コレステロールを下げる脂肪(多価不飽和脂肪・単価不飽和脂肪)
多価不飽和脂肪植物油の例
花、ゴマ、大豆、コーンとヒマワリ-の種油、ナッツと種
単価不飽和脂肪植物油の例
オリーブ、カノーラと落花生油、アボガド
豚・牛ならバラ>ロース>もも>ヒレ肉の順に、鶏ならもも>胸肉の順に、飽和脂肪酸の含有量が少なくなっています。鶏肉の皮にも飽和脂肪酸が含まれるので取り除くようにしましょう。
牛乳やヨーグルトは低・無脂肪、豆乳にする低脂肪・無脂肪にすると飽和脂肪酸を控えることができます。さらに豆乳などの大豆製品は乳製品より飽和脂肪酸をカットできるので、風味の変化に抵抗がない方はとり入れてみるとよいでしょう。
バターの代わりにオリーブ油にするオリーブ油は、バターと比べて飽和脂肪酸が控えめです。調理時に使うのはもちろんのこと、パンとの相性もよいのでパンにはバターの代わりにオリーブ油をつけるのもおすすめです。
パンはシンプルなものを選ぶデニッシュ系のパンやお菓子パンよりシンプルなベーグルや食パンを選べば飽和脂肪酸を抑えることができます。例えば、チョコデニッシュよりチョココロネ、クロワッサンよりバターロールの方が飽和脂肪酸は少ないのです。
お肉料理の次はお魚料理をメインにするお魚はお肉に比べて飽和脂肪酸が少ないので、食べる回数を増やしてみましょう。調理が大変と思う方は、スーパーで売られているお刺身の盛り合わせ、お惣菜の焼き魚や煮物などを選んでみてはいかがでしょうか。
という素朴な疑問から、直感的に乳製品が絡んでいることを突き止め
ついに、、、
乳がんと牛乳の関係にたどり着きます
上の参考論文では、牛乳および低脂肪乳の摂取が、乳がんの発生と関連していると報告されています。さらに、加工品(ヨーグルト、チーズ)の摂取は関連がありませんでした。
52,795人の北米人を対象に、10年弱調査され、調査期間に、新たに乳がんとなった人は、1,057人いたようです。
まず、この研究は観察研究です。
あくまでも、アンケートで対象となった方を集めて、経過を観察した結果、牛乳および低脂肪乳の摂取が、乳がんの発生と関連していたというものです。
例えば、その他の要因のコントロールが完璧に行われたとは言えません。
アルコール、喫煙、食生活、活動レベルなどのバイアス(誤差)も存在しています。
この研究だけで、牛乳は飲むべきではないと結論づけることはできません。
あくまで、飲みすぎ注意という程度です。
この論文の筆者で、ロマリンダ大学(アメリカ)のフレーザーは、乳製品と乳がんの問題はとても複雑であると述べています。
牛乳の摂取量は、特定のがんを促進するインスリン様成長因子(IGF-1)の血中濃度と相関がある事が、原因と考えられます。
成長ホルモンが発生に関係している前立腺がんも、同じリスクがあると推察されます。