羊水検査のリスクとは?受ける前に絶対に知っておくべきこと

妊娠が判明してから羊水検査・確定検査など出世前診断を受けておきたいと考えていませんか?

しかし、その一方で出生前診断にはリスクをともなうとも言われています。

そこで、この記事では羊水検査とは何か・リスク・非確定検査についお伝えしながら、さまざまな疑問点を解消していきたいと思います。

羊水検査とは?

一般的に羊水検査とは、医療機関において超音波画像による医療機器を用いて妊婦のお腹に医療用の針を刺して羊水を採取する検査です。

NIPTは非確定的な検査として位置づけられていますが、それに対して羊水検査は確定検査です。つまり、羊水検査を行うことで結果が確定します。

羊水検査は染色体の異常・疾患を対象としており、NIPTと比較すると検査の対象となる胎児の疾患はより幅広くなります。

妊娠中は、胎児は羊水に包囲された状態で日々発育しています。単に羊水に包まれただけではなく、羊水には胎児の持つ細胞が存在します。

そのため、妊娠中に羊水を採取して超音波による検査を受けることで、胎児が健康に発育しているかどうか調べることができます。

検査の手順は、下記の通りです。

超音波で胎児の発育状態について、心拍数・羊水量・胎盤の位置などを確認します。

妊婦の腹部を消毒して医療用の細針を刺して20ミリリットル程度の羊水を採取します。

羊水の採取は1回で終わりますが、中には採取しにくい妊婦さんもいます。

その場合は、複数回の採取を行うケースもあります。

羊水を採取した後、胎児の発育状態を再度チェックして、数十分間安静します。

とくに異常がなければ、羊水検査はこれで終了です。

(参考:羊水検査とは-兵庫医科大学病院より)
わかることや精度
羊水検査を行うおもな目的は、胎児に染色体異常が発生したかどうかを調べることです。

一口に染色体異常とは言っても、おもに2つに区分されます。1つは染色体の数の異常、もうひとつは染色体自体の構造上の異常について調べることができます。

染色体の数に異常が生じた場合は、ダウン症・クラインフェルター症候群などの発症の可能性が考えられます。

染色体自体の構造に異常がみられる場合は、欠失・転座などを発症する可能性があると言われています。

羊水検査では単に染色体異常について調べるだけではなく、ある特定の遺伝子の異常や疾患があるかどうかについて調べることも可能です。

たとえば、家系による遺伝が気になる場合や特定の病気にかかった場合など、羊水検査で遺伝子の変異性などについて調べるというケースもあります。

出生前診断の項目の中で羊水検査の精度 (感度) は100%と言われています。
検査費用、受ける時期
羊水検査は妊娠が判明してからいつ頃受ければ良いのでしょうか。

一般的に羊水検査の時期に適しているのは、妊娠15週~18週の間です。

妊娠15週以前の時期は胎児の発育と羊水量の関係で、検査を受けることはできません。

なお、羊水検査を受けてから結果が判明する時期は、羊水検査の手法により格差が生じます。

胎児の細胞を培養するG-band法の場合は、検査日から2週間~1ヶ月後に結果が出ます。

Fish法の場合は、検査日から5日~1週間後です。

羊水検査の費用は、全国各地どのクリニックで受診しても一律ではありません。

一般的な費用の目安としては羊水検査の費用は8万円~10万円が相場です。

さらに、遺伝子診断を受ける場合は追加費用として4~6万円程度上乗せされます。

羊水検査のリスク…。母体、胎児への影響あり

羊水検査を受けることで胎児の発育状態・染色体の異常について早期発見できる反面、リスクが気になります。

羊水検査を受けることによって、母体・胎児にどのような影響があるのでしょうか。
流産の確率0.3%。双子の場合3.57%
羊水検査の後に流産する可能性は0.3%とも言われています(参考)。

1000人の妊婦が羊水検査を受けた場合に流産する人が3人いるという割合です。

双子を身ごもった場合、羊水検査後の流産の確率は3.57%と言われています。

しかし、羊水検査後に流産した場合、必ずしも羊水検査を受けたことが原因であるとは断言できません。
破水の恐れ
羊水検査を受けた後のリスクとして、破水が挙げられます。

破水とは、出産時期が近づく頃に胎児と羊水を包み込む卵膜が破れた状態のことを言います。

羊水検査の後に水様性帯下の症状を訴えた場合は、破水または羊水の漏出の可能性があります。

羊水検査を受ける前に「非確定検査」を受けよう

羊水検査を受けるにあたり、母体と胎児にさまざまなリスクをともなうことに不安を抱いてはいませんか?

そこで、羊水検査を受ける前にスクリーニング検査を受けることをおすすめします。

スクリーニング検査のことを胎児スクリーニングとも言い、胎児の発育状態・羊水量・胎盤の状態などを調べる検査です。

火クリーニング検査は胎児の異常を早期に発見するとともに、胎児・母体の安全を第一に考え、出産に不安がないように迎えるための検査です。

超音波によるエコー検査であり、羊水検査のように羊水を採取する必要がないので、胎児・母体にもリスクがありません。

また、近年は新型出生前診断(NIPT)を受ける妊婦が増えており、採血検査のみでOKです。NIPTの精度は99.9%、胎児と母体に刺激を与える心配もなくて済みます。

クリニックによっては、NIPTの検査の際に羊水検査の費用を負担するところもあります。

胎児の発育と母体の安全を重視するなら、新型出生前診断(NIPT)の検査から先に受けておくのが最善策です。

羊水検査のよくある疑問まとめ

羊水検査に関するさまざまな疑問点と不安点を解消しましょう。
35歳未満は受けられない?
羊水検査は35歳未満の妊婦は受けられないのでしょうか。

通常、35歳未満の妊婦は母体血清マーカー検査や羊水検査などを受けるのが一般的です。

無認可施設以外では新型出生前診断(NIPT)の検査を受ける妊婦の年齢は35歳以上となっていますが、羊水検査は35歳という年齢にこだわる必要はありません。
受ける割合は?
羊水検査を受ける妊婦の割合はどれくらいでしょうか。

羊水検査の受診率は、約11%とも言われています(参考)。

100人の妊婦のうち、約11人の人が受診した割合となります。
痛みはあるの?
羊水検査を受ける時に傷みは感じられるのでしょうか。

羊水検査の際には、医療用の極細針を用いて羊水を採取します。

羊水を採取するお腹の部位は、おへその位置よりも少し下です。

クリニックでは、針を刺す前にお腹の表面に局所麻酔を行います。

人それぞれ痛みの感じ方には違いがありますが、麻酔により痛みは緩和されます。
結果が「陽性」だったときどうする?
羊水検査の場合、「陽性」の結果が出た場合、どう対処すれば良いのでしょうか。

羊水検査は結果が出たらそれで終わりというわけではありません。

出産に関する不安点や今後の方向性について、クリニックの医師に納得のいくまで相談することをおすすめします。

結果が陽性の場合、中には出産を諦める妊婦もいますが、出産への決意を強くする人もいます。

医師によるカウンセリングを受けることはもちろん、パートナーである夫との話し合いも必要です。

まとめ

この記事では、妊婦の羊水検査についてスポットを当て、検査の内容・受ける時期・起こり得るリスク・さまざまな疑問と回答についてお伝えしました。

妊娠して子どもを授かることは大きな喜びではありますが、出産するまでの間にさまざまな不安を抱く妊婦も少なくありません。

冒頭でもお伝えしたように、羊水検査を受ける事を決断したら、羊水量が十分に採取できる妊娠15週~18週の間に受けることが重要です。

羊水検査を受診する前の医師のカウンセリングも重要です。検査前から結果通過を受けた後も、医師とのより良い信頼関係を築くことが肝心です。

マタニティライフを穏やかな気持ちで過ごすためにも、羊水検査にまつわるさまざまな不安・疑問点を解消しましょう。