柔らかい真綿を絹の布の袋に積めた布団にヒルコ姫を包みこみ、水に浮かべた磐樟船(いわくすふね)の上にそっと置いた。
まだ一歳にも満たないというのに、イサナギの前厄の前に親の元から引き離された。そして磐樟船は岸を離れ、河を下っていった。イサナギとイサナミは舟の影が見えなくなるまで、ずっと河の流れの果てを見守った。
「貴方の唱える邪馬台国に関する説を信じる人は誰も居ないわ。そんな話をすると、嘘つきだと皆から非難されるだけよ」
「嘘つき呼ばわりされるのは、とても心外だ!」
「でも、私は嘘つきな貴方が大好きだよ。だって、私も嘘つきだから ♥」
「結局、僕が嘘つきだから、嫌いだということじゃないか」
邪馬台国ラプソディ〈第一巻〉 | |
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書籍名 | 邪馬台国ラプソディ〈第一巻〉 |
サブタイトル | 卑弥呼の履歴書 |
著者名 | 川鍋 光慶(かわなべ みつよし) |
出版社 | 文芸社 |
販売開始日 | 2018年2月1日 |
販売書店 | 紀伊国屋書店 新宿本店、大阪 梅田店 谷島屋書店 浜松 イオンモール志都呂店 明屋書店 大分 日田店 最寄りの書店 お取り寄せ |
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2018.01.24 | 大分県日田市 伊藤塾開催(郷土歴史家 石丸邦夫氏追悼式) |
2018.02.01 | 本書籍 発売開始 (紀伊国屋 推薦図書) |
2018.12 | 全国邪馬台国協議会 日田市で開催 |
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