まず一つは「エンパワーメント」という理念を全体で共有しました。
エンパワーメントは、権限や自信を与えること、力を付けてやること、このような意味を持つ言葉です。
マネジメントの中でのエンパワーメントは、社会や組織の一人ひとりが周りから抑圧されずに力を付けることでそれが大きな影響にもつながる、結果的に自分だけでなく自らを取り巻く環境を制御できるよう成長することを目指すものです。
エンパワーメントは、20世紀の時代にアメリカで発生した市民運動や先住民運動などの中で提唱された考え方といわれており、1980年代の女性の権利獲得運動で広がった考え方です。
地域社会の中で抑圧されし続けている人々に対して、一人の人間として重要性を認めるべきである、このような指摘により誕生した理論です。
ビジネスシーンの中では、自律性の促進や権限の移譲、そして能力開花などの意味で使われることが多いワードで、力や権限を与えることは、結果的に自立性を促したり能力を開花させたりするなどに繋がる、良い方向に向くなどの理論が存在しているわけです。