さんはカフェでくつろぎつつ自由に本を読め、気に入ったタイトルは購入も可能。選書とグルメを掛け合わせたイベントも!」

「そのうちcafeの本棚には、小説・エッセイ、マンガに絵本にノンフィクション……数百冊の本を並べます。本にまみれたわたしの人生で、「こいつぁいい本だ!」「なんておもしれぇんだ!」と感じたタイトルをずらりと。古書がメインではあるものの、新刊本やZINEもさらりと混ぜ込んで。お席でゆっくり読んでも良し、買っても良しです。」

「そのうちBOOK cafeの期間中には、合計4回ほど、選書イベントを開催する予定です。事前アンケートに基づいて、アガサが、あなたに読んでみてほしい本を3冊セレクト。勿論、美味しいドリンクとおやつも添えて。イベント詳細は近々、こちらのページや、アガサのSNSでご案内します。」

「摩訶不思議な魅力あふれる、そのうちcafe。この場所にたくさん本が並んで、誰かが手に取って読んでいる。その光景を思い浮かべるだけで、既にわたしの喜びもあふれんばかりです。願わくば、より多くのひとに楽しんでもらえますように!」
余白(40px)
左から、喫茶ソマの本棚、書肆七味の本棚、奈良で出店したイベント.
余白(80px)

選書イベント「本とおやつのひととき」

8本屋企画【 そのうちBOOK cafe 】の一環で、主催のアガサが選書イベントを開催します。

選書とは、文字通り書を、本を、選ぶこと。普段から息をするように本を選んで読んでいるひともいれば、いざ本を選ぶってなると、うむむ……さて……何を読もうかね……?と棋士の如く長考してしまうひともいる。

そこで、ちょいと他人が選んだ本を読んでみませんか?

他人、すなわち、わたくしアガサが、15年の書店員歴で蓄積した知見と何かと本にまみれた人生を送ってきた経験で以て、あなたに、本を選びます。

お申込み頂いたのち、アガサから事前アンケートをお届け。回答頂けたら、それに基づいて3冊(古書)を選書。イベント当日、そのうちcafeへと3冊をお持ちして、小噺を挟みつつ本を紹介します。実際に本に触れ、中身を吟味してもらった上で、読みたいな〜と思った1冊をプレゼント。残りの2冊も、もし気に入ったらば購入が可能です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Vol.1 1/24(水)
Vol.2 1/28(日)
vol.3 2/14(水)
vol.3 2/18(日)

①12:00 ②13:30 ③15:00 ④16:30 ⑤18:00

お席60分のご予約制

★3冊からお好きな1冊

★そのうちcafeメニューから お好きな飲み物おひとつ(お酒もあるよ!)

★3種から選べるとっておき焼菓子
上記込みで、おひとりさま¥2200支払方法は現金、PayPay(現地払いのみ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「とっておき焼菓子」について。

アガサの本屋活動の基盤地域は、大阪市の阿倍野区や東住吉区。古き良き建物を活かした素敵カフェがたくさんある中で、愛するお店のおやつを連れてくることにしました。

★ 喫茶ソマ @kissa_soma 
『生姜のフロランタン』

路地裏に、築80年超の平屋喫茶店。隠れ家中の隠れ家カフェ。上質な時間が流れる空間で、店主が焙煎する珈琲や焼菓子に舌鼓。

★ ナッツカフェ仁 @nutscafe_jin 

『シュトロイゼルクッキー』

和栗モンブランを軸に、ナッツのスイーツや軽食も。京都の某有名店出身、店主の腕が冴え渡る確かな美味しさ。高級感とカジュアルのバランスが心地よい。

★ ニードカフェ @kneadknead2 

『カシューナッツの砂糖がらめ』

文化住宅の扉を開けたら本格点心。超本格。ルーロー飯ジーロー飯、デザートも絶品。ランチのお値打ち感が凄まじい。日常に贅沢を。

焼菓子は当日、実物を見てから選んでOK。
本と同じく、気になるものがあれば購入可能ですので、おやつも是非お持ち帰りを!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【 本とおやつのひととき 】、行ってみよかと思えたら、アガサのX(Twitter)もしくはInstagramのDMからお申込みくださいませ。必ず以下を明記お願いします。

★ お名前
★ 人数(同時にお2人まで可)
★ メールアドレス
★ TEL
★ ご希望の日程
★ ご希望の時間帯(①〜⑤)

アガサからの返信を以て、予約完了。時間帯は、第2希望も書いて頂けると幸いです。
それでは、そのうちcafeでお会いできることを願って!

アガサジューン
X(Twitter) @Juuun223322
Instagram @juuun223322
ーーーーーーーーーーーーーーーーー


余白(40px)
<展示風景>
余白(20px)
余白(80px)

2023.12.3 sun - 12.26 sun
ROCCA
「HELLO NEW BIRDS」
*12/7は16時まで、12/17はお休みです

この度、そのうちcafe SNCでは大阪を拠点に活動する人気のプロダクト・レーベル、ROCCA(ロッカ)さんの個展「HELLO NEW BIRDS」を開催します。

2006年に京都で生まれた紙のプロダクトレーベル、ROCCAさん。ラッピングペーパーやメッセージカード、マスキングテープなど、自然や動物などに着想を得た図案がデザインされた紙製品を展開。オンラインやイベント出店などで販売しています。

色鮮やかなイラストは全てハンドドローイングで製作。どこか異国情緒の漂う印象深い作品です。

「テーマを決めて作るのはあまり得意ではないので、その時々で楽しんで作れたものをその都度お披露目しています。モチーフとしては鳥や花をよく描いてきました」

今回の展示では新作の鳥モチーフをお披露目。主に紙ものの新作、その他絵画なども展示予定です。

「カフェに訪れる方々との良い出会いになるといいなと思います」

街がクリスマスに輝くこの季節。贈り物に添えるカードやラッピングペーパーなどにぴったりなROCCAさんの紙雑貨をぜひご覧ください。


ROCCA
オリジナル図案で作る紙のプロダクトレーベル。
@rocca_design
<過去作品>
余白(80px)
<展示風景>
余白(40px)

余白(80px)

2023.11.10 fri 〜 11.29 wed 
山﨑美帆「青い石の話」

この度、そのうちcafe SNCでは長野県塩尻市 在住の作家、イラストレーターの山﨑美帆さんの個展「青い石の話」を開催します。

「ある日、私のもとにやってきてくれた青い石が語ってくれたことー青い石をとおして自分の中にある青い石と共鳴する世界を描きます」

最近、鉱物や天然石に惹かれている山﨑さん。自然とこのテーマに行き着きました。

「きらきらうつくしい物体が、気が遠くなるほど長い時間をかけて自然に作られる、と考えると不思議な気持ちになります。よく見ると虹が入っていたり、それぞれに個性があるんです」

ハーブなどの植物のように、それぞれに体や心にはたらきかけるさまざまな力が宿っているというのを知ってからは、ますます惹かれているそうです。

長野県上田市で生まれ育った山﨑さんの作品には、山や自然がたくさん描かれています。淡く柔らかなタッチと、線や色、それを際立たせる余白が心にしんと残ります。絵の具を塗った紙を丸や四角に切り、直感で台紙に並べて描くコラージュ作品もあります。

「なるべく頭を使わずに感覚的に表現したい」

イラストレーターとして雑誌などで活躍する一方で、近年はビデオカメラ使ったライブドローイングや、映像と即興演奏のパフォーマンスも行う山﨑さん。使う道具や、視覚か聴覚かは違えど、絵を描くことと音楽の表現、両者はほとんどが共通していると感じています。

「正解がないところとか、ふとしたときにハッとするものが出てくるみたいなところとか、力むよりたのしむ方が、よりよいものが出てくる感じとか。さらにそれは写真や映画や詩など、他の表現のみならず、普段の暮らしさえ同じことが言えると思うのです」

新作に加え、過去の作品も展示予定です。

また今回は、ねこに見立てたあなたの似顔絵を描く、好評のイベント「ねこにがおえ」も開催します。

京都では2018年11月以来、5年ぶりとなる山﨑美帆さんの展示です。ぜひお越しください。




山﨑美帆

長野県在住。
セツ・モードセミナー卒。

2008年に初個展「SIDE SHOW」(thorn tree gallery)を行う。
その後、東京、京都、長野県内で個展等をしつつ、
雑誌・書籍・広告等でイラストレーションを手がける。

2014年頃からdaborabo名義で、ビデオカメラ使った
ライブドローイングや光と影を映し出すアナログ的な映像に、
即興演奏をかけあわせたパフォーマンスも行っている。

@daborabo


//From the Exhibitor

ある日、私のもとにやってきた青い石。
その青い石が語ってくれたこと。
青い石をとおして、自分の中にある青い石と共鳴する世界が広がっていきました。
そこは青い星で、地球とはちょっと異なる世界が広がっているようです。
その星の様子や、そこで行われている生活、使われているものなどを描いて展示します。

余白(40px)
<過去作品>



<展示風景>
余白(20px)
余白(20px)

special event「ねこにがおえ in kyoto」

ねこに見立てたあなたの似顔絵を描きます。

ねこになった自分に出会える!? ねこなのに似てる!?
とってもかわいい似顔絵です。ぜひどうぞ。

*予約も可能です。
インスタグラム bgm kyotoのDMより、お名前、人数、TEL、ご希望の時間をご連絡ください。こちらからの返信をもちまして予約完了といたします。
@bgm kyoto 


●11月11日(土)
13:30〜最終受付18:30
おひとり¥1,500+1ドリンク

*1枚の紙に2名以上で描く場合、
1名追加ごとに+¥1,000円+1ドリンク

余白(80px)

2023.9.17sun〜10.1sun
awainote × nemuro
「間の音と眠ろ(あわいのおととねむろ)」

この度、そのうちcafeでは、awainoteとnemuroによる展示「間の音と眠ろ(あわいのおととねむろ)」 を開催します。

共作ユニットであるawainoteと個人名義のnemuroでの初個展となる今回。「間の音と眠ろ(あわいのおととねむろ)」はセルフタイトルとなっています。

「色で遊び、線で遊び、最後にはどういった絵になるか考えずに絵を描いています。そこには自分たちが意図していないものが飛び出して絵に表れるので、何かを発見しながら作品づくりに励み、楽しんでいます」

awainoteの作品を中心に、nemuroの作品をちりばめるように展示。
「絵画作品、絵から生まれた音楽や音楽から生まれた絵、絵と音楽と映像を1つにした作品など、創作による相互作用を楽しんでもらえるようにしたいです。

色や線の合間に見え隠れする不思議ないきものや風景をじっくり眺めて見つけてみてください。

awainoteの制作の行程は、まずhamanoがアクリル絵の具で色面を作ります。その後nemuroが線画で色の形や境界線を縁取ったものを手がかりに不思議な風景や生き物を描き、最後にhamanoがキャラクターを描いて完成。木製パネルやキャンバスや紙に描いています。

一方、nemuroは、支持体にダンボールを用いたり、下地にさまざまな紙片やテープを貼りこむことが共作との違いです。

いずれの作品にも共通していることは、予めモチーフを決めずに、色を塗ったり、紙片やテープなどを貼って、表れたものに対して、線で縁取り、風景やいきものなどに見立てて描いていること。

「hamanoの色面とnemuroの線画で起こる化学反応が面白く、毎回最後までどんな絵に仕上がるのかわからないことへのワクワク感を楽しみたい気持ちがあります(awainote)」。

「毎日何かを作り、その日だけの痕跡を残すことにこだわっています。 モチーフはもちろん、その手段(絵画、音楽、映像、立体)も前もって決めることはほとんどなく、どうすれば自分が心地よくなるのかを探りながら制作を進めます(nemuro)」

即興的に、感じるままに、絵や音楽を制作するふたりの世界をどうぞお楽しみください。


awainote
京都在住のnemuroとhamanoによるアートユニット。 絵、音楽、映像を共作しています。

nemuro
音楽や映像を作ったり、絵を描いたりしています。イラストレーション 第227回ザ・チョイス入選。

@awainote

------------------------------------

●From the Exhibitor

『離れて見ると、鮮やかな色彩を感じられ、近くで見ると色んないきものがいたり、不思議な景色が広がっています。そのうちcafeさんのゆったりとした時間のお供にどうぞ。』
<過去作品(awainote)>
<過去作品(nemuro)>



<展示風景>
 




2023.7.9sun〜7.30sun
奥田澪「日々のほころび」

この度、そのうちcafeでは大阪を拠点に活動する作家・奥田澪さんの個展「日々のほころび」を開催します。

「ほころびる」を辞書で調べると1.縫い目などがほどける。2.花の蕾が少し開く。咲きかける。3.表情がやわらぐ。笑顔になる。4.隠していた事柄や気持ちが隠しきれずに外へ現れる。とありました。

「知らぬ間に硬くなってしまいがちな生活の中ですこし柔らかくほどいてくれる瞬間やものがあると思うのです」

シルクスクリーンの技法でパンを描く作品で知られる奥田さん。自分の生活に近いテーマで、静かな、でも寂しくない余白を持った風景を描くことを心に留めています。

今回の展示ではパンをモチーフにしたシルクスクリーンの作品に加え、最近、発表している色鉛筆画の作品も合わせ、新旧織り交ぜて展示します。

シルクスクリーン作品は、布にシルクスクリーンで刷るときに、わざとかすれやムラを生じさせ、パンの焼き目や光の感じが表現されています。版画技法の一種ではありますが、偶然性を活かして制作するので一点ものです。

「〝なんでもないことへの喜び〟が最近のテーマです。生活に近いモチーフが小さな頃から好きで、なかでもパンそのものが持っているイメージにおおらかな幸福感を感じます」

一方、色鉛筆作品。パンはもちろん果物や地方のお土産もの、気になるパッケージなど、シルクスクリーンよりももっと気軽に描きたいという気持ちで描き続けています。


京都での展示は初となる奥田さん。心にじんわり沁みてくるようなやさしい作品の数々をぜひご高覧ください。



奥田 澪
大阪生まれ、大阪在住。
シルクスクリーンや色鉛筆を用いて
「なんでもないことへの喜び」を描きます。
@okuda.mio
@okdmooo



------------------------------------

●From the Exhibitor

生活の中にある、ささやかで、やわらかなほころび。
それに出会うとき、自然と顔もほころぶ。
<過去作品>


<展示風景>



2023.6.4 sun〜6.25 sun
おくむらさなえ「いきものたちのおうち」

この度、そのうちcafeでは岡山在住のイラストレーター・おくむらさなえさんの個展「いきものたちのおうち」を開催します。

「私たちがおうちでのんびりと過ごすように、いきものたちにもオフの顔があります」

今回の展示では、のびのびリラックスして過ごすいきもの(と、いきもののようなもの)たちが描かれます。タイトルには、おうちに遊びに来るようにふらりと展示を見に来ていただければという思いが込められています。

新作の油絵を中心に、15〜20点ほど展示。デジタルでの作品もあります。
「いきものたちが自然の中で何もせずぼーっと佇んでいるところや、のびのびと動き回るところを描いています」

彼女が描くモチーフにいきものが多いのは、いきものの仕草や動きをずっと眺めていられるのと同じように、自分の作品も思わずずっと見てしまいたくなるようなものにしたいという思いからです。

「見ていて気持ちの良い絵を描くこと、色と色が自然と溶けあうような柔らかい色合いとフォルムを意識して描いています」

今回が初個展となるおくむらさん。

「初めての個展を、生まれた地の京都でできることがとてもうれしいです。たくさんのいきものたちを連れて行きます。
京都の街なかにありながらも、違った時間が流れているような、どことなく不思議であたたかいそのうちcafeさん。
そんな雰囲気の中で、いきものたちも存分にくつろいでいると思うので、ゆったりと流れる時間を一緒に楽しんでもらえたらうれしいです」

みなさま、ぜひご高覧くださいませ。



おくむらさなえ
京都うまれ岡山在住のイラストレーター。油彩、デジタルで制作。
グッズイラスト、ロゴイラストなどを手がけています。
instagram @sanaeokumura_illustration





「佇むひつじたち」/ キャンバス / 22cm×27cm / 油絵 / 2023年

<過去作品>


 
<展示風景>




2023.4.23sun〜5.14sun
炭素「京都ひたひた紀行 また来たよ!」

この度、そのうちcafeでは炭素さんの個展「京都ひたひた紀行 また来たよ!」を開催します。

そのうちcafeでは2度目の個展となる今回も、澄んだ水で満たされた街々を描きます。

「脳内で”水遊び”をして過ごすにはぴったりの場所、京都。澄んだ水の打ち寄せる幻の古都を、ともに旅していただけるとうれしいです」

イラストレーターとライターの二刀流でいく炭素さん。水没した街を描きはじめたのは、ヨット誌での取材中の出来事がきっかけです。

取材中、水中カメラを担いだカメラマンが撮った一枚。海に飛びこみ、上には白い飛沫を飛び散らせて進むアクティブなヨット、下にはエメラルドカラーで満たされた静かな水中が広がる写真でした。

「2020年春、コロナ禍でどこにもいけなくなったとき、この写真を思いだしました。上下の水の有無によって、まったく違う世界を鮮やかに描き出したこの一枚を、自分が暮らす街中で再現しようと試みたのがはじまりです」

本展では京都を中心とした街角の作品を20点ほど予定。

京都を訪れたとき、また2021年に半年ほど京都に暮らしたときにも、「歴史ある古都を水中に沈める畏れ多い遊び」をしながら名所を歩いたといいます。作品はそんなイメージを形にしたものです。

「今回の展示では、そのうちcafeにも水がひたひたと打ち寄せました。皆さまのお気に入りのあの席、この席が水中の生き物に占領されているかもしれません。ひとときの不思議な水中バカンスを楽しんでいただければ幸いです」



炭素|tanso
ライター・イラストレーター。東京在住。雑誌やWEB、広告などの分野のコンテンツ制作に携わる。
海や水中に縁が深く、ヨット専門誌『月刊Kazi』にてコラムを連載中。
instagram:00._.00ay
<過去作品>


<展示風景>



2023.4.2sun〜4.16sun
足田メロウ「青の納屋」

この度、そのうちcafeでは、信楽を拠点に作家として活動する足田メロウさんの個展「青の納屋」を開催します。

そのうちcafeを納屋に見立てたこのタイトル。メロウさんがお店をはじめて訪れた時、公園から見えたそのうちcafeの佇まいが田んぼや畑の傍に建つ小屋のように見えたことからつけられました。

「納屋は農耕具などを収納する小屋なので、僕の作品が誰かの心を耕すために必要なものになればいいなと思っています」

絵画を10点前後、陶器は小さなものも含めて50点前後、テーマに沿って青い作品を中心に出展します。

絵画作品には陶芸で使われる化粧土が使われています。青と、金や銀はアクリル絵の具で描かれます。

また、あの鮮やかで印象的な陶器の青。釉薬の成分に銅が入っており、酸化焼成することによって青く発色します。

動物やかわいいものが好きだというメロウさん。制作のモットーは?

「自分が〝楽しい〟と思うことだけする感じです。楽しく作業できていれば作品にもその楽しさが伝達するだろうしがんばり甲斐があります。〝楽しく描き楽しく作る〟が何より大事だと思っています」


足田メロウ
1973年生まれの男性。
滋賀県信楽町で絵を描いたり陶器を作ったりして暮らしています。



//From the Exhibitor
滋賀県信楽町在住の絵と陶の作家・足田メロウの個展をそのうちcafe SNCにて開催します。
絵画作品や動物モチーフの陶オブジェなど、青い作品を中心に賑やかに展示します。
春の青いそのうちcafeで、みなさまのご来場をお持ちしております。
「ぴかぴか」2023年 300×85mm板/アクリル絵の具/化粧土
<過去作品>
左から 2022/273×220mm/板、アクリル絵の具、化粧土、 2023/450×150mm/板、アクリル絵の具化粧土、
2022/450×150mm/板、アクリル絵の具、化粧土



<展示風景>
 




2023.3.5 sun〜3.26 sun
たにこのみ「私のお気に入り」

この度、そのうちcafeでは、大阪在住、作家として展覧会を中心に活動するたにこのみさんの個展「私のお気に入り」を開催します。

自己紹介のような展示にしたいと語るたにさん。

お気に入りの食べ物や、置物や、服や、場所や行為などからイメージを広げた作品で、彼女のことを知っている方にも知らないひとにも、彼女の「人物像がそろ〜っと浮かぶような」展覧会にしたいと。

今回の展示ではキャンバスだけでなく、変形の紙を使った作品や立体など、遊びのある壁にしたいと制作を進めています。

キャンバス、パネル、紙などに油絵具、アクリル絵具、クレパス、パステルなど、たにさんの使う画材は多彩です。
「題材から描きたいイメージが浮かんだり、その題材のどんな所にグッとくるかを考えたりした上で、そこからイメージを広げ、イメージに向かってドローイングするように手を動かしていきます」
結果、思っていたものと全然違うものになることもあったり、また会場の特性も考えることで、イメージがより広がって楽しく描けるのだと言います。

共通するモチーフはキャラクター、植物、風景など。
「キャラクターの描き方も色々とありますが、私の場合は、どこか不器用でなんだか愛らしい、社会性のない感じの、いびつででこぼこ感のある存在を描きたくなります。
見た目はヘンテコだけど、個性を感じるというか、自由自在に生きてて欲しいな、と思いながら、描いています」

春、土の中で冬ごもりしていた生き物がまた目覚めるかのような、やわらかく力強いエネルギーを感じられる展示となりそうです。ぜひご高覧ください。

//From the Exhibitor
そのうちcafeさんのおいしい喫茶メニューとともに、のんびりとちょっぴり不思議な世界をお楽しみいただけましたら幸いです。是非ともお越しくださいませ。


たにこのみ /絵描き
展覧会を中心に活動中。平面作品・立体・似顔絵など様々な表現方法で制作する。
素材や色や線、かたちから浮かぶイメージと、日々の生活の中から生まれるイメージや想像が交錯し、
キャラクターや、どこかすっ飛んだ愛嬌あるものを描く。
他に、pict/oubon(edition nord)より、ドローイング作品集「ええのん」を出版。
Web Press 葉っぱの坑夫にて、作曲家モーリス・ラヴェルを主人公に描いた翻訳小説「小さなラヴェルの小さな物語」の挿絵を担当。近々出版の予定。

Instagram:@konomitani
Twitter:@tanikonomi







「二上山」 / 115×130mm / 油絵具、アクリル絵具、ペン、クレパス / 2023

<過去作品>



<展示風景>




2023.2.5 sun〜2.26sun
「flower〜花を描く」



君が歌うクロッカスの歌もあたらしき家具のひとつに数えんとす                         
                         寺山修司



あなたの好きな花はなんですか。
華やかで気品ある薔薇や百合の佇まい。

風が運ぶのは沈丁花や梔子のはっとするような香り。
可憐に揺れるすみれやすずらんの花びら、ミモザの黄色。

花を贈ってもらったのはいつだったかな。
こないだ買って帰ったのはなんの花だっけ。

道端の小さな草花の名前を調べたり、
一輪の花を飾るだけでうきうきとした気持ちになります。

まだ冷たい空気の中に春の訪れを予感させる2月。
作家たちが思い描く花々をぜひお楽しみください。
<参加作家>
足田メロウ
滋賀県信楽町で絵を描いたり陶器を作ったりして暮らしています。

instagram @ashidamellow


//message

ちょうどこの時期、立春前後に一年で一番早く、つぶらで可憐な黄色い花を咲かせて良い香りと共に春の訪れを知らせてくれる蝋梅が好きです。

おざわさよこ
京都造形芸術大学で染織を学んだのち、webデザイナーを経て絵描きとして活動。
ひと、植物、動物を、ほんのすこしさみしく、やさしく描く。
京都のバンド・my letterのベースとしても活動。
2016年より富山に在住しながら全国で展示・ライブをおこなっている。

instagram @sayoko_125


//message

外を歩くとき、散歩中の犬のようにあちこちでにおいをかぐのがすきです。特に夜、姿のみえない花の香りを捉えると嬉しくなり、目を閉じて胸いっぱいに吸いこみます。その季節の空気のにおいとともに、花はわたしの記憶の一部になります。

富山に越してから、よく花を買うようになりました。絵の具や紙が散らかりほうだいの荒れ果てた部屋の中で、それらは野原で眺めるよりもくっきりと存在し、光を放つようにひときわ美しく感じます。

好きな花はありすぎて書ききれませんが、2020年、コロナの直前に訪れたオランダの街角で1000円で買った両手いっぱいのチューリップは、幸福そのものでした。それまで幼稚園や小学校の庭にうわっているこどものための花のような気がしていましたが、オランダの自由な空気の中で野生味にあふれて生き生きと咲いていて、かっこよさすら感じました。チューリップは富山の名産品でもあり、すっかりわたしにとって特別な花になりました。

かつてわたしの絵をお花のかわりに部屋に飾ります、と言ってくれたお客さんがいて、ほんとうに花のようになれたらいいと、たくさんの記憶を思い返しながら今日も絵を描きます。

カトトモコ
photo artist (写真作家)
金沢市生まれ 金沢市在住

日々の生活のなかで
小さなひかりをキャッチし、
色鮮やかに 感じとる。
ひかりとあそび
わたしは とけて発光する

手製本
「marble hospital」「光の束 pencil of light」など

instagram @katomo123
HP https://www.katomo123.com


//message

ひかりである
お花の存在に癒されます。
お花と同化したい と思って撮っています。

見てくださった方のこころに、
ほんの一瞬でも 小さな花が咲いたなら
とてもうれしいです。

鬼頭 祈
1991年静岡生まれ。東京都在住。京都造形芸術大学 日本画コース卒業。
日本画の技法を生かし、小人や苺をモチーフにした現代的な絵画を制作。
画家として国内外の個展を中心に活動。
イラストレーターとして広告・アニメコラボグッズ・絵本などに作品を提供。
絵本に『こびとのおうち』(WAVE出版)
『いちごになりました』(福音館書店)がある。

Twitter @inorii
instagram @inorii


//message

ミツバチが、花の蜜を夢中で吸っているのを見るのが好きです。
花の中に入って、からだじゅう花粉まみれにして吸っているようすを見ると、うらやましくなります。
わたしも小人になって、花の中に入って、花粉まみれになってみたいです。

後藤美月
1981年、三重県生まれ。専門学校卒業後、子どもの本専門店メリーゴーランドに勤務。
その後、イラストレーターを目指し上京する。
書籍装画や新聞挿絵などの仕事を行うかたわら、絵本制作に取り組む。
著書に絵本『おなみだぽいぽい』がある。

twitter @zukkeeneegocchi
HP zukkeenee.com


//message

食虫植物にハマった息子(3歳)は今日も叫ぶ。
「ネペンテスアラータ!ダーリングトニア!ヘリアンフォラミノール!」
数字よりも先に食虫植物の名前を覚えてしまった。
それで母もすっかり食虫植物が好きになりました。

佐上まりこ

- マサモードアカデミーオブアート卒業
- 大阪ギャラリー CENTENNIALでのKAWATA+BARLER展を皮切りにグループ展多数参加
- &’sギャラリー(大阪)、GALLERY MAISON D’ART(大阪) 2度の個展
- 2020年夏 東京青山 ベッドサイドス トーリー 参加
- 2021年 4月 愛媛県 ギャラリーかけら 三人展
- 2021年 11月 東京 おしゃれねこ展 参加
- 2022年 1月 愛媛県 ギャラリーかけら 灯展 絵の展示
- 2022年 2月 富山 Sisu gallery 個展 うたかたはとこしえに
- 2022年 6月 京都 一茶亭gallery 絵の展示
- 2022年 7月 大阪 アトリエ hymy Prism展 絵の展示
- 2022年 9月 京都 そのうちcafe 「KAWATA+SAGAMI」二人展
- 2022年 9月 愛知県 G.E.M 合同作品展
- 2022年 11月 兵庫県芦屋市 mokono芦屋 「冬の飾りもの」展
- 2022年 12月 京都一茶亭gallery 個展

instagram @ma.sagami
HP https://www.ma-sagami.jp/



//message

花は、部屋の空気に変化を起こしてくれる気がするので
できるだけ一輪でも絶やさないように心がけています。
なかなか買えませんが白いラナンキュラスが好きです。
ムスカリなどの球根の花も好きで今年は白のチューリップも育てています。
そんな花の存在感を、枯れない作品として描かせていただこうと思います。


高野いくの
1986年三重県生まれ
絵を描いたり言葉を書いたりしています。

昨年は「夜、かいた手紙」「ひだりてにシー」「はなとてとはな」「あさがたタオルケット」と
4つの個展を、あちこちのカフェギャラリーで開催することができました。
そのうちカフェさんでは2年前の春に「サニー・レニー」を開催させていただきました。
思い返すと、あの春から私の嬉しいことは繋がって、今日も私は嬉しいです。
時々、歌も歌います。

instagram @ikuno.takano


//message

去年は、花に救われた1年でした。
なぜなら、とてつもないペットロスに見舞われたからです。
飼い主が亡くなったかわいい子にしてあげられることは、お花をこまめに供えることぐらいで、
なるべく似合う花を選び、供え、その度にとてつもなく思い出していました。
そのせいか、今ではかわいい花に出会うたびに、かわいい子を懐かしむようになりました。
かわいい子はかわいいお花になったのだと思います。

土屋未久
1991年愛知県生まれ。ペインター・イラストレーター。
頭の中で粘土のようにこねたモチーフたちを、自身の空間に配置し、絵に描きおこしている。絵を通して、自分も他者も見たことのない知らない場所へ連れていきたい。

instagram @mi9neru


//message

散っていく花、枯れていく花から影響を受けて絵を描くことが多いです。
少し寂しげな花たちに共感のようなものを得るからかもしれません。

はまぐちさくらこ

絵を描く。京都在住。GEISAI5にて金賞受賞。みづゑ絵本大賞受賞。主なグループ展に2010年国立国際美術館「絵画の庭ーゼロ年代日本の地平からー」、2013年東京都現代美術館「オバケとパンツとお星さま」。絵本『ぱぱごはん』(ビリケン出版)、『ぱんつちゃん』(岩崎書店)刊行。展覧会の他、ライブぺインティグ、ワークショップなど国内外にて多岐に渡り活動中。

instagram @sakurakohamaguchi


//message

花ちいさなころ咲いているものをみてもふしぎときれいだなあと思えたことがあまりなくて、結婚して離婚してから、花がきれいだと、感じました。花を描くときは花からありたけの、命をもらう感覚です。


puntas/プンタス
スタンプを反転させた屋号の由来通り、版画を使い制作を行なっている、折田治代・熊本汐里・本田このみによる3人組グループ「puntas」。
“版画をもっと身近に”を合い言葉に、優しい色使いと愛らしいデザインの版画を箱や器などの作品へと仕立てています。
サイズや形状もたくさん取り揃えているので、用途にあわせてお好みのものを見つけにいらしてください。

instagram @_puntas_


//message

クリスマス、お正月、お墓参り、お祝い、街の花壇などなど…色んなシーンでお花があり、それぞれに似合うお花は何かな?今年はどんなお花にしようかな?と考えるのが好きです。お花のようにパッとその場を明るくするような、そんな作品を作れたらなといつも思います。

最近気になっているお花はマトリカリアです。

mao ochi
京都在住
糸や布、石などを使い、刺繍作品もアクセサリーもジャンルを分けずシームレスに制作。

美しさ、野暮ったさ、鋭さ、怖さ…相反する色々を包み込むようなものを。

instagram @maaoblink

//message

花が好きです
いつも花の力を借りて生きています
花、ありがとう

ミヤザキ
イラストレーター、アーティスト。
島根県出身、大阪府在住。
イラストレーションの仕事と平行して展覧会での作品の発表も積極的に行う。
どこか懐かしさを感じるスタイルや曲線を用いたシンプルな表現を得意とし、
飽きの来ない絵を目指している。

instagram @miyazaki1992


//message

花をちょくちょく飾るようになってから思ったのは、
今まではなんとなく花って可憐なイメージだったけど実際にそばに置いておくと
すごい生命力を感じるなあということです。
画面いっぱい、力強い花を描いていきたいです。

山本 栞
そのときに気になった素材や技法を混ぜたり組み合わせたりして作品を作っています。
以前は柔らかい糸や布と硬い金属を組み合わせて作ることが多かったのですが、最近は柔らかな植物の素材が多いです。また、編むことや織ることが好きです。

instagram @___sioririri


//message

とくにこの花が好きというのはなくて、そのときどきで惹かれる花の色や形が違います。うすいオレンジで柔らかな見た目の花を選んだりすると「今自分はあたたかいものに癒されたいんだ」ってわかったりするので占いみたいに使ってます。

よしいいくえ
福岡県北九州市在住。モビール作家。さりげなく空間を彩り、眺めていると気持ちが緩んでくるようなモビールを制作。
年に数回、各地の雑貨店、ギャラリー、カフェなどでモビール展やワークショップを開催。著書に『モビールでつづる365日-日々のできごとと年中行事モビールのつくり方』(誠文堂新光社)・冊子『よしい新聞』(BOOKSよしい)がある。

Twitter @ikueyoshii
Instagram @ikueyoshii
HP http://yoshiiikue.com/


//message

お花を見ると気持ちがポッと明るくなる。
私には、お花屋さんの友達がいて、その方からお花のかわいらしさや愛らしさ、素晴らしさなどを教えてもらったように思います。
どのお花もそれぞれに好きですが、道ばたに咲いているちいさなお花がとても好きです。最近は、ノゲシの花に元気をもらいました。(ノゲシは大きいですが。)

<展示風景>










2023.1.8sun〜1.29sun
谷口りりこ「うさぎのフィンランド日記」
*1/9・10はお休みです。

この度、そのうちcafeでは、大阪を拠点に活動する谷口りりこさんの個展「うさぎのフィンランド日記」を開催します。

フィンランドへ留学した時、旅をした時の出来事、印象に残っていることなどをうさぎを主人公に描いています。

「うさぎがフィンランドで過ごすささやかな日々をつづった絵日記のようなイメージでこのタイトルをつけました」

りりこさんは、学生時代にフィンランドへ短期留学してからこの国が大好きになり、帰国して数年後、フィンランドに住むうさぎのイラストを描き始めました。

「今回は2022年の夏、フィンランドで旅をした時のエピソードも織り交ぜています。
カフェでコーヒーを飲んだり森できのこやベリーを採ったり、湖を見ながらぼーっとしたりするうさぎを見て楽しんでいただけると嬉しいです」

制作はモノクロの場合はクロッキー帳の紙に下描きをし、コピックのマルチライナーで描きます。カラーの場合は線画の上にもう一枚紙を重ね、色鉛筆で着色しています。

本展ではモノクロ、カラー合わせて30点ほどを展示予定。

「うさぎは子供の頃から好きで描き続けているモチーフで、フィンランドでの出来事を思い出しながら描いています。旅先では色々なことがありますが、その1つ1つが大事な思い出なので、イラストで残しておきたいという気持ちもあります」

そのうちcafeに広がるうさぎとフィンランドの世界。ぜひご高覧ください。


谷口りりこ
京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業。
在学中フィンランドのトゥルクアーツアカデミーに短期交換留学。
現在は大阪を拠点にイラスト制作をしています。
EXHIBITION
2020.10 うさぎのフィンランド日記 @cafe upe(兵庫県西宮市)
2021.11 うさぎのフィンランド日記2 @ cafe upe(兵庫県西宮市)
2022.2 うさぎのフィンランド日記3 @cafe upe(兵庫県西宮市)
2022.8 Pupun päiväkirja Suomesta  @cafe Qwensel(フィンランド、トゥルク)


-------
●From the Exhibitor

そのうちcafeSNCさんでの初めての展示です。
お店の素敵な水色の壁が、うさぎでいっぱいになります。
美味しいお茶やコーヒーを飲みがてら、のんびりとうさぎに会いにきていただけると嬉しいです。



 2022/19.7x19.7cm/クロッキー用紙、色鉛筆

<過去作品>
左から2021/19.7x19.7cm/クロッキー用紙、2022/19.7x19.7cm/クロッキー用紙、色鉛筆、2022/19.7x19.7cm/クロッキー用紙、ペン



<展示風景>





2022.12.10sat〜12.29mon
マメイケダ「始めに鉄火 しめに納豆」

この度、そのうちcafeでは、画家、イラストレーターとして活動する大阪在住のマメイケダさんの個展「始めに鉄火 しめに納豆」を開催します。

日常にある風景や食べものをあるがままに描くマメイケダさん。紙や木パネルにクレパスと鉛筆を使って絵を描いています。

今回、描くのはお寿司。

マメさんの描く食べものは大胆で、愛があって、何より食欲をそそられます。
2016年に発表した作品集『味がある。』は日々の食事を題材に、おいしそうな絵で人気を博しました。そんなマメさんの描く食べ物の中でもとりわけ力強く味わい深いのがお寿司ではないでしょうか。

マメさんの絵への取り組みかたは、ただ、まっすぐに描くということ。実際に食べたもの、見たもの、実感を得たものを作品にすると言います。

本展では初日に1枚、2日目に2枚…と徐々に展示が完成していきます。ぜひなんども足を運んでいただきたいと思います。

「今一番描く気があるのが寿司(特に巻物)と気づいたので素直にそれを描いて一年の終わりの展示にできたらと思います」

みなさま、ぜひご高覧ください。



マメイケダ
主に画業。
1992年島根県出雲市に生まれた。
高校卒業後、惣菜調理の仕事を3年勤めたのち、絵を描きに大阪に引っ越す。現在も大阪在住。
書籍の装画などのイラストレーションや展覧会での発表などを中心に活動。
2016年HBファイルコンペVol.27 仲條正義賞を受賞。好きな食べ物は卵。

著書一覧
・画集『味がある。』(誠光社) 2016年
・画集『ふうけい』(iTohen press) 2017年
・画集『ふうけい2』(iTohen press) 2018年
・画集『ソフト帽で酒場へ〜スクリーンの中の奇妙な食景〜』(自費出版) 2018年
・絵本『おなかがへった』(WAVE出版) 2019年
・画集?『私の考える骨董ーThis is How I Feel About Antiques』(Tokimeki antiquesとの共著)(誠光社&マメイケダ) 2020年
・絵本『えきべんとふうけい』(あかね書房) 2021年
・画集『ふうけい3』(iTohen press) 2022年




<過去作品>


<展示風景>






2022.11.6sun〜11.27sun
大久保ナオ登
「とんかつ食うにはいい日和」

この度、そのうちcafeでは、イラストレーターとして活動する東京在住の大久保ナオ登さんの個展「とんかつ食うにはいい日和」を開催します。


ある時ふっと頭に浮かんだフレーズがおもしろかったので、そのまま今回のタイトルにしたと飄々と答える大久保さん。
とんかつは子どもの頃から少し特別な食べもので、たくさんある好物の中でもなぜか一番自分にしっくりとハマる感じがある、と。

「そんな、小さいけれど「あー、これこれ!」という幸せなフィット感をイラストの中に感じてもらえたら嬉しいです」


今回の展示では、タッチや画材を統一せず、いいなと思ったモノやひと、風景など、「ボクの中にある何かの欠片をその時々の気分に沿わせて徒然に」描いています。

コピック、クレパス、鉛筆などで描かれた100mm角サイズのパネルを100点余り展示。自分のイラストを小さい作品にして、できるだけたくさん並べてみたい!その景色を見てみたい!とずっと考えていたといいます。

「そのサイズ感ならでは切り取り方で、小さな窓から向こうの世界を覗いているような気分が感じられるおもしろさがあると思います。

一日の終わりにスケッチブックに向かい、自分の好きな小さなことをコマコマコマコマ。
いろいろな雑念が湧きまくっていたり、まったく何も考えてなかったりしながら、ただただ描きました」

バックに使ったクレパスは、後から引っ掻いたり削ったりすることで、メインのモチーフとサブのモチーフの絡みを楽しめたり、また思い通りの色が出にくいのがかえって気に入ったようです。

大久保さんの作品づくりに共通するのは「そこはかとなくユーモアと洒脱感を漂わせたい。そんな自分自身の感覚をできるだけそのままイラストという表現で定着していきたいと」いう思いです。

ささやかな幸せが集う圧巻の展示空間、ぜひご高覧ください。



大久保ナオ登
岐阜県生まれ。制作会社を経て1998年
よりフリー。雑誌、書籍、広告、Web、
広報誌等の仕事を手がける。ユーモア
と、手が生み出すブレを大事にしていま
す。得意技:掃除、古い車のさびとり、
昼寝、散歩、模型作り、小難しいことを
楽しい絵にして伝えること。

EXHIBITION

2013 2.15-26 市ヶ谷山脇ギャラリーにてグループ展 「Digital Creator23人展」 
2012 5.12.13 有明 東京ビッグサイト 「デザインフェスタ35」
2012 6.5-17 根津 りんごやにてグループ展 「正方形展」
2011 6.7-6.13 銀座 バートックギャラリーにて 「新時代作家13人展」
2008 5.22-27 原宿 ソーンツリーギャラリーにて個展 「21時14分 溝街空港発 ピアニカ航空 PA103便」

WORKS

新聞

朝日新聞 GLOBE 「world outlook いまを読む」 イラスト
東京新聞 コラム「フムフム ひとり旅」佐藤孝子著 イラスト


社内報

大林組 社内報「マンスリー大林」 表紙イラスト

PR誌

セルム「CELM BELIEF」表紙・特集イラスト
駒澤大学「Link」表紙イラスト
東芝エレベーター株式会社 季刊誌 「FUTURE DESIGN」コラムイラスト
大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会 CSRR「1000 年続くまちへ。」イラスト
大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会 パンフレット「大丸有 環境ビジョン」イラスト

雑誌

三栄書房 月刊 「競艇マクール」 天下御免の競艇客 コラムイラスト連載中
四谷大塚 「ドリーム・ナビ2022年2月号」ほか 特集イラスト 

書籍

出版芸術社「虐殺のスイッチ」表紙イラスト 森達也著
皓星社「愛ゆえの反ハルキスト宣言」表紙イラスト 平山瑞穂著
講談社ブルーバックス「時間とはなんだろう」ほか 表紙イラスト 
マガジンハウス 「Tarzan 691号」ほか 表紙イラスト
ルクルート 「HOUSING2022 6月号」ほか 特集イラスト
日経プレミアシリーズ PLUS 「日本経済がわかる」「世界がわかる」「会社がわかる」カットイラスト
文藝春秋 シティ・マラソンズ 三浦しおん・あさのあつこ・近藤史恵著 イラスト
プレジデント社 「Making 椿」工藤美智子著 イラスト制作・ポプラ社 書籍「話のわかるやつを呼べ!」表紙 イラスト
オーム社  書籍「絵ときでわかる 機械設計」他シリーズ イラスト
ぴあ株式会社 ムック「落語ワンダーランド」表紙 イラスト

CD DVD

ソニーミュージック 「DISH// 日本縦断はじめましての旅」DVD パッケージイラスト
ワーナーミュージックジャパン 「コブクロ MUSICMANSHIP」CD ジャケットイラスト など
<過去作品>
<展示風景>



2022.10.9sun〜10.30sun
武下八千代
「地球で生きて~21の詩と絵~」

この度、そのうちcafeでは、京都で活動する武下八千代さんの個展「地球で生きて~21の詩と絵~」を開催します。
数多ある星の中から地球を選び、生まれ、生き続けて21年経った今の気持ちを短い言葉と小さな絵で表現。

「なぜ地球に生まれたのか?
どうして生きているのか? 
今、自分は必要とされているのか?
本当の自分とは何なのか? etc…

「繊細で曖昧な、浮かんでは消える疑問を、同じくらい繊細で曖昧で、消えてしまいそうな絵と言葉で表現しています」

デジタルツールを用い、水彩画調で描いた淡く透き通るような女の子たち。
それは「自分のような、誰かのような女の子」なのです。

本展では30~40点ほどを展示予定。デジタルで描いたイラストを手のひらサイズで印刷し、詩が添えられます。みなさまぜひご高覧ください。


武下八千代
2000年10月16日生まれ。一応、千葉県出身だが、幼いころから日本中を転々としている自称宇宙人。京都市在住。鳥が好き。



<何をしてもわたし以外にはなれない>

<過去作品>
<自分への裏切り><後戻りはしないから><きっと今は見えない何かがあって>




<展示風景>




2022.9.4.sun〜9.25.sun
河田潤一+佐上まりこ(旧姓ばーらー)二人展
「KAWATA+SAGAMI」

この度、そのうちcafeでは河田潤一さん、佐上まりこさんによる二人展「KAWATA+SAGAMI」を開催します。

「ものぐさなふたりが道草をしながらたどり着いた今日、というこの場所。
9月、夏の終わりであり、秋のはじまりでもあるこの季節に、そんなふたりがささやかに大切にしているものたちを描き、持ち寄りました」

モノクロームでひそやかな物語を紡ぐ佐上さん、対照的にポップな色彩と筆致の河田さん。長いお付き合いというふたりのお久しぶりの二人展です。

「変わったこと変わっていないこと、過去から現在へと至ったふたりの活動が再び重なる一つの地点になればよいと思います」

それぞれが、ささやかに大切にしているものや、何気なく描いたものを持ち寄って、同窓会のような、肩肘を張らない展示にしたい、と。どうぞご高覧ください。




河田 潤一 Junichi Kawata 
大阪のマサモードアカデミーオブアートでモードイラストをとおして絵を学ぶ。
FMラジオ局キャンペーンイラスト、CDジャケットイラスト、店舗壁画、大阪メトロのトイレでのイラスト展示などで活動しています。子供の落書きのように、歌を口ずさむように、描いていければと思っています。


佐上 まりこ Mariko Sagami 
マサモードアカデミーオブアート卒業
KAWATA+BARLER展を皮切りにグループ展多数参加
&’sギャラリー(大阪)、GALLERY MAISON D’ART(大阪) 2度の個展
2020年夏 東京青山 ベッドサイドストーリー 参加
2021年4月  愛媛県 ギャラリーかけら 三人展
2021年11月 東京 おしゃれねこ展 参加
2022年1月 愛媛県 ギャラリーかけら 灯展 絵の展示
2022年2月 富山 Sisu gallery 個展 うたかたはとこしえに
2022年6月 京都 一茶亭gallery 絵の展示
2022年7月 大阪 アトリエ hymy 絵の展示




<過去作品(河田潤一)>


<過去作品(佐上まりこ)>

<展示風景>




2022.7.3sun〜7.24sun 
おざわさよこ
「すべてみどりになったあとにぼくらは」

この度、そのうちcafeでは、イラストレーター、バンドマンとして富山在住、全国で活動するおざわさよこさんの個展「すべてみどりになったあとにぼくらは」を開催します。

「かなしさも、さみしさも、つめたさも、なにもかも覆い尽くすように、内側から食い破るように、すべてみどりになった静かでやわらかい世界を夢想しています」

できることならばいつかは、人間ではないもの、花に、葉っぱに、植物に、あるいは動物になりたい、作品もそうなってほしいと願わずにいられないという彼女。しなやかな線とたおやかな色遣いでその作品はどこか宗教画にも似た祈りを感じます。

「ずっと心の中にあり、手法をかえて、すがたかたちをかえて、一生描いていきたいと思うテーマです」


今回は木製パネル作品、額装作品、ドローイング作品を新旧織り交ぜて30点ほど、また石に絵を描いた作品も展示予定です。

2、3年前から制作している石の作品。富山に越してからよく海に行くようになったおざわさんは、浜に落ちている石の美しさに驚きました。

「手に持ったときのすべすべの質感とひんやりした重みと存在感。ひとつひとつの石の表情の違いを受けて絵を描くのも楽しいですし、ワークショップの際にはお客さんのお話を聞きながらそれを石に落とし込む、コミュニケーション自体にもおもしろさを感じています」

「いきものを愛とさみしさをもってさまざまに描きたい」という変わらないテーマを、季節の空気感や色彩感、あるいは世界で起きていることに、大きく影響を受けながら描き続けているおざわさよこさん。この機会にぜひご高覧ください。



おざわさよこ
京都造形芸術大学で染織を学んだのち、webデザイナーを経て絵描きとして活動。
ひと、植物、動物を、ほんのすこしさみしく、やさしく描く。
京都のバンド・my letterのベースとしても活動。
2016年より富山に在住しながら全国で展示・ライブをおこなっている。
instagram  @sayoko_125




「すべてみどりになったあとぼくらは」F3(273mm×220mm)/木製パネルにアクリル/2022年
<過去作品>
「cantata」241mm×302mm/水彩紙にアクリル、水彩/2021年 ,「pray」F0(180mm×140mm)/木製パネルにアクリル/2022年 ,「エイの王さま」300mm×300mm/水彩紙にアクリル、水彩/2021年


<展示風景>





2022.6.5sun〜6.26sun
odorico「雲の上のiroha」

この度、そのうちcafeではodoricoさんの個展「雲の上のiroha」を開催します。京都を拠点にペインターとして活動。日本をはじめ、韓国、ドイツ、チェコ、イギリスなどで作品を発表しています。


思い浮かべてみてください。空に浮かぶ雲のなか、ふわふわと柔らかく光に溢れ、きっと時間の感覚も存在しません。その雲でできた部屋は「そのうちcafe」くらいの大きさです。
「今回は、同じように雲の部屋に入ってきた他の人たちを描きます。記録したそれらの絵は、カフェにお越しいただいた方に似ているかもしれません」

odoricoさんの作品にはよく「人」が登場します。
「それぞれ生まれ育った場所や環境、話す言葉も違う存在が作品の中で新しい価値を生み出そうとしています」

メインビジュアルは、姿や形は違っていても同じ存在であることを、同じ太さのカラフルな線を使って表しています。
「あえて絵の中に黒色を使わないのは、〝光と影〟の光のみで画面を満たしたいと考えているからです。人と人とが触れ合う空間は光で溢れています。光も影も両方必要ですが、今回はあえて光に焦点を当てています」


本展では、連作のように描かれた平面作品を数点と立体作品に加え、オリジナルTシャツの販売も予定しています。

こどもたちもやって来るそのうちcafeらしい明るい展示空間にしたいとodoricoさん。ぜひお立ち寄りください。


odorico
オドリコ
Painter
主に、グラフィティや幼い頃から触れているアニメに強く影響を受けている。
現在は、日本、韓国、ドイツ、チェコ、イギリスなどで作品を発表している。
Instagram @odorico_zen

【壁画制作】
2021 ウォールアートコンテストにて壁画【住起産業株式会社/静岡】
2021 ピザ屋にて壁画【PIZZA MONSTAR/京都】
2019 NINJA GAMES【愛知スカイエキスポ/名古屋】
2019「消えるアート」プロジェクト【船場マンション/原宿】
2019 清掃会社にてシャッター&壁画【YOROKOBISOU/京都】
2018 裸のDIYシンポジウム2days【京都みなみ会館/京都】
2018 KYOTO STATION BUILDING XMAS【KYOTO STATION/京都】
2014 イタリアンバル大ガラス画【Treotto/京都】
2013 『SNIFF OUT』ミュージック×アート融合フェス【インテックス/大阪】

【国内展示抜粋】
2019 ART CHECK-IN【タネリスタジオ/愛知】
2016 オドリコ個展『SPACE DEBRIS』【GALLERY5/神戸】
2014 リアルハート展II 〜至上表現の共鳴〜今人会【太閤園/大阪】
2012 ボジョレー・ヌーボーラベルデザイン展【a&w/大阪】
2011 ファッチャンス展【Gallery HAKOBAKA/京都】
2003 グラフィックデザイン展【中京大学アートギャラリー/名古屋】
2002 オドリコ個展【cafe etw/京都】

【海外展示抜粋】
2021 Without Borders【elysium gallery/イギリス】
2020 PATTERNS OF WORK【Alte Feuerwache Loschwitz gallery/ドイツ】
2019 plan.d.20周年記念アートアワード【plan.d gallery/ドイツ】
2018/2019 国際ポスター展【日本、ドイツ、チェコなど】
2010 韓・日 現代美術展【ヘイリ芸術村/韓国】

【受賞作品展示】
2021 住起産業株式会社「ウォールアートコンテスト」最優秀賞【住起産業株式会社/静岡】
2021 KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 オスカー・ピータース
「The Mouving Mountain」プラン採用【ロームシアター野外広場/京都】
2021 京都インターナショナルギフトショー 審査員特別賞【みやこめっせ/京都】
2002 アジアデザインコンペ入選作品展【京都造形芸術大学 D's Gallery/京都】





「雲の上の人」アクリル、不透明インク、半光沢バーニッシュ , 273×273cm , 2022
<過去の作品>


<展示風景>




2022.4.24sun〜5.15sun
炭素「京都ひたひた紀行」


この度、そのうちcafeでは炭素さんの初めての個展となる「京都ひたひた紀行」を開催します。

いつもの街角、誰もが知るランドマーク、なんでもない風景、そんな街の姿を水の中に沈めてみたら…。炭素さんが描くのは〝水の中の街〟。本展では、京都の街角がひたひたと満ちた水にゆらめきます。

真夏の京都・貴船を旅したとき、驚くほど涼しくて、まるで見えない水の中に身をひたしているように感じたという炭素さん。「この水が街中に満ちて、ひたひたになったとしたら、どんな景色が見えるかな? どんな魚が泳ぐかな? と、歴史ある古都を水中に沈める畏れ多い遊びをしながら名所を歩きました」

絵を描きながらライターとして活躍する炭素さんが〝水没〟イラストを描きはじめたのは連載していたヨット雑誌の取材がきっかけです。

水中カメラを担いで海に飛びこむカメラマン。「水面を境に、上には白い飛沫を飛び散らせて進むアクティブなヨット、下にはエメラルドカラーの水中が写っている写真を撮ってくれました。

2020年春、コロナ禍でどこにもいけなくなったとき、この写真を思いだしました。上下でまったく違う世界を鮮やかに描き出したこの一枚を、自分が暮らす街中で再現しようと試みたのがはじまりです」


炭素さんの作品作りは、見たことがあるような、ないような、水没した街で暮らす、旅するがテーマ。「幼い頃から、自分の住むマンションがぜんぶ水に沈むとどうなるのかを想像しながらもくもくと遊ぶ子どもでした」

絵の中に登場するピンク色のキャラクターは、地球で夏休みを過ごす「宇宙人」。「私にとって、よく知る街角を新鮮に眺めたり、忘れていた感覚をよみがえらせるのに欠かせないアバターです」


今回は京都を中心に、東京など各地の街角、宇宙人の夏休みシリーズ、30点ほどを予定。「見た瞬間、触れた瞬間、世界の見え方をパッと変えてくれるものが好きです。自分もそういうものを生みだして、見てくださるひとと一緒に新鮮な気持ちで日常を旅したい」

“人生は長い夏休み”という言葉が大好きだという炭素さん。「展示では、あこがれの地球ツアーに応募して当選し、リアルなアバターをもらった夏休み中の宇宙人になって、美しい水の星のバカンスをご一緒にどうぞ楽しんでください。

そのうちcafeを出たあとも、夏休みの光のかけらが体のどこかに残りつづけて、つらいときや泣きたいときにちょっとでも足元を照らしてくれるような、そんな展示になるといいな、と思います」

水の中にゆらめく街は時の流れも違う空想の世界。いつもの街角、毎日がきっと違って見えるはずです。ぜひご高覧くださいませ。



炭素 Tanso
大阪府生まれ。関西学院大学・文学部卒。ライター・編集者。2012年に独立し、雑誌や広告、Webメディアのコンテンツ制作に携わる。2019年からイラストレーターとしても活動し、2020年のコロナ禍をきっかけに“水没”イラストを描きはじめる。Twitter→@saku_onono
Instagram→@00._.00ay







<サウナの梅湯>2000×1530pixel , デジタル , 2021年
<過去作品>
<川床にて> 2000×1530pixel , デジタル , 2021年 / <角大師さんの散歩> 2000×2000pixel , デジタル , 2022年 / 
<ヨーグル島の日曜日> 2000×1600poixel , デジタル , 2021年
<展示風景>





2022.4.3sun〜4.17sun 
「日日のしましま」

この度、そのうちcafeでは写真家namiMoさんと加川 京さんによるユニット・日日の鹿児島県徳之島を撮った写真展「日日のしましま」を開催します。

写真専門学校での出会いから11年、卒業して別々の道を歩んできたふたり。この展示が日日としての活動のスタートです。

南西諸島の奄美群島に属する離島のひとつであり、昨年世界自然遺産に登録された徳之島。豊かな自然と今も色濃く残る島の文化を味わえる数少ない島です。

「人と人の間に生じるものというテーマでずっと取り組んできました。そこに徳之島に滞在して感じた感覚や気持ちを落とし込んで作品を制作しました(namiMo)」

「徳之島は私の地元です。写真はコロナ前までの10年間を撮影したものです。そこから少しずつ変わっていくもの、変わらないものを写真を通して見ています(加川 京)」

いずれも徳之島で撮影された写真ですが、全く違った作品で構成されます。
namiMoさんは2メートル強の写真と掛け軸風の写真2点。一方、加川さんは徳之島の文化や人を中心に10点ほど。

作品へのアプローチもふたりそれぞれです。

「人」に興味があるとnamiMoさん。
「人と人の間に生じる何か言葉に変換出来ないこと、でも写真にする意味が自分の中であるものがテーマになります。画が先に頭の中でできあがるのでそれに向けて制作を開始しますが、過程にアクシデント(コントロールできないこと)がプラスされていきます(namiMo)」

加川さんは、場所や時間などひとつ何か縛りを作って、その場所の歴史を調べたり、話を聞きに行ったり、撮影前にフィールドワーク的なことをしながら制作するスタイルです。
「今は、各家庭にある記念写真や古い写真などに興味があり、鹿児島市の名山町という長屋の並ぶ小さい町でお話を伺いながら、写真を収集しています。また、その町にてギャラリーの運営をする予定で、今後制作・発表をしながら、町と人が交わる場所をつくっていけたらと思います(加川 京)」

京都で味わう南の島の光景。まったく違ったふたりの写真をどうぞお楽しみください。また期間中、カフェメニューにて、徳之島の地酒やスナックなどの販売を予定しています。

本展は鹿児島「三街区ギャラリー」でも開催されます。



namiMo
なみも
写真作家。1989年山梨県身延町生まれ。京都市在住。日本写真芸術専門学校卒業。
後NYへ渡米。
Lower East Side(ロウワー・イースト・サイド)の小さなギャラリー(Gallery 128)にて、
ここへ集う作家たちや住人たちと交流、作品発表をしていくうちに"ギャラリー"という場所に興味を持つ。
帰国後、京都へ移住。
写真作品の制作、展示企画などをはじめる。
加川京とユニット日日(にちにち)を結成。
今はモノクロフィルムを使っての作品制作をしています。


加川 京
写真家。1989年鹿児島県徳之島生まれ。鹿児島市在住。日本写真芸術専門学校卒業。
写真展に、「点-点」TAP Gallery(清澄白河/2016年)、
「風と土と」銀座ニコンサロン(銀座/2019)・大阪ニコンサロン(梅田/2019)、
その他、地元徳之島で古い写真の収集・修復・取材し、フィールドワーク写真展を企画開催。
鹿児島市名山町にてギャラリー運営予定。
<過去作品(namiMo)>
<過去作品(加川京)>



<展示風景>




2022.3.13sun〜3.27sun
楠井沙耶「そぞろ歩くあたり」

From the Exhibitor 

自宅の庭と近所の池を何度も歩いて、ここで起きていること、ここに生きるものを知りたいと思いました。
場所の記録や、生物とのやりとりがならぶ展覧会です。

//

この度、そのうちcafeでは大阪を拠点に活動する楠井沙耶さんの個展を開催します。自宅の庭や近所のため池の動植物や自然を日々ていねいに観察した記録から生まれた作品を展開。

「よく知っているはずの風景の中で、見知らぬできごとが日々起きている事実をどうやって知ることができるのか、その実践です」

池にいる亀の姿を追った映像や、自宅の庭に植る植物を写しとった版画など、観察場所の生物に焦点を当て、その動きや存在を浮かび上がらせます。

「木版画は黒の一色摺です。昨年作成した『おはなしのひろば ハーモニカ 』という本の表紙絵をきっかけに制作が始まりました。小さなものの動きや過ぎ去っていく出来事を覚えておく作業です。映像は、自宅からアトリエにいく道中にため池があり、そこで亀と時間を共有することを目的とした映像作品です。また、木は私にとって、身近な生物として重要な存在です。自分のイメージをはめ込む素材としてではなく、伐採された木がその後も植物のままいられることができるのか、そんなことを考えて試行錯誤しています。」

同じ場所を何度もゆっくりと歩き、その場所やそこにいる生物をもっと知りたいと思った時、記録のようなものが必要になったのだといいます。

「人間の目や耳、体感をたよりに書かれたメモなど、記録と言っても数値が並ぶようなものとはかけ離れています。しかし確かな実感を伴う記録のようなものは、地図上の平坦な場所に起伏を与えるとともに観察者の身体をも想起させるのではないかと思っています。」

街中の小さな自然を感じられる公園に面したそのうちcafe。〝周りの環境との親密さ〟があらわれるこの場所は、本展にとってまたとない立地となっているのではないでしょうか。ぜひご高覧ください。


楠井沙耶
くすいさや
1993年大阪府生まれ。2018年京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。現在、大阪府在住。
主な展覧会に「ハーモニカと晴れた日」(そのうちcafe、2020年)、「六甲ミーツ・アート2017 芸術散歩」(六甲山、2017年)、「さくら、メタセコイヤ、聴く」(京都市立芸術大学大ギャラリー、2017年)など。「六甲ミーツ・アート2017 芸術散歩」にて公募大賞準グランプリ受賞。2015年度京都市立芸術大学作品展奨励賞を受賞。
<過去作品>



<展示風景>




2022.2.13sun〜3.6sun
大畑公成「振り返って、花」

この度、そのうちcafeでは京都在住、作家として活動する大畑公成さんの個展「振り返って、花」を開催します。

コロナ禍の影響もありこれまでの画業を今いちど振り返ることも多かった最近。

今までの展示タイトルにも「花」という単語を多く使ってきていて、
絵を描く上で、花という概念はいつもついてまわるものだと感じているといいます。

「〝花を描く〟というのは独自の美意識を追い求める、とも「売り絵をつくる」とも指し示すことがありますが、今の自分はそのふたつのぶつかり合いをバランスを取りながら進むことを目指して来たように思います。今回の展示では振り返って前に進むイメージを具現化するような気持ちで望めればと思っています」

過去作で様々な構成や技法を実験的、即時的に積み重ねて来た大畑さん。

「ここからもそういったアプローチを持ちながらも「今」の価値観を見据えながら制作に向かえれば」
数年前までは植物的なイメージや何気なく目にする光景から着想を得ていましたが、最近は具体的なモチーフから離れ、絵の具それ自体の質感を見せる試みや、「塗る」という行為を意識したアプローチが多くなってきています。

「自分の中のルーティンやどこかで見覚えのある感じから一歩きちんと踏み出しているものが、自分の中では、作品づくりの良し悪しのひとつの基準になっているように思います」

今回の展示では近年のキャンバス作品を中心に紙作品なども交えて構成。
「少しずつ近づいて来る春の光景を迎えに行くような展示にしたい」
制作時期の異なるものの構成で果たしてどんな表情が出るか楽しみなところです。

また、公園のなかにあるようなそのうちcafeの立地にもとても惹かれたそう。「どの展示でも建物や場所、空間を強く意識しています。その空間の持つ場の力やおもしろさと作品がうまく響きあう展示を心がけています」

都会の小さな自然、お天気や四季のうつろいをすぐそばに感じられるそのうちcafe。春を誘うようなみずみずしくやわらかな色彩で描かれた大畑さんの作品と、どのように響きあうかお楽しみください。




大畑公成
1980年京都生まれ
2003年に京都造形芸術大学情報デザインコースを卒業
2005年渡欧(ウィーン/オーストリア)
2010年ウィーン応用芸術大学(Universität für Angewandtekunst Wien)ペインティングクラスを卒業し帰国
現在は京都に居を置き、関西を中心に展覧会などで多数作品を発表している。
https://ohatakiminari.official.jp






F10号(530mm x 455mm) , キャンバスにアクリル絵具 , 2022年。
<過去作品>
colors on canvas , S8号(455mmx455mm) , キャンバスにアクリル絵具 , 2020年/colors on canvas , F10号(530mmx455mm) , キャンバスにアクリル絵具 , 2020年/colors on canvas , F12号(606mmx500mm) , キャンバスにアクリル絵具 , 2020年
<展示風景>





2022.1.9sun〜2.6sun 
土屋未久「Where are you?」
※最終日は〜18:00

この度、そのうちcafeでは作家、イラストレーターとして活躍する名古屋在住、土屋未久さんの個展を開催します。本展示は新作に加え、2013年頃のドローイングから現在までの作品を再構成して展示します。

2013年に描いた小さなドローイング「Where are you?」が出発点。どこにいる?という存在を問うことは自分自身や絵についても問われているようだと言います。

「『存在する』ということに対する虚しさや孤独が以前のテーマであり、現在でも制作の太い軸ですが、いまは『存在すること』そして『存在することによる関係性』についてより思いを巡らせています」

展示では過去といまを俯瞰し、新たな生地を形成するような時間にしたいと考えています。

テーマ選び、作品づくりについて土屋さんはこう話します。

「オブジェが存在し互いに作用し合うことが大きなテーマとしてあります。そこに普段描いているメモ(=ドローイング)から抽出したイメージをコラージュのように頭のなかで構築。自分の中と外を行き来しながら画面を構成します」
独特の構図や色づかいでモチーフがコラージュのように再構成された土屋さんの作品。彼女の描く線、重ねる色の中に潜むユーモア、調和と不協和音、繊細さとぬくもりが見るものを惹きつけます。

今回は土屋さんの作品を一連の変遷の中で見ていただけるあまりない機会です。どうぞご高覧ください。


//

From the Exhibitor

思い出したかのように目に入った2013年の「Where are you?」というドローイング。ぼやかしていた過去の絵や当時の記憶などが突然頭によみがえった。部屋中に並べてみたらやはり自分の絵であって、なんだかみんな(絵)楽しそうに喋っているようだった。年々頭の中のこねているオブジェたちのように、現実でもモノと生物の境目がなくなっていく。そんなきっかけで、もっと作品と対話したり、向き合わなければと思ったのです。お店でゆっくりお茶をして公園で遊んで、ついでに絵も見て頂けると嬉しいです。


土屋未久
1991年愛知県生まれ。展示を行いながら書籍の装画・挿絵、イベントビジュアル、ロゴなどの仕事に取り組む。絵を通して見たことのない知らない場所へ自分や他者を連れていきたい。





「Place」 透明水彩、アクリルガッシュ、ダーマトグラフ、鉛筆、コンテ、紙 / 312×410mm / 2021
<過去作品(展示作品)>
<展示風景>



2021.12.5sun〜12.26sun
鮎川奈央子 「イケイケジャングルがいきいき」

この度、そのうちcafe SNCでは今回が初個展となる鮎川奈央子さんの個展「イケイケジャングルがいきいき」を開催します。

個性的なタイトル込められた意味とは。

「いいじゃんイケてる!とかって私が思う状況や瞬間は生き生きとしています。それをそのまま作品に落とし込んだり、勝手に何か付け足したり、ほとんど想像だったり。こうしようああしようという感じで、遊びながらつくるという意味を込めました。そんな感じで作っていたら、やせい的で、ルールが無くて、色んなものがごちゃごちゃしてて、あ!ジャングル!となりました」

「ウオなんか良いな!おもしろいな!」の記憶を形にすることで表現してきた彼女ですが、最近は「それに何か付け足したりすること」が楽しいといいます。そして、その方法の難しさを知り、更に興味が湧き、挑戦してみたくなったとのこと。展示では記憶そのままをつくるのではなく、何か勝手に付け足す「NOルール」な試みを行っています。

制作のテーマやモチーフは生きもの。

「いきものに目がいっちゃうし、面白い、なんかイイ、と思う状況下には100%いきものが居ます。理由は、生き生きをつくるのが自分的に楽しいからかなって思います」

今回は、陶器や石粉粘土の作品、Tシャツ(絵)、漫画、絵を展示。ステッカーやキーホルダーなどの雑貨類も並びます。

鮎川さんの好きがつまった心躍る作品をぜひご覧ください。


__

From the Exhibitor 
イイなと感じた状況をメモ帳にささっと描いておくのが習慣になりました。その絵を見て思い出したり、全く見なかったりしながら、何か加えたり加えなかったりで遊びながら制作をしました。どれもモチーフとなっているのは「いきもの」です。そのいきものたちが、ごちゃっと、生き生きとして見えたら良いなと思っています。

//

鮎川奈央子
あゆかわなおこ
1995年生まれ。京都市立芸術大学院彫刻専攻修士課程修了つくることが好きです。いきものが好きです。猿達や類人猿、犬、馬が特に好きです。絶叫マシーンが苦手です。


「遊んでいるお兄さんとイルカ」2021年 陶土 18×4×7㎝
<過去の作品>
左から「踊る人とぱちぱちする人」2021年 板に絵の具 21×40㎝/「ドラゴンゲート」2019年 陶土 可変/
「すこやかな2」2021年 iPad  可変
<展示風景>



2021.11.21(日)10:00〜12:00
こどもアトリエコーラス in そのうちcafe
「まぼろしのヘンシン公園」
※展示は11/22(月)〜11/28(日)

作家のayaka codamaさんが主催する、絵画・工作・デザインなどの表現活動や芸術鑑賞を楽しむ創作教室「こどもアトリエコーラス」をそのうちcafeで開催いたします。できあがった作品は11/28(日)まで店内で展示しますよ。どしどしご参加お待ちしています!

//

こどもアトリエコーラス in そのうちcafe
まぼろしのヘンシン公園
2021年11月21日(日)
10:00〜12:00


《概 要》
公園にくっついた「そのうちcafe」さんは、きいろと青色がすてきな喫茶店。近所の子どもや大人たち、旅の人、描くこと作ることが好きな人たちなど、いろんな人が行き交っています。この日はそこに集まって、公園の絵を描いたり、ひとときの間、公園をヘンシンさせたりして遊びましょう!できた作品は28日(日)までお店に飾らせてもらう、特別な回です。
※雨天時は、店内で別プログラムを実施します。

《開催場所》  
そのうちcafe SNC

《対 象》
5才以上

《参加費》
1回 2200円

《定 員》
8人(要予約)

【参加の仕方】
①こちらの申し込みフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/iBtk2U3DNzmPV6Sv8
②申し込み確認メールが届きます。参加費のお支払いは、当日現金またはクレジットカードでお願いします。

【作品返却について】
当日できた作品は、22日(月)〜28日(日)までそのうちcafe内で展示した後、来店引き取りまたは郵送にてご返却いたします。当日ご希望をお伝えください。

【新型コロナウイルス感染症の対策について】
<1. 実施環境>
・常に換気ができ、手洗いのできる環境です。
・できるだけ長時間密接にならないよう注意しますが、参加者同士が対話をしたり、2メートル以内に近づく場面が想定されます。
・石鹸、消毒グッズ、ペーパータオルをこちらで準備し共用物はできるだけ消毒します。
・講師はワクチン接種を完了の上、毎日の検温など健康観察につとめます。

<2.参加者の方へのお願い>
・手洗い、手指消毒、マスク着用にご協力ください。
・お申し込み後であっても、体調の優れない時は連絡の上、参加をご遠慮ください。その際のキャンセル料は不要です。
・今後の感染状況などによって、直前に中止をする場合があります。

<3.対面のこどもアトリエの開催にあたって>
こどもアトリエコーラスは、コロナ感染症など健康安全面で対策すべきことについて、真剣に受け止め検討を重ねた結果、リスクを完全にゼロにすることは難しくても、今できるだけの対策をとって開催することにいたしました。
オンラインでも、できるだけ対面と近い形で楽しくのびのびと活動することを心がけていますが、お互いの制作過程がふと目や耳に入ったり、五感をとおした感覚を一緒に楽しむなど、実際に同じ空間を共有する環境ならではの良さも、かけがえなく大切だと考えたことが、いちばんの理由です。
また実施の可否については今後の様子を注視して、柔軟に判断いたします。無理なく上記の旨にご賛同いただけましたらご参加ください。気になる点がありましたら、どうぞご相談下さい。

-- -- こどもアトリエコーラス
<Facebook> 

<Instagram>

<LINE公式アカウント>
<WSの様子>








2021.10.30sat〜11.20sat
高泳楽「洛陽から洛陽へ・林」

この度、そのうちcafeでは高泳楽さんの個展「洛陽から洛陽へ・林」を開催します。

高さんの出身である中国・洛陽は河南省西部、黄河の中流にあり、後漢や三国志時代の魏などでは都が置かれた歴史ある都市です。また今、彼が住むこの京都は古く詩文において中国王朝の都に因み洛陽、長安などとも呼ばれたといいます。洛陽に生まれ、今、京都に暮らすこととなった高さんはその縁に想いを馳せ、今回のテーマとしました。

故郷・洛陽の写真と自分の目とペンで記録した京都(洛陽)のクロッキー作品、計30点を展示します。

「自分の故郷の写真と京都(洛陽)の絵を見ていただきます。速写はその瞬間で感動させられた景色を記録として描いたものです。みなさんにふたつの都市の風情を感じていただけたら幸いです」



高 泳楽
日本大学 大学院 芸術学研究科出身
現在、造園業界で活動しています
instagram @gao_yongle






<展示風景>







2021.10.3sun〜10.24sun
タカヒロコ 「イエティに育てられた文鳥」

この度、そのうちcafeでは東京を拠点に活動するイラストレーター・タカヒロコさんの個展を開催します。

文鳥1羽、セキセイインコ2羽と暮らす大の愛鳥家でもあるタカさん。一緒に暮らす鳥たちには一羽一羽に個性があり、育った環境、一緒に過ごす人や仲間にとても影響されるなあと日々感じるそうです。

「5年ぐらい前に<育てられた文鳥>といういくつかの作品を描いたのですが、その中の<イエティに育てられた文鳥>は、雪国で育った自分とイエティが重なり、文鳥を愛しく思う気持ちや一緒に暮らす喜びをイラストレーションで伝えられたらと思い、今度の展示タイトルに選びました」

生きものを描くのが好きと言うタカさんの、息遣いが感じられるような温かな線で描かれたドローイングはどこかおかしみもあります。画材は鉛筆、ペン、筆からモチーフやテーマにあわせて選びます。筆やペン先を好みにカットしたり、少し潰したりして、太さやかすれなどイメージに近づけます。

「何度か時間をあけて気持ちの違った状態で描いたり、迷いやためらいの線をそのまま残したりと、自分の線を模索しながら描いています。モチーフによってペンを走らせるスピードを変えたり、緊張して震えたりする線も楽しみながら悩みながら取り入れてます」

本展では線画作品、小作品など20点あまりのほかスケッチ約30点を展示予定。ブローチや置き物、壁掛け、鳥モチーフのプロダクトも並びます。

「生きものに力をもらうことが多いのでもらった力をそのまま絵にできたらいいな、好きな絵が描けますように…!といつも祈るような気持ちで描いています。今、気持ちが外に向かいにくい時期だと思うので、視界に入ると少し気持ちがゆるむような展示になればといいなと思っています。カフェのおいしいごはんを食べながらなんだろう?と眺めてもらえたらうれしいです」

__

From the Exhibitor

I am happy that you look at my work.
ARIGA TO GO THE I MAS!

//

タカヒロコ
福島県出身 / 東京都在住
愛鳥家(文鳥&インコと暮らしています)
セツ・モードセミナー美術科卒 雑誌・雑貨・アパレルブランドとのコラボレーション等、線画を中心に制作。生きものの力に動かされ生きている。
愛鳥家ユニットtorinotorioとしても活動。
「文鳥の湖になりたい」 画用紙にペン 縦35cm x 横28.5cm 2021年
<過去の作品>
左から「イエティに育てられた文鳥」35 x 28.5センチ,画用紙にペンとアクリル,2017年/「オオカミに育てられた文鳥」35 x 28.5センチ,画用紙にペンとアクリル,2017年/「あなたに育てられたい文鳥」35 x 28.5センチ,画用紙にペンとアクリル,2017年




<展示風景>








2021.8.1sun~8.22sun
梅田啓介「おばけまつり」

「疫病が流行って、次々と中止になってしまうお祭り、ところが、わたしたちの知らないところで、おばけたちは楽しんでいました…。
あんまり怖くない、ちょっと怖い、とってもユカイでゴキゲンなおばけたち。そのうちcafeに集まってきたようです…。」

この度、そのうちcafeでは梅田啓介さんの個展を開催します。京都在住、ゲーム会社でデザイナーとして働く梅田さんは、ユニークな作品で知られるおべんとうアーティストとしても活動する多彩な人物です。

鮮やかに、大胆に、食材が盛り付けられた梅田さんのおべんとう。インスタグラムに上げられたフォトジェニックな写真とともに、ネーミングや解説も楽しい。そのアイデアは食材との出会い、あるいはスケッチなどからひらめきくことも。

モットーは、素材の美味しさ、おもしろさ、キレイさを大切にすることと、ご飯に合わなくても、必ず完食することだそうです。
絵を描くこととの共通点を聞いてみると、素材を活かすこと、自分を、ひとを、楽しませること。違うところは、食べられること、自分の体になること、誰にとっても身近なものであること。と答えてくれました。

楽しませること。梅田さんの作品に共通する思いです。

本展は、みんなが大好きだけどご無沙汰なおまつりと、夏に元気なおばけたちの出会いから、新たな魅力を届けます。おばけまつりを楽しむおばけたちの絵画、イラストを約15点、そのほかおばけまつりグッズも登場します。

「笑いの裏にセンチメンタルが哀愁の裏にアホさが垣間見える、奥ゆきのあるものが好きです。
おべんとうと同じく、堅苦しくない、チビッコから大人まで楽しめるものを目指しています」

梅田啓介
ときにはゲーム会社のデザイナー、ときにはアーティスト、ときにはおべんとうアーティスト。
センチメンタル、 シュール、あこがれ、笑い、エロス、ポエム、愛…。わたしの視点で気ままに描いてゆきます。

instagram
作品    @umeda_artwork
おべんとう @umeda_bento
<過去の作品>

<展示風景>






2021.8.1sun〜8.22sun
リック・ボーウェン、レザークラフト展

日本在住、米国人リック・ボーウェンさんによるレザークラフトの展示・販売を開催します。

「長く使えて、便利なもの。かつ、デザインが良いものを作りたいという強い思いから2016年にレザークラフトを始めました。 自分の目て見て、肌に触れた選りすぐりの材料を使い、手作りしています。すべて手縫いです。だから、とっても丈夫です。 最近は姫路市の湘南ベンズ革をよく使っています。ベンズは、牛革のもっとも高級で耐久性に優れた部分です。馬のサドル、ベルトなどがベン ズ革で作られる有名なアイテム。使えば使うほど、味が出ます」

パスポートケース、ペンケース、小さなカバン、名刺入れ、財布などが並ぶ予定です。

instagram @rickbowendesign



<展示風景>

2021.6.6sun〜7.25sun
「we love cats」

気のないそぶりで甘え上手、自由気ままで、イタズラ好き、ぜんぶまとめて大好き!そのうちcafeのねこ展です。ねこ×クリエーターをテーマにねこを愛する作家さんたちが集まりました。ドローイング、写真、雑貨など、ねこモチーフ満載。ねこ好きさん必見です。ぜひお楽しみください! we love cats 展と題してそのうちcafeにねこたちが集います。

*参加作家
足田メロウ(陶器)
鮎川奈央子(陶器)
アワジトモミ(動くイラスト)
梅田啓介(絵)
金井香凛(絵)
gunya“n”gunya(刺繍雑貨)
児玉彩(絵)
後藤美月(絵、バッジ)
たにこのみ(絵)
谷みゆき(バッグ)
土屋未久(絵)
萩永麻由加(ミニチュア)
原祥子(写真)
puntas(版画紙雑貨)
mao ochi(刺繍、アクセサリー)
吉本和樹(写真)
Ruinchi(モビール)

*special event
「ねこのうごくにがおえ」描きます◯
イラストレーターのアワジトモミさんによる「ねこのうごくにがおえ」。展示期間中、会場でオーダーを受けつけます。かわいいあの子がイラストになって動きだすよ!ぜひぜひお待ちしてまーす。1 ねこ3500yen

「あなたのまわりの身近なねこさんを描きます。
お写真を見て、そこから想像してちょっぴり動かします!
後日データ形式で納品します。( gif / mp4 )」



directed by kazumi nakanishi(bgm gallery and shop





2021.5.9sun~5.30sun
「6人展 from take Art」

国内外、多ジャンルの10人の作家によるアートグループ展「take Art」として、京都・五条のgallery mainで開催を予定していましたがコロナのために延期。今回、そのうちcafeにて選抜メンバーでの展示が実現しました。

<参加作家>
Muu sayoko、カイト サイコ/Saiko Kaito、Poieverywhere、NamiMo、岡田 諭/Satoshi Okada、松原 元






2021.5.9sun~5.30sun
「瑞 zui」

ガラスのアクセサリーやオブジェなど。

ー2014年より、ガラスと天然石や羽根など、異素材を組み合わせた作品を制作。
ガラスは当たる光によって雰囲気が変化し、それぞれに美しさがあります。
そんな特性をもつガラスのように、
どんな時間帯・場所でも身につける方に寄り添い、魅力を引き立てるジュエリー作りを目指していますーwebsiteより






2021.3.28sun〜2021.4.25sun
高野いくの「サニー・レニー」

From the Exhibitor
//
サニー・レニーは20代のあの頃、日記帳につけた名前です。サニーは晴れでレニーは雨。30代の春。公園の素敵なカフェで個展をすることになりました。20代の私に報告したくて、個展のタイトルをサニー・レニーにしました。サニーもレニーも、私の愛する日々なのです。
//


この度、そのうちcafeでは京都を拠点に活動する作家・高野いくのさん個展を開催します。
高野さんの作品は白い絵の具にほんの少し色を混ぜて、キャンバスの上に、練って並べて、重ねて描きあげていきます。砂糖菓子のような、薄氷のような、繊細だけれど全体としてはおおらかで、その独特のマチエールには見入ってしまいます。
「日記を綴るように、日々を埋葬する仕事として、同じ作業を、積み重ねて作品にしていってます。どの作品も1日で出来上がるということはなく、乾かしては重ねての積み重ね。昨日の上に今日を重ねて作品にしていきます」
また自身の作品に共通するテーマ、作品作りへの思いをこう語ります。
「以前から日々を積み重ねて私の心地の良い場所を造ることを目標としていました。最近、気づいたのですが、きっと私は何かを信仰しているのだと思いました。描くことは、祈りに似ていると」
日々にピリオドを打つように昨日の上に今日を、あるいは祈りを込めるように、淡く小さな矩形に絵の具を積み重ねていくのです。
今回の展示ではF50号の大きな作品を中心に、レリーフや小さい作品、さらに2014年から続けているはがきサイズのドローイングも見ていただけます。またキャンバスに油絵具で描いたもの以外に、今回は紙に油彩や紙を重ねて土台を作ったもの、透明水彩の作品も予定。
新たな試みも楽しみな高野いくのさんの2年ぶりとなる個展です。ぜひみなさまお越しください。


高野いくの
2012年 京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院修了。
主に油絵作品を制作。2011年より大阪を中心に精力的に個展を開催している。
制作している姿を人に見せないが、人とはふれあいたい。
作品は静かだが、本人はよくしゃべる。
最近では祈りについて考えながら、明るい未来を想い描いている。

・個展
2011 ひとりごと(gallery恵風・京都)
2011 晴耕雨読(gallery 家ie・大阪)
2013 ウカレテル(gallery 家ie・大阪)
2013 Oギャラリーeyes(大阪)
2014 りんげつアパート(gallery恵風・京都)
2015 Oギャラリーeyes(大阪)
2016 Oギャラリーeyes(大阪)
2017 Oギャラリーeyes(大阪)
2017 午前中のかみさま(hitoto・大阪)
2018 Oギャラリーeyes(大阪)
小さく前へならえ(hitoto・大阪)
2019 サイド オブ ミー (tetote・兵庫)
Oギャラリー (東京)

・グループ展
2010 上の空(海岸通ギャラリーCASO・大阪)
2011 帰る家を確認しよう(同時代ギャラリー・京都)
2012 トゥールビヨン10(Oギャラリーeyes・大阪)
2013 その後になって(SELF-SO ART GALLERY・京都)
2015 ONSA 言葉部門(beyer books plus library・大阪)
2016 ONSA 言葉部門・平面部門(3san・京都、hitoto・大阪)
2017 今ここを生きるアーティスト2017(枝香庵・東京)
2017 ONSA 言葉部門(UMLAUT・大阪)
2017 トゥールビヨン0(Oギャラリーeyes・大阪)
2017 奥野敏晴+容子+高野いくの 3人展(SENSART gallery・三重)
2018 輝いて麗しの油絵具(Oギャラリーeyes・大阪)
2019 今ここを生きるアーティスト2019(枝香庵・東京)




2021.3.14sun〜3.26fri 
JJ FREAKS Produce
SHEA Solo Exhibition「Swee」

グラフィティーアーティストSHEA、初の個展です。
手描きのトレーナーをはじめ、パネル作品を展示。















2021.2.1mon〜2.28sun
そのうちcafe お客さん展

そのうちcafe をご利用いただいてるみなさんはとても多彩な趣味や特技をお持ちの個性的な方々ばかりです。そこでそんなお客さんたちによる作品展を企画しました。絵や写真、立体作品のほか手芸、雑貨など、ジャンル、テーマは問いません。個性あふれる賑やかで楽しい展示になりました。


「お客さん展」が京都新聞(2/17付)に掲載されました


2020.12.28mon〜2021.1.24sun
SHIMOGYO+GOODまちなかギャラリー
楠井沙耶、中河由美子 二人展「ハーモニカと晴れた日」

下京区主催による、区内の飲食店や宿泊施設のロビーなどにアート作品を展示し、日常生活の場でアートを体感できるイベント「SHIMOGYO+GOODまちなかギャラリー」。そのうちcafeでは、楠井沙耶さん、中河由美子さんの二人展「ハーモニカと晴れた日」を開催しました。アート作品を通じて下京のまちを元気にし、訪れる人の心を豊かに彩る催しです。

見出し

ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。
中河由美子

幼少期よりイラストや絵画を自己流で描いていましたが2008年より生田貴子氏の色鉛筆アート教室に通い色を塗る技法を初めて教わりました。50色の色鉛筆を揃えて色鉛筆画制作を開始。京都や大阪での教室展、グループ展にて数回出展させて頂きました。
青い空、風船や飛行船、街並み、お菓子、ブタやクマなどの私が大事にしているぬいぐるみ・・・自分が描いていて楽しくなるもの、幸福を感じるものをモチーフとして作品制作をしております。
OL生活ももうすぐ18年目となりますが合間を縫って作品制作を続け、色鉛筆以外の技法にも挑戦しいろいろな方に見て頂くことを目標としております!
楠井沙耶

わたしはいつもハーモニカを持ち歩いているのですが、今だ、というときだけ、フェーンと吹きます。青空の原っぱや、一面に広がる雪に埋もれながら、あるいはずっと先までつづく灰色の海を見つめて。気持ちがいっぱいになったときに吹く音は、わたしの体をはなれて、周りの空気と交わり、すぅっと遠くまで飛んでいきます。



2020年6月に「おはなしのひろば ハーモニカ」春号を刊行しました。創作したおはなしと詩に挿絵をのせた本です。この本がさまざまな人と出会えるように、「ハーモニカ」とその表紙絵である木版画を展示します。

中河さんが描く晴れわたった青空と、そのうちcafeのゆったりとした時間のなかで、「ハーモニカ」がどんな響きを持つのか。おいしいコーヒーを飲みながら楽しんでいただけますように。

2020.11.20 fri〜12.20 sun
須山奈津希「呼吸」

そのうちcafe SNCでは、2020年11月20日(金)より12月20日(日)まで、書籍や雑誌を中心に活躍する東京在住のイラストレーター・須山奈津希さんの個展を開催しました。

//

「生き物として生きている、ということがたまにとても不思議です。内側と外側を循環するものー呼吸は自分で感じることのできる、生きているということの小さな単位のひとつなのかもしれない」

会場を絵本のように見立てて、その中でそっと息づくいきものたちを描き、いろんな場所に潜んでもらいます。「そっと息をして暮らしているいきものたちのことや、花の蕾や新芽に触れたり、木の実や葉っぱを拾ったり、記録やメモを描いたりという抽象的な意味での「呼吸」について作品にしたいと考えています」

9月、東京で開催の展示でも同じテーマで取り組んだという須山さん(東京の展示のテーマは「perspective」と「breathing」)。これまではひとつひとつの展示で毎回「答え」のようなものを出そうとしてきましたが、短期間でテーマを消化しきれないもどかしさもあったといいます。今回、「呼吸」というテーマはもう少し長いインターバルでのプロジェクトの中間発表というような気持ちで望みます。

果たしてこの旅はどこへどんな風に辿り着くのでしょうか。

「最後に完成したものだけを出すのも良いですが、過程でいろいろ試みたものを答えを出さないまま並べてみるのもおもしろいのではないかと思いました。そのこと自体が今回の展示のテーマの「呼吸」という循環するものを表せるのではないかと思っています。京都の展示会場の空気の中で生まれるものもあると思うので、それも加えていきたいです」

そっとやわらかに、心にすーっと染み入るような線で描かれる須山さんの絵。やさしくあたたかな気持ちになります。今年3月に続き3度目となる京都での展示。公園横、小さな自然を感じられるそのうちcafe SNCのやさしい空気のなかに広がる須山さんの作品世界をどうぞお楽しみください。

須山奈津希
Suyama Natsuki
イラストレーター。書籍、雑誌を中心にイラストを提供する他、近年はスピッツ「ヘビーメロウ」のMVのイラストを担当。「charlie&patrick」「とても良いメガネ」など仕掛けのあるzineの制作、展示と連動した安永哲郎との共著のコミック作品「all that is beautiful」「monochrome」「memorandum」など個人の制作にも力を入れている。




directed by kazumi nakanishi(bgm gallery and shop




2020.10.18sun〜11.15sun
「Club NextGate ミニ作品展示会」

そのうちcafe SNCでは、2020年10月18日(日)より11月15日(日)まで、Club NextGateによるミニ作品展示会を開催しました。

//

Club NextGateは、京都市内の模型・手芸などの作業スペースcraft space NextGateを利用する人たちによる模型制作などのクラブです。

例年、静岡で開催される「静岡ホビーショー モデラーズクラブ合同作品展」、大阪ATCで開催される「モデラーズフェスティバル」という模型イベントにおいて作品展示を行っていましたが、今年はコロナ禍の影響で両イベントとも中止となってしまいました。

そこでそのうちcafe SNCにおいて、ミニ展示会として開催する運びとなりました。

会期前半は怪獣部メンバーの作品、10/31(土)からの後半はカーモデル部の作品を展示いたします。

最近ではプラモデル作りを全く経験していない子どもたちも多く、その親世代も同じようだそうです。
「作っておられたお父さんは子どもさんに楽しさを伝えていってほしいです。そこからお友だちへも。以前作っていてやめてしまった方も今のプラモデルのクオリティや便利な道具の多さに驚かれるかもしれませんよ」とcraft space NextGate 代表の杉山博法さん。本展が良い機会になればと思います。