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今回は狭山桜打ちからです。
この曲は「狭山湖畔に咲く桜の花。その咲き初めの華やかさ、散り際の潔さを大太鼓と付け太鼓の掛け合いで表しました。」という名目です。制作当時、会の持ち曲は前回話した本曲、紬打ち、迎え打ちの3曲でしたが、どれもリーダーの掛け声で進行する形で、皆のってくると、おのおの声を出してしまい時折進行がとまってしまうことがありました。そこで全て回数を決め、だれがどこで声を出してもOKの曲にしました。当時練習の時いつもズボンの後ろポケットにこの曲の譜面を入れていました。(一番年下だったので、なかなか言い出せません。)すると一人の会員が「何いつも持っているの?なんだ譜面じゃん。作ったの?ならやろうよ。」これが始まり。名前は、テンポのいい明るい曲で最後にスッパッと終わり潔いということで桜打ちになりました。
次に玉川上水の流れ。
ある時、雑談をしていると「そういえば(~川の流れ)と言う曲はよくあるよね。」と言う話が出ました。「村山にはどんな川があるの?」「残堀川(流れてねぇだろ)」「空堀川(ドブ川だぜ)」「へっぴり川(途中で無くなっちまうじゃねえか)」「じゃあ隣町だけど玉川上水の曲を作ろう。(開削350年だしね。)」これが始まり。
流れが変化する様子、人が集い憩う有様を付け太鼓と大太鼓が夫々の特徴を生かして打っていきます。打ち方自体はそう難しくないのですが長い曲なので覚えるのが大変です。今でも少しずつ変化していて最新のアップデートでは、私の最も苦手な三連符が追加され非常に苦労しています。また曲の中に(村祭り)と言う曲を篠笛で吹く形があったので、篠笛をはじめたのもこのころです。
さて次は寿太鼓です。
この曲はカラ打ち(太鼓のヘリを打つ)がメインでそれに篠笛が入る曲です。テンポが良く明るいので非常に評判がいいです。これを作った会員は、この他にも色々な曲を作ってくれました。(現在は会を離れていますが)例えば先ほど話した空堀川をモチーフにした(空堀急変)、うどんののし棒の様な長いバチ一本で打つ(一本打ち)、ピアノと3尺大太鼓の曲などなど実際に練習に入ったり、本番で披露した曲もありましたが、今残っているのはこの寿太鼓だけです。ちなみに篠笛の中でチェッカーズ(知らないかな)の曲の一節に似ているという盗作疑惑が会員の間で上がっています。どの曲なのかは、ぜひ私たちの演奏を聞いてみて調べて下さい。
最後に奇面戯打。
この曲は10周年を行ったころから有ったのですが、現在の形におちついたのは20周年ごろです。おかめ面が楽しそうに太鼓を打っていると、ばか面が出てきて、おかめ面をいびり出してしまいます。しかしそのばか面も次に出てきた般若面に追い払われてしまうという話し。お面や衣装替えがあるので、大きな舞台やイベントでしかなかなか打てず演技力も必要なことから(笑わせる曲が、笑われる曲になってしまう)、ここ10年ほど披露していません。真面目な太鼓の曲のなかでちょっと笑いが入るので一息つけるいい曲です。
さて次回は20周年の話です。