ところで、あなたは不思議に思ったことはありませんか?
なぜ、学校や塾で国語の授業を受けているのに、
国語が全く伸びないと悩む人がいるのか?
なぜ、まったく同じ授業を受けている人でも
「国語力が全くない」と言う人もいれば、
「国語なんて簡単」と言って、大きな成果を出す人がいるのか?
なぜ、同じように本が好きな人でも
国語が得意な人とそうでない人がいるのか?
なぜ、こんな違いがうまれるのでしょうか?
この違いは、頭がいいとか、センスがあるとかいったことが原因になっていることはほとんどありません。
もちろん、本をよく読んでいるかどうかも関係ありません。
成果を残せない人にやる気がなかった、というわけでもないのです。
やる気がなければ、そもそも知識やノウハウを学んだりしないでしょう。
正直に言うと少しはそれらの影響もありますが、それだけではないのです。
これまで15年以上、400人以上の生徒に国語の指導をして
見えてきた国語のできる人とできない人の違い…
それは「読解における公式」を知っているかどうか。
たったそれだけです。
いわゆる国語のセンスが良い=国語力が高いと言われる人は
圧倒的な読書量により直感的にその公式を理解しており、
文章の勘所がすぐにわかるため、内容を掴むのが早いのです。
一方、その公式を理解していない人はむやみに文章を読み、
全部をしっかりと理解しようとします。
その結果、どこが重要なのかが分からず情報量の多さに混乱してしまうのです。
でも、それはあなたが悪いせいではありません。
実は現状の学校で習う国語の授業では
論理的な文章を読むトレーニングができておらず、
文章を味わう授業しかしていません。
塾の授業もほとんどはテキストの答え合わせであり、問題を解かせて
前で講師が問題の解き方を解説をするだけになっています。
学校のテスト対策なら十分それで対応可能ですが、
残念ながら、それではいつまで経っても入試に必要な
論理的思考能力=国語力は身につきません。