八幡浜雑魚出世街道プロジェクトについて 愛媛県
八幡浜市は四国の西側の港町。豊後水道をはさんで九州と対しており、宇和海、豊予海峡に面していることから、古くから沖合・沿岸漁業が盛んで、今も四国有数の水揚高を誇っています。しかしながら魚市場の取扱量が現在ではピーク時の約2割程度と、著しく減っており、水産業の低迷、次世代への産業継承に危惧しているところです。
そこで着目したのが、「八幡浜で獲れる魚の特徴=豊富な魚種(通年で200種近く)が水揚げされる魚市場であること」です。そこではスーパーや鮮魚店などでは滅多にお目にかかれないような珍しくて楽しい魚がたくさん揚がります。その中には大きくなったら高級魚になるものの、サイズが小さかったりキズがあるために、そのままでは流通されにくい、「未利用魚」や「低利用魚」と呼ばれる魚も数多く含まれます。
当プロジェクトでは、その魚たちを「雑魚(ざこ)」と位置付け、この町を元気にしていく可能性を秘めた「宝魚」として、マイナー魚からメジャー魚へとスター街道?にむけて羽ばたいていくためのバックアップを行って参ります。 ぜひ、この八幡浜の雑魚たちに会いに来ていただき、更にその美味しさや面白さを楽しみながら、当地域の風土や文化にも触れていただければ幸いです。もしお目当ての雑魚に出会うことができたなら、それが幸運のはじまりかも。