移民として渡ったのち、絵の才能を伸ばしてニューヨークを拠点に活躍した国吉康雄(くによしやすお 1889-1953)
4月20日㈯~5月19日㈰の間、岡山シティーミュージアム4階展示室においてMr.Ace X-O Modern SETOUCHI⇆Y.Kuniyoshi⇆NEW YORK が開催されています。
本展のキーワードは「国吉康雄の思想と作品」と「瀬戸内海のアート運動」の二つであり、
日本初公開となる2点のカゼイン作品を始めとした世界最大級も国吉コレクションに加え、岡山に縁ある洋画家の作品や、ベネッセアートサイト直島のコレクションから、国吉康雄と関連する現代アーティストの作品が多数出品されています。
それらの作品が並ぶ展示室は空間を最大限に使った展示がなされていて、展覧会に来た人それぞれが、作品としっかり向き合うことができる(心地よい)空間となっています。
「いっぱい考えて、この空間を楽しんでほしい」
本展の企画・構成の才士 真司さんはそう話します。細かい展示品なども含めると約200点もの展示品を観ることができる本展ですが、実は至る所に仕掛けが隠されているそう。展示室を進んでいくなかで、自分と作品の間に、また過去と今の間に何かが発見できる、そんな空間、展覧会となっています。ぜひ気軽に足を運んでみてください。
(記事:石岡 美樹)
《GIRLS VIEW 》
特別展スタート初日に行ってまいりました!
実は私、なかなか地元の美術館、しかも特別展に行ったことなくて…、観光地とかだったらせっかくだしつって東京国立美術館とか行きたくなるんですが、地元だと、ねぇ?笑 近すぎていつでも行けるし行かない、っていうのわかりませんか!?
なので今回は初心者の極みである私の目線で特別展の感想を書きたいなって思います。
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【総合的な感想】
・なんかおしゃれ
・岡山じゃないみたい。
・美術的なこと以外をいっぱい考えさせられるなぁ。
・美術館と博物館のあいだ?
・仕掛けがたくさん!
などなど。
では、会場の入り口からレポートして行きたいと思います!
まず入場する前にある注意書き
こんな看板があります。会場内はおしゃべりOK! これなら友達ときやすいなって。あと昔、美術系の知識あるイケメンと美術館行ったとき、絵のトリビアとか教えてもらえたの楽しかったから、そういうのもできるなって!(頭いいイケメン捕まえんと…)
つまり、友達や気になってる人と来て話して一緒に楽しめる特別展 なのです。
入ってまず右手をご覧ください!
まずフォントがかわいいなと。
なんか物語が始まそう! しかも自分で紡ぐ物語が!!
と、わくわくする文章がオープニングを飾ります。
ここからは私が見た見方での特別展を紹介します☆
まず最初に国吉康雄さんの紹介をご覧ください↓
≪No,1-2 国吉さん説明≫
岡山生まれにこんな人がいたのか。というくらい知らない人いるんじゃないか、と思っています。
入り口でびっくりしたのは入り口の右側に飾られた版画。版画ってこんな風に表現できるんやなぁって。
特別展の展示の一つとしてそこにある以上に、版画ってこんな細かいのもできるんやなっていう感想を持ちました。国吉さんの作品ではないですがこういうのから見てほしい。
隠し絵とかもあってそういうのを見つけるのも面白かったです。
今回の展示で特にこだわったのは観覧者の視線の動きだそう。振り返ると、角を曲がると!動作1つ1つが次のサプライズを引き出してくれます。
ここからの展開とてもドラマチックです。「まっすぐ」進む方の楽しみ方について話したいと思います。
今回の展示には3つのステージが存在します。
それは取材、醸造、実践 です。
国吉康雄の絵がたどる変遷、それが書かれた時代の日本、世界。
かつての歴史をたどるだけでなく、国吉のアメリカでの芸術教育を取り上げることで現在の教育方針に疑問を投げかけます。
これは国吉が描いた女性をさす言葉です。彼女たちを見たとき、どこの国の人だろうと考えてみてください。
彼女たちの肌の色はすべての人種の肌の色を混ぜ合わせたような色をしているそう。
国吉は何故女性にこだわり、なぜこのような肌の色を作ったのだろうか。
女性の権利や立場が強く主張される現代を生きるわたし達にこそ投げかけられてるものがあるんじゃないかなと思います。
上の写真にも書いてあるようにこの特別展にはたくさんの楽しみ方があるそうで、
などと様々な見方、考え方に触れるのが取材ゾーン。そこを抜けると開ける場所が醸造ゾーン。ほんとに振り返ると道がスパッと広がる感じ好き。 ってなりました。あれかな、ずっと左のガラスケースの展示見つめてたからかな。ぜひ確認してみてください!
あと横にある説明パネルにハッシュタグのヒントがあるのでぜひググってください。
直島の現代アートと国吉康雄、一見関係なくない?と思った私。
『深く考えさせる』
この点で共通しているのだそう。なるほど。
そこにあるベンチに絶対座ってほしい。そこからの景色が一番好き!
って友達が言ってた。のでぜひ!
私も好き。
そのあとに広がるのは国吉康雄の世界。
「あなたはこの作品をどうみますか。」
最後にそれを考える集大成。実践ゾーン。
「国吉康雄にとって絵はメッセージだった」 とすれば、その各々の絵が持つメッセージは何か。これまでの取材、醸造を活かして全力で考え楽しみたいゾーン!と私は思います。
Mr.Ace X-O.Modern
ミスターエースクロスオーバーモダン 国吉康雄生誕記念130周年記念特別展覧会
一般800円 / 岡山・香川県民 500円
無料入場枠の拡大↓
18歳以下、65歳以上無料・大学生、専門学校生、短大生、大学院
生、障がい者手帳等の提示で入場無料
注意 : 無料プログラムでのご入場には、解説ノートはつきません。ご了承ください。会場で200円(紙代と印刷費)で販売しております。
開館時間;4月20日から5月19日まで。火・水・木・金 13;00~17;00(午前中、学校、団体のみ受付)土・日・祝 10;00~20;00 休館日 4月22日、5月7日、5月13日・美術館にあまり行かないけどブログや本を読むのが好き
・旅行に行くときには美術館をコースに入れちゃうあなた。
・美術館に行ってみたいけどなかなか時間が…。
・美術館って堅苦しくて苦手だなぁ…って思ってるあなた。
・海外の展示方法に興味があるあなた。