本研究での rTMS 療法は薬物療法で改善のない、
うつ症状の強い双極性障害の方に行います。
治療は 1 回あたり 30 分~ 1 時間程度で、
週に 5 日間の治療を 4 週間連続で行います。
治療は図のように、ソファに座っていただきながら、
頭に刺激を与えます。
軽い痛みを感じることがありますが、
大きな副作用が少ないことが特徴です。
研究では半数の方に偽刺激を行い、
半数の方に治療を行います。
〇 躁状態が1週間以上続いた経験があり、うつ状態で苦しんでいる方を対象としています。
・双極性障害と診断されている
・年齢が 20 歳以上で 75 歳以下
・3 年未満の抑うつ症状が現在続いている
・電気痙攣療法を受けたことがない
・抗うつ薬を使用せず、双極性障害の薬を
8 週間以上使用しても反応しない
【躁状態の方の症状】
・理由がなく幸せ・眠らなくても大丈夫なことがある
・周りのことが気になって、集中できないことがある
・ギャンブルやショッピングに過剰にお金を使いすぎた
【うつ状態の方の症状】
・不安な気持ちが強いときが多い
・なにをしていても楽しくないことが多い
・あまり食欲がわかない
臨床研究とは
rTMSはうつ病に対して行われている新しい治療です。
近年、この治療が薬の効かない双極性障害の
患者さまへ効果があるという報告がされています。
当院ではうつ症状の強い双極性障害の方に、
rTMS治療の有効性を検証しています。
参加する半数の方に偽刺激を行い、
rTMS治療の方と偽刺激の方を比べることで
治療効果を確認する研究を行っています。慶應義塾大学病院 | 〒 160-8582 住所 東京都新宿区信濃町35 |
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