その昔平安から室町にかけて、狭山丘陵一帯は武蔵七党の一つの村山党の活躍した所です。広大な武蔵の荒野を駆け巡る馬のひづめの音、源平の合戦で各地に勇名を馳せたその行動を想像し、その躍動を表現しようと全員協力して曲を作り、歴史に明らかな村山党にちなんで村山太鼓と名付けました。

武蔵村山市は、明治・大正・昭和と村山大島紬の名産地であり、昭和２５～２６年頃までは町のあちこちで、つむぎを織る手ばたの音が聞こえたものです。そんな、はたあしの音を懐かしく思い、田中会長が太鼓に表して作りました。

本陣とは、いわゆるその軍の大将が駐屯している陣所の事で本営と同じ意味です。村山太鼓が村山党にちなんでいる事でもあり、その軍団が本陣に凱旋し、それを迎え、祝う時の太鼓を想定し、曲に表したものです。

春になると花見客でにぎわう狭山湖畔に美しく咲く桜の花、その咲き始めの華やかさと、散り際のいさぎよさを、付け太鼓と大太鼓の掛け合いで表現した曲です。

この曲は、般若と外道達のからみあいを表現したもので、ゆいつ衣装や面をつけて演奏する曲です。太鼓の打ち方も個人個人が自由に打つ部分が多く、約束事の少ない曲です。楽しくおどけたしぐさ等が織り込まれ、遊び心で気楽に、笑いながら見ることのできる曲です。

毎年、九月になるとお伊勢の森「神明社」では夏の熱気溢れる「例大祭」が二日に渡り行われます。私達はこのお祭りの楽しい雰囲気を音にしたいと考え、盆太鼓をモデルにして、誰もが楽しめる曲を作ってみました。

玉川上水は、１６５３年に江戸の水不足を解消するために、玉川兄弟によって開かれたといわれています。今は、ウォーキングやランニングなど市民の憩いの場として親しまれています。２００３年に開削３５０年を記念していろいろな行事が行われました。この曲も２００３年に流れや波、つどいを表現して、作りました。