Zildjian & VIC FIRTH
ファクトリーレポート

こんにちは、Drum Shop ACT 店長の田名瀬です。
このたびボストンまで工場見学&選定に出かけてまいりました!
その様子を、少しだけレポートいたします!!

Zildjian

ジルジャンファクトリーツアー!

アメリカで最も歴史のある街、東海岸はここボストンに、これまたシンバルメーカーとして最も歴史のあるジルジャン社はあります。

実は私がジルジャン工場を訪問するのは1998年以来18年ぶり。

写真はジルジャン社副社長のアンディ氏と私。
久しぶりの再会に喜ぶ2人。

玄関こそ変わってませんが、施設内はまるで別物。
エントランスはジルジャンの約400年になる歴史を物語るミュージアム。
ドラム、及び楽器の歴史上貴重な品々がこれでもかと飾られていました。

お宝の数々…これもらえませんかね~

残念ながら工場内は撮影禁止ですが、シンバルをハイクオリティで生産する為の機械が所狭しと並んでいました。

写真の左手奥が、謎に包まれたジルジャンシンバル工場。

お待ちかねのシンバル選定タイムでは、開発責任者であるポールフランシス推薦のシンバルをゲットしました。
どれも貴重且つ最高の逸品です!
詳細は後日発表します。
入荷お楽しみに!

Coming Soon ...

エキサイトな選定会終了後は社長であるクレイギージルジャンさんの主催でボストンでも指折りの海の見えるシーフードレストランにご招待していただきました!

天気が悪く、オーシャンビューは哀しみ本線日本海…的な大荒れ(笑)

ボストン名物である見たことないアメリカンサイズのロブスターを堪能!
見た目とは裏腹にあっさりとして美味しかったですね~。

今回ジルジャン社にご招待いただいた感謝を込めて、関西のショップらしくほぼウケ狙いのお土産を渡し、狙い通りに大ウケのクレイギー社長。
滑らず一安心(笑)

VIC FIRTH

ヴィックファース・ジルジャンスティック
ファクトリーツアー

ドラムスティック世界トップシェアを誇り、アメリカでも有数の近代化された木材加工工場であるヴィックファース社に潜入してまいりました。

ボストンからハイウェイを飛ばしに飛ばし約4時間…
アメリカはメイン州にあるヴィックファースファクトリーは、風光明媚な湖のほとりにあります。

もともとジルジャンスティックはアラバマ州に自社工場を持ち、そこで生産されていました。
が、ヴィックファースとの提携によりジルジャンスティックのクオリティは格段に向上しました。
今回はそのハイクオリティスティックの秘密を紹介したいと思います。
それではレッツゴー!

外見からは想像できないほどのシステム化された工場内は、スティック製造にプライドを持つスタッフたちが黙々と作業を行っていました。

①仕入れた木材を加工する

世界各地から運ばれてきた木材をまずは一定の長さ、太さにカットします。
輸入先はヒッコリーは主に北米、メイプルは主にカナダ、そしてオークは日本となります。

ちなみに切ったり削ったりしてできた木材の半分はスティックを乾燥させるボイラーの燃料となり無駄がありません。

②乾燥させる

巨大な乾燥倉庫に約10日ほど寝かせ、水分を抜き、しっかり乾燥させます。
ヴィックファース・ジルジャンスティックは含水率を6%まで徹底的に落とします。
ヴィックファース・ジルジャンスティックが他メーカーに比べて反りにくい理由はココにあります。

③砥石で削る

ヴィックファース・ジルジャンスティックは、多数のメーカーと違い、1モデルにつき、ひとつの砥石を作成。
その砥石を高速回転させ、表面を削りカタチを整えていきます。
残念ながらこのエリアは撮影禁止でした。
が、この工程もまた、ヴィックファース・ジルジャンスティックが反りにくい大きな理由となっています。

④ペイントする

ラッカー仕上げや、カラーモデルはこの工程でカタチにしていきます。
ニスはドラムに入れ回転させて吹き付けていきます。
カラーモデルはスタッフがモデルごとの塗料に手作業で漬けていきます。
ヴィックファーススティックは基本チップはナチュラルのまま。
ジルジャンスティックはチップまで塗装されたモデルがあるのはみなさんご存知の通りです。

⑤ナイロンチップをつける

ヴィックファース・ジルジャンスティック製ナイロンチップモデルの特徴はチップが抜けにくいということをご存知でしょうか?
多数の他メーカーはシェイプした先にボンドでチップを装着するのに対し、ヴィックファース・ジルジャンスティックはスティックの先にくぼみを作り型枠をはめナイロンを流していきます。
このひと手間もふた手間もかかる工程により、ヴィックファース・ジルジャンスティックは激しいプレイでもチップが抜けることはありません。

⑥重さを合わせる

残念ながら、ここから先の工程も撮影禁止になり皆様にお見せすることはできませんが、順を追って説明していきます。

ヴィックファース社が誇る最新鋭の測定器が並ぶエリアではスティックが順序よく測定器にかけられます。

まず重さをコンピュータで測り、2gずつ選別していきます。

⑦ピッチを合わせる

そしてスティックの中央付近をマシンが叩き、コンピュータでピッチを測り、同じピッチのスティックを見つけていきます。

⑧梱包・出荷

その同じ重さ、ピッチのスティックを2本ずつ合わせ、これまた最新鋭の梱包マシンで手際よく12ペアにまとめられます。
余談ですがこの最新鋭梱包マシンは日本製だと自慢されました(笑)

この工程を経たスティックこそヴィックファース・ジルジャンスティックとして全世界に出荷されます。

晩はヴィックファース社主催の晩さん会に招待され、とても美味しいステーキをいただきました。
それにしても全てがアメリカンサイズ(笑)
木材を仕入れ削るだけの作業と思いきや、そこにはスティック製造における長年のノウハウが彼方此方に散りばめられ、ハイクオリティスティックを製造するための絶え間ない努力が今日のヴィックファース・ジルジャンスティックブランドを支えているのだと感じました。

木材は限りある資源です。
ヴィックファース社では1本木を切るごとに2本木を植える作業を行っています。
ここにも地球環境に配慮した、会社の姿勢が垣間見えた気がします。

皆さんもぜひ今回のレポートを頭の片隅にでも置いていただきヴィックファース・ジルジャンスティックを手に取ってもらえると、また違った選び方ができるのではないでしょうか?