世界で一番永く続く国「日本」。その歴史ある我が国で最古の歴史書が『古事記』です。
『古事記』は今から1300年以上前の712年に編纂され、当時から既に「古い事を記した」と題され、初代神武天皇以前の神代から続く、我が国の建国の成り立ちが神話として描かれています。
しかし、この本は一般的に名前は知られているものの、内容を知る機会もなく、神話も、皇国史観に繋がるとして戦後教育の現場からは遠ざけられていました。
令和となり、新しい時代を迎えた今こそ、日本人なら日本の原点である『古事記』に触れて頂きたい、知って頂きたいと思い、『古事記』や、その後に作られた『日本書紀』を題材に八百万の神や仏の絵を描いて活動しております。
日本神話には、アマテラス(天照大神)やスサノオ(素戔男尊)、創造の神アメノミナカヌシ(天之御中主神)、雷と剣の神タケミカヅチ(建御雷神)、出雲大社に祀られる国造りの神オオクニヌシ(大国主大神)、国と神々を産んだイザナギ(伊邪那岐命)、イザナミ(伊耶那美命)、天孫降臨したニニギノミコト(瓊瓊杵尊)、天孫を導いたサルタヒコ(猿田毘古神)など多くの神々が登場します。しかし、最も尊い神様とされ伊勢神宮内宮にお祀りされているアマテラスですら完全無欠の神ではありません。 『古事記』には神々が多くの困難に会いながら、苦悩し、葛藤し、助け合い、時には戦いながらこの国を造ったと記されています。
我が国をどういった理念で、どういった想いで神々が国造りをしたのか?その答えが『古事記』に詰まっています。