未経験から
システムエンジニアになるには!

 今から目指す人必見 

未経験からSEになる方法について解説します。

最初にSEの仕事内容について経験年数を目安に、どのようにキャリアアップしていくのかという分析を行います。次に実際に未経験からSEになる際にはどのような手順を踏むのか、取っておくと便利な資格などについても見ていきましょう。

SEとは

SEとは、システムエンジニア(System Engineer)の略です。関連してPGという言葉もありますが、こちらはプログラマ(Programmer)の略で、初級レベルのSEまたはプログラミングを専門に行うSEを指します。

それではSEはどんな仕事をしているのでしょうか。会社によっていろいろかと思いますが、いわゆるシステム開発会社(ITベンダー、SIerなどとも呼ばれます)では、以下のような仕事を行っています。

 

経験年数0〜3年:入社して間もないSEが担当する仕事

上司や先輩SEの指導のもと、プログラミングやテスト、簡単な設計書(プログラミングのもととなる資料)の作成などを行います。一般的なシステム開発会社では、実際の現場に配属された後、OJT(On the Job Training)といって仕事の中で実務のスキルを身に付けていく場合がほとんどです。

 

経験年数3〜6年:中級レベルのSEが担当する仕事

ある程度の経験を積むと仕事の幅も徐々に増えてきます。クライアントと会話してITシステムの概要や機能を決めたり(要件定義といいます)、設計書の作成や初級レベルのSEへの指導などを行います。

仕事の幅が増えるにつれ、コミュニケーション能力や、調整力も必要になってきます。また、今後のキャリアアップ像として、ゼネラリストかスペシャリストか、どちらに進むのか考えておきたいのもこの頃です。

経験年数6年〜:上級レベルのSEが担当する仕事ゼネラリスト

いわゆる管理職的な役割を担います。会社組織の中でも係長や課長といった役職になっていることが多いでしょう。開発の企画段階から参加して要件定義を行います。また開発メンバーを取りまとめ、プロジェクト運営や品質管理を行います。自分でプログラムを書いたり設計書を作成したりという機会は少なくなりますが、管理者として高いコミュニケーション能力、調整能力が求められてきます。

スペシャリスト

例えば、ECサイトのプログラミングにおいては右に出る者がいない、といったような特定領域にとても詳しい専門家という役割を担います。世界を相手に活躍しているSEも大勢います。

未経験からSEになる際の手順

上にも書きましたが、SEとしてシステム開発会社に入社すると、実際の現場に配属された後、OJT(On the Job Training)といって仕事の中で実務のスキルを身に付けていく場合がほとんどです。

よって未経験からSEになる場合、まずは以下の基礎スキルを身につけるようにすると良いでしょう。

プログラミング力:どんなプログラミング言語でも良いので、書籍やプログラミングスクールで基本をひととおり学習しておきましょう。

ここでポイントなのは、成果物として簡単でも良いのでアプリやWebサイトなどのオリジナル作品を作っておくことです。1つでもかまいませんが2〜3つ程度あるとより良いでしょう。
これは自身のポートフォリオを作るときに役に立ちます。ITに関する基礎知識:後述する資格の取得に向けて学習することで身につけることが出来ます。

こちらも資格を取得しておくと、ポートフォリオに記載することができるので役に立ちます。論理的な思考能力:SEの仕事は、ものごとを理解して設計書やプログラムにアウトプットすることになります。書籍などを読み、論理的な思考能力を高めることを常に意識しておくと良いでしょう。

次に実際の就職活動についてです。
未経験からSEになる場合は、システム開発会社のように周りに先輩SEが多くいる環境の方が安心です。

また会社によって、アプリ開発を得意とする、Webサイトの構築を得意とするなど、特徴があります。
例えばプログラミングを行いたいのに設計しか行っていない会社に入社してしまう、といったことにならないよう、たくさん情報を集めて自分に合った会社にチャレンジしましょう。

ポートフォリオの作成:ポートフォリオとはもともと金融関係の用語で保有している財産の一覧という意味です。
就職活動では転じて、自分の経歴(履歴書)に強みやアピールポイントなどをまとめたものとなります。

特に未経験からSEになる場合、SEになりたいという意気込みと、基礎スキルの学習成果をアピールすることはとても重要です。
アプリやWebサイトなどのオリジナル作品、または取得済のIT関係の資格があれば、ぜひ記載しておきましょう。

企業の情報収集:企業のWebサイトや求人サイト、SNSなどで企業の情報を収集しておきましょう。未経験からSEになる場合は、システム開発会社のように、周りに先輩SEが多くいる環境の方が安心です。
SNSでは先輩SEの声を掲載しているものもありますので、参考にすると良いでしょう。

インターン:現在では多くの会社でインターンが行われています。またインターン先を紹介するサービスも多くあります。
有給/無給に関わらず、興味のある会社を選んで積極的に参加すると良いでしょう。実際の職場環境を確認したり、先輩SEの声を直接聞くことができます。

中途採用向けのインターンを行っている会社もあります。企業説明会への参加:こちらも企業のリアルな情報を得ることができるので、ぜひとも参加したいところです。

複数社がまとまって開催する合同説明会の他、1社が単独で行う個別説明会もあります。

自治体が主催している場合も多いのでWebサイトなどでチェックしておきましょう。

SEに向いている人

SEには理系だけでなく文系の方もなることができます。それでは、どのような人がSEに向いているのでしょうか。いくつか例を挙げて説明したいと思います。また該当しないからといって落ち込む必要はありません。そのような力を身につけるよう心がけるようにしましょう。

 

物事を理解するのが得意な人

SEの仕事は前記したとおり、クライアントの要求を理解してITシステムを構築することです。クライアントの要求を会話や文章から理解し、プログラムや設計書に「変換」していきます。

この変換が適当だったり不十分だったりすると、クライアントの要求と異なるITシステムが出来てしまいます。物事を理解して自分の言葉で表現できるような力がSEにとっては必要となります。

 

勉強が好きな人

ほとんどの場合、SEになると最初はプログラミングやテストなどを行い、徐々に設計書を書いたり要件定義書を作成したりと仕事の幅が広がっていきます。それに伴い、プログラミング言語や、設計書を書く技術など、キャリアアップに応じたスキルを学び続ける必要があります。また、クライアントの要求を理解するためには、クライアントの業務自体をおぼえることも多くあります。

新しいことを学び続ける仕事なので勉強が好きで続けられる人がSEに向いています。

 

変化を拒まない人

ITの技術は、社会で広く使われ、日々新しいものが登場しています。例えばAI(人工知能)は、現在では小売業や製造業など多くの業種で用いられていますが、ほんの数年前にはビジネスに使えるとは、ほとんど考えられていませんでした。その他スマートフォンやインターネットなど、同様な事例は数多くありますし、今後も想像もつかないようなIT技術が登場し続けることでしょう。

SEはITの専門家として、そのような新しい技術に柔軟に対応していく必要があります。特定の手法や技術に固執せず、常に変化を受け入れる姿勢が必要です。

SEに向いていない人

それでは逆に、SEに向いていないのはどのような人なのでしょうか。次のような方の場合、SEの仕事は少々大変かもしれません。

 

大雑把な人

プログラミングや設計書の作成は、正確さが求められます。例えばECサイトで金額の計算が適当だったりすると大変ですよね。SEの仕事は、正確なアウトプット(成果物)を求める工程が多く、大雑把だったり適当な仕事をする方には難しいかもしれません。

 

ルーチンワークが苦手な人

SEの仕事は、物事を理解してITシステムに変換する想像力が必要な部分と、プログラミングやテストなど、同じようなことを何回も繰り返す部分があります。

初級SEの段階ではテストを行う場合が多いのですが、似たようなテスト項目を延々と評価していく作業は、苦手な方にはなかなかつらいかもしれません。

 

ものづくりが苦手な人

ITシステムの構築というのは、建築と似ているかもしれません。チームメンバーで協力しあい、想像力と細かな作業の積み重ねで1つの作品を作り上げます。クライアントの要求どおりのITシステムを構築して喜んで頂けるととても達成感があります。

ものづくりが好きな人の方がSEには向いていると言えるでしょう。

SEの平均年収

SEの平均年収は以下のようになっています。SEが不足していることを考えると、今後も増額傾向が見込めると言えるでしょう。

SE(システムエンジニア)の年収は656万円

また、男女別の平均年収は以下のとおりです。以前は男性の割合がとても多い職業でしたが、最近は女性も増えてきています。男女別の年収差も徐々に解消されると思われます。

性別平均年収平均月額給与男性の平均年収761.0万円47.6万円女性の平均年収544.5万円34.0万円

次に、地域別の平均年収を、いくつか都道府県をピックアップして確認してみます。やはり大企業が集中する東京がダントツに高くなっています。しかし物価や住環境などを考えると、地方で仕事をするのも選択肢の1つですね。最近ではリモートワークなど、場所を選ばず仕事ができる環境も整ってきています。

都道府県平均年収北海道590.4万円宮城656.0万円埼玉590.4万円東京918.4万円新潟590.4万円愛知721.6万円大阪787.2万円広島656.0万円福岡656.0万円沖縄524.8万円

また、企業規模から見た平均年収は以下のようになっています。

企業規模平均年収平均月額給与大企業761.0万円47.6万円中企業629.8万円39.4万円小企業570.7万円35.7万円

年齢別の平均年収

次に年齢別の平均年収を確認していきましょう。やはり年齢が上がるほど年収も上がる傾向にあります。しかし、SEは個人のスキル次第で年収アップが期待できる職業です。

若い時は技術レベルの高い職場で経験を磨くと共に、勉強会などに積極的に参加してスキルアップを目指すと良いですね。

年齢平均年収平均月額給与ボーナス20~24歳373.9万円23.4万円93.5万円25~29歳465.8万円29.1万円116.4万円30~34歳511.7万円32.0万円127.9万円35~39歳583.8万円36.5万円146.0万円40~44歳656.0万円41.0万円164.0万円45~49歳734.7万円45.9万円183.7万円50~54歳787.2万円49.2万円196.8万円55~59歳780.6万円48.8万円195.2万円60~65歳531.4万円33.2万円132.8万円

SEとして働ける年齢は

「SEの定年は40歳」という通説がありました。主にプログラミングを仕事とする場合、40歳ぐらいが限界という説です。

実際にはそのようなことは全く無くありませんが、なるべく早いうちから、自分がどのようなキャリアアップを目指すのか決めておいたほうが良いでしょう。一般的なSEのキャリアアップパスは以下のようなイメージになります。なお経験年数は目安で個人差があります。

初級レベル:経験年数1〜3年

プログラミングやテスト、簡単な設計書などを行います。ひととおりSEとしての基礎を身につける段階ですので、資格取得にチャレンジしたり、先輩に聞いたり勉強会に参加するなどして貪欲にスキルを身に付けると良いでしょう。

中級レベル:経験年数3〜6年

要件定義をもとに設計を行ったり、テスト項目の検討や初級レベルのメンバーへの指導などを行います。このぐらいから今後のキャリアアップパスとして、管理職的なゼネラリストを目指すのか、プログラミングなどの特定技術の専門家であるスペシャリストを目指すのか、考えておきたいところです。

上級レベル(ゼネラリスト):経験年数6年〜

上級レベル像の1つで管理職的な役割を担います。開発の企画段階から参加して要件定義を行います。また開発メンバーを取りまとめ、プロジェクト運営や品質管理を行います。比較的高いコミュニケーション能力、調整能力が求められてきます。

上級レベル(スペシャリスト):経験年数6年〜

上級レベル像の1つで特定領域にとても詳しい専門家という役割を担います。例えばWebサービスのプログラミングにおいては右に出る者がいない、というようなイメージです。システムやソースコードを理解する力、そして情報収集のための英語力も必要となってきます。

SEの仕事内容

システムエンジニアの大多数は、いわゆるシステム開発会社(ITベンダー、SIerなどとも呼ばれます)に所属し、以下のような仕事を行っています。

 

システム開発の提案・コンサルティング

経験豊富なSEが担当します。ITシステムの提案や、お客様が行いたいことをITの専門知識で支援するコンサルティングなどを行います。お客様にプレゼンテーションなどを行う場合もあります。

 

要件定義

システム開発の最初のフェーズです。こちらも経験豊富なSEが主導します。開発するITシステムのイメージを、お客様と共に具体化していきます。システム開発の範囲や工期、役割分担など、全体的な内容を取り決め、要件定義書という書類にまとめます。

 

設計

ITシステムの各機能や画面、帳票について、プログラミングできるレベルまで、内容を設計していきます。要件定義に比べて作業量が多いため、中級〜上級SEが分担して担当します。お客様とシステムの完成イメージの認識合わせをすることが目標なので、設計書を作成したり、場合によっては簡易的なシステムの完成見本を作成したりします。

 

プログラミング・テスト

実際にプログラミング言語を使ってプログラムを作成する仕事がプログラミングです。主に経験年数が少ない初級SEが担当しますが、難しい機能や新規の機能などは、プログラミング言語に深い知識を持ったスペシャリストが担当する場合もあります。

 

運用保守

ITシステムの構築が終わると、実際にシステムの利用が開始されます。SEは運用保守といって、システムを安定して利用できるようメンテナンスしたり、お客様のご要望やビジネス環境の変化に応じたシステム改修を行います。特に利用開始後すぐは、特に利用者からの問い合わせや想定外の問題が発生することが多く、気が抜けません。

その他、システム開発プロジェクトのタスクの割り振りや成果物(ソースコードや設計書)のレビューなど、システムエンジニアの仕事は多岐にわたります。

どのような能力が必要とされるか

SEの場合、プログラマや簡単な設計などを行う初級SEを数年経験して、キャリアアップしていく場合がほとんどです。SEになるためには次のような能力や知識があると良いでしょう。

プログラミング力:どんなプログラミング言語でも良いので、書籍やプログラミングスクールで基本をひととおり学習しておきましょう。ITに関する基礎知識:後述する資格の取得に向けて学習することで身につけることが出来ます。論理的な思考能力:SEの仕事は、ものごとを理解して設計書やプログラムにアウトプットすることになります。書籍などを読み、論理的な思考能力を高めることを常に意識しておくと良いでしょう。

また、SEになるために何か資格が必要、という訳ではありませんが、学習の過程でITに関する基礎知識などが身につくため、ぜひ資格取得にチャレンジしてみましょう。おすすめは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施しているITパスポートです。

まずは ITパスポートからチャレンジし、SEの登竜門と言われる基本情報技術者試験、その次のレベルの応用情報技術者試験とチャレンジしていくことをおすすめします。