白色申告をご存じでしょうか?白色申告は青色申告よりも簡単に作成できるメリットがありますが、青色申告のような節税のメリットはありません。しかし、場合によっては個人事業主やフリーランスの方にとっては白色申告がおすすめかもしれません。

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白色申告とは?

そもそも白色申告とは何なのか?確定申告には確定申告Aと確定申告Bが存在します。おそらく白色申告か青色申告かで悩んでいる方はAとBの違いは理解できていると思いますが、念のために説明すると確定申告Aは会社員などの所得の範囲が限られている方に、確定申告Bは法人も含めた全般用です。この場合、個人事業主やフリーランスの方は確定申告Bを選択します。その確定申告Bが青色申告か白色申告かに分かれるのです。

では、この白色申告とはなんなのか?白色申告は簡単な帳簿づけを行う単式簿記という記帳方式のことで青色申告よりも簡単に帳簿づけを行うことができます。また簡単な帳簿づけのため必要書類の分量も少ないです。しかし、青色申告についている「青色申告特別控除」のような特典を受けることができません。

ちなみに、白色申告は特に申請がなくても自動的に白色申告になります。もし白色申告ではなく青色申告を望む方は税務署に申請を出しておくべきでしょう。

 

白色申告と青色申告の違いは?

前の方でも少し説明しましたが、白色申告は単式簿記で簡単に記帳できて、必要書類も少なくて済みます。ということは帳簿づけに時間を取られることはないので、事務負担が楽になります。しかし、青色申告のような控除が発生しません。

青色申告の場合、青色申告特別控除といった最大65万円の控除を適用することが可能です。(ただし、法人の場合は青色申告特別控除の適用外ですので注意)また白色申告には適用できない赤字の繰り越しを個人事業主なら最大3年間、法人なら最大10年間適用することができます。また他にも様々な控除の適用を受けることができる他、家族に給与を支払うことが可能です。

しかし、一見すると良いことづくしのように見える青色申告ですが、白色申告と比較して複式簿記といい、複雑な記帳で事務に時間をかけます。そのため必要書類も多くなり経理の負担は多いことでしょう。また青色申告の適用を受ける前には税務署に「所得税の青色申告承認申請書」を提出しなくてはなりません。それも開業から2ヶ月以内に。もちろん開業後も書類を提出すれば青色申告に変更することは可能です。

これらのように、青色申告はメリットも多い分、手間や時間もかけやすいのです。しかし白色申告の場合はメリットが少ない分、手間やそれにかける時間を少なくすることができます。もし、あなたが駆け出しのフリーランスだったり始めたばかりの個人事業主の場合、収入が不安定で経理に時間をさくことができない場合は、もしかすると白色申告の方が良いのかもしれません。

 

白色申告のメリット・デメリット

おそらく白色申告についてのメリット・デメリットについては、すでにある程度は把握できたのではないでしょうか?ここでは具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのかまとめてみました。

 

メリット

単式簿記なので簡単に記帳することができます。必要書類も少なくすみ、経理にかける手間を省くことが可能です。また青色申告のように事前申請の必要もありません。

 

デメリット

青色申告に付与される控除の適用がされません。代表的なものとして「青色申告特別控除」のような最大65万円の控除が挙げられます。また家族に給与を支払うことが不可能で、赤字を繰越すことも不可能です。

 

白色申告の経費

白色申告と青色申告では適用できる経費が違います。前の方でもご紹介した通り家族など親族への給与は経費として区分されない「給与経費」が適用されないのです。ただ白色申告は「専従者控除」の適用がされるため、条件次第では一定額の控除の適用は可能です。また白色申告の場合は経費の記帳を「収支内訳書」に記帳することを忘れないでください。

そして、大前提として挙げられるのが確定申告は事業と関わる物のみ経費の適用が認められることです。つまり家事按分。個人事業主の方の中には自宅にて事業をやっている方もいることでしょう。それなら自宅の家賃も電気代もガス代も全て経費として記帳できるのかと言えばそうではありません。その場合は業務使用した割合を使用面積や使用時間、使用日数、個数などによって計算して割り出します。これで決定した按分割合を経費として申告していきます。

では経費として挙げられる物は具体的にどういうものか列挙していきます。白色申告を行う際にはこういう経費もあるのだと参考にしてみてください。

  • 租税公課
  • 荷造運賃
  • 水道光熱費
  • 旅費交通費
  • 通信費
  • 広告宣伝費
  • 接待交際費
  • 損害保険料
  • 修繕費
  • 消耗品費
  • 減価償却費
  • 福利厚生費
  • 給料賃金
  • 外注工賃
  • 利子割引料
  • 地代家賃
  • 貸倒金
  • 雑費

主に20の勘定科目があります。確定申告で白色申告する際には経費の抜け忘れがないように注意しましょう。

また、経費にできない物については以下のリンク先に詳しく解説しているので、
ぜひご参考ください。

『確定申告の経費に出来る範囲とは-授業料や食費は?-書き方も紹介』

 

白色申告の税金

ここからは白色申告に限定されることのみではないのかもしれませんが、確定申告で支払う税金についてです。そもそも確定申告で支払う税金は所得税と消費税です。他には個人事業主なら個人事業税と住民税、これらは地方税に区分され後より支払いのお達しがくるようになっているので確定申告とは関係ありません。なので確定申告のように計算する必要はないですので安心してください。

また、これまた白色申告問わず共通していることなのですが確定申告後の税金の納付の仕方です。納付の仕方は二つあります。一つは直接支払う方法、二つは自動的に引き落とす方法です。直接支払う方法は税務署より送られてきた納付書に自分の納税額を記入し、銀行か郵便局、または税務署で直接支払います。自動的に引き落とす方法は振替納税申込書」に必要事項を記入して銀行印を押して確定申告書と一緒に提出します。納税の際には是非、参考にしてみてください。

 

白色申告の還付申告

還付金というのをご存知でしょうか?還付金は払い過ぎてしまった税金を申告することによって返してもらうことができる制度です。この還付金は白色申告でももちろん適用可能です。還付申告には期限が5年と長いので、もし控除適用や予定納税で多く払い過ぎたことに気づいた場合は焦らずに申告しましょう。

還付申告の際に必要になる書類は確定申告書、源泉徴収票の原本、それから控除の適用があった場合は控除の適用を示すための添付書類(各種保険控除証明書、医療費の領収書・明細書、交通費の証明など)、また銀行通帳や印鑑も必要になります。税務署へ還付申告する際には忘れずに。

 

白色申告の用紙

白色申告の必要書類は確定申告書B(第一表、 第二表)、収支内訳書、各種控除のための証明書が必要になります。控除に必要な書類を除けば確定申告書B、収支内訳書は誰も共通したものです。また間違って確定申告書Aを使用しないように。余談ですが、青色申告の必要書類は確定申告書B(青色申告の場合は「添付書類台紙」も必要)、所得税青色申告決算書(損益計算書、減価償却費の計算書、賃借対照表を含めたもの)、それから各種控除の受けるための添付書類が必要になります。白色申告と比べると書類の量が多いです。

それでは白色申告に必要な書類について順に紹介していきます。

 

 

収支内訳書

収支内訳書とは1月1日〜12月31日までの売上、人件費や家賃、光熱費などの経費を記入し一年間での最終的な利益を記帳し、確定申告書Bと一緒に提出します。また収支内訳書には3種類あり、一般用・不動産所得用・農業所得用と、自身の所得に応じた用紙を選択します。

一般用の場合、事業所得や山林所得、また不動産を売却した際に選択します。不動産所得用の場合は土地やマンションの賃貸料など、農業所得用はもちろん農業関係。このように所得ごとに収支内訳書を選択し、記帳していきます。

 

また、収支内訳書はこちらより入手することができます。

【国税庁】確定申告書、青色申告決算書、収支内訳書等のPDF

 

確定申告書B

白色申告と青色申告共通して用いられる確定申告書Bは、住所や名前、電話番号、屋号、マイナンバーなどの基本情報から収入、所得、控除額、税額などを記入します。確定申告書Bの場合は白色申告と青色申告で細かい違いはありません。

 

白色申告の書き方

それでは確定申告を書く上で一番の重要なポイント「書き方」です。その中でも、今回は白色申告のみで扱われ、個人事業主やフリーランスの方が多く利用すると思われる「収支内訳書」の「一般用」の書き方について説明していきます。

収支内訳書の一般用は全部で2ページあり、1ページ目を住所、氏名、電話番号、屋号といった基本情報と売上、所得、経費について記帳していきます。2ページ目は売上先、仕入先ごとの売上金額、減価償却費について記帳します。

詳細な記帳部分は以下のようになります。

1ページ

住所・氏名・電話番号・屋号・業種など基本情報を記入する。
収入・売上・売上原価を記入する。
勘定項目ごとに経費を記入する。
専従者控除とは家族の従業員のことを意味する。経費にはならないが一部を控除として所得の計算にできる。
従業員への給料賃金を記入する。
税理士・弁護士への支払先と金額を記入する。
事業専従者(家族の従業員)の名前を記入する。

 

 

2ページ

売上先ごとに売上金額を記入する。
仕入先ごとに売上金額を記入する。
減価償却費について記入する。
地代家賃の相手先の住所・氏名・物件内容などを記入する。
利子割引料について記入する。
その他。新事業や問題が発生した場合に記入する。絶対ではない。

 

 

もし収支内訳書だけでなく白色申告全体の書き方にまだ不安を覚えている場合は、一度税理士の方に相談するか、または会計ソフトを利用することをおすすめします。

白色申告は個人事業主・フリーランスにおすすめか?

節税をするなら圧倒的に「青色申告」を選択するべきです。個人事業主やフリーランスの方は収入が不安定なうちは節税できるだけ節税しておくことがお得です。しかし青色申告は手間と時間がかかります。特に収入が不安定で個人事業主・フリーランスがまだ一年目という方は、周りに手伝ってくれる方も少なく、誰かを雇える余裕もないので自分一人で全て行う必要があります。もちろん確定申告も。

そんな時に、果たして青色申告という複雑な経理を行えるでしょうか?それよりも仕事の方に時間を費やす選択肢を取り、経理は簡単な白色申告という手段の取り方もあるかもしれません。

ただ、最近は会計ソフトの発達で個人事業主やフリーランスの方にとっても手軽で使いやすく簡単に経理処理を行うことができます。ということは青色申告というハードルも下がってきているのかもしれません。

白色申告か青色申告か、時間と手間の節約か、それとも節税か、それぞれのメリットとデメリットを見た上で自分に合った方を選択してみましょう。

 

白色申告は税理士を利用すべき?

正直、簡単とまで言われている白色申告に税理士をつけるメリットはあるのでしょうか?基本的に税理士を雇った場合は3万円から10万円ほどの費用がかかります。税理士さんへの費用は経費として清算することはできますが、それでも3万円以上の金額は安くはありません。では税理士なんて雇わずに自分の力で行う方がいいのか、と言われればそうでもないのです。

まず税理士のメリットとしては確定申告を代行してくれるので時間のない方にはお得です。また節税についての助言も施してくれるので、知識のない方にもお得。しかし、ここまでならば費用3万円を超えてまで利用したいと考える方は少ないでしょう。

税理士の大きなメリットは「税務調査」の時です。仮にあなたが自分の手で白色申告を記帳したとしましょう。しかし実は、ところどころミスがありました。それに気づいた税務署が税務調査に入り、あなたに鋭い指摘をしてきます。彼らは普段当たり前のように税金に触れている、いわば税金のプロともいうべき存在です。あなたは、そのプロの指摘に適切な返答を返せるでしょうか?

確かに税務調査が入るという連絡が入ってすぐ税理士を見つけることも可能かもしれません。しかし、そう都合よく見つかるとも限らないでしょう。税務調査が入る確率は交通事故の確率よりも少ないようです。しかし、その交通事故よりも少ない確率に多くの個人事業主の方が痛い目にあっています。そして、その個人事業主の多くが税理士を雇っておらず、署員の指摘を返せない方ばかりです。追徴税は払えない額ではありませんが安くはありません。万が一の時に備えて税理士を雇っておくのも一つの手かもしれません。

 

白色申告のおすすめソフト

白色申告をもっと手軽にしたい、そんな方には会計ソフトを使うといいでしょう。最近では手軽に扱える会計ソフトが増えてきています。個人事業主やフリーランスの方にも簡単に扱えるものを3つ厳選致しましたので参考にしてみてください。

 

freee

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クラウド会計ソフト大手が運営している「freee」。今一番認知度が高いこの会計ソフトは中小企業を中心に利用が増えています。もちろん個人事業主やフリーランス向けの料金プランも。スタータープランなら月額980円で、もっと使い勝手を良くしたい方は月額1980円のスタンダートプランがおすすめです。

 

MFクラウド確定申告

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同じくクラウド会計ソフト大手のマネーフォワードが運営する「MFクラウド確定申告」。おそらく会計ソフトを選ぶ際に悩むのが「freee」か「MFクラウド確定申告」でしょう。MFクラウド確定申告の特徴として料金プランにフリープランが存在します。これは無料で扱えるので資金のない方にはおすすめかもしれませんが、制約が多いので月額800円のベーシックプランがおすすめです。

 

やよいの白色申告オンライン

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確定申告で有名なソフトといえば「弥生」。あの弥生が提供するクラウド会計ソフトが「やよいの白色申告オンライン」。こちらはフリープランでなんとずっと無料で白色申告の確定申告書を作成することができます。もし丁寧なサポートが欲しいという方は一年で4320円お支払いすることで電話、チャット、メール、相談などのサービスを受けることができ、業界の中で白色申告の会計ソフトを利用するならばやよいの白色申告オンラインがおすすめかもしれません。

 

白色申告を使ってみよう

いかがでしたか?個人事業主やフリーランスの方に問わず、少しでも節税効果を期待するため青色申告を検討する方も多いかと思います。しかし、白色申告にも青色申告にはないメリットがあります。それらをキチンと把握して自分に適した形の確定申告を行いましょう。

 

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