初めまして、田代奈穂子です。
なんでこの仕事をしようかなと思ったのか知って欲しいなと思っているので、読んでいただけると嬉しいです。
私は小さい頃からアトピーでした。その頃はステロイドについてちょっと良くないように言われていたので積極的な治療はせず、良くなって、悪くなってを繰り返していました。高校時代になるとストレスで首の皮膚が像のような皮膚になったり、肘の内側もひどくて夏でも長袖を着ていました。
大学4年の時、薬剤師の国家試験の前、ストレスもピークになり、その時ホテル合宿があったのですが、そのホテルが自宅の近くだったので私は通いにしてもらっていました。
そのあとも就職や人間関係で悩みがあるとアトピーがひどくなることもあり、やっとこの頃からステロイドによる治療を受けました。そうすることで結婚するとき27歳の頃にはほとんど症状がない状態でした。
その後子供を産み、アトピーが出ない状態が続いていていました。そのときにファッションやメイクが好きで色々勉強しました。勉強している最中でしたが、3年前くらいに乳がんになりました。幸い初期だったので手術と今ホルモン治療をしているのですが、また2年前くらいから今までにないほど体が痒くなり、眠れない日が続いていました。病気によるストレス、ホルモン剤による更年期障害の症状、色々なものが重なっていたんだと思います。
ステロイドもしっかり塗って、かゆみ止めの飲み薬も飲んで、それでも治らず困っていたとき(1年位続いていたのですが)に、デュピクセントと言う注射に出会いました。これはステロイドを塗っているのに治らない人だけ使える薬なんですけど、本当にこれに救われました。それによってアトピーの悪循環を切ることができたので。
ただ、ステロイドを使ってもの良くならない1年、本当に辛かったです。よく、うつ病にならなかったなと思うくらい(アトピー患者はかゆみとよくならないという不安などでうつ病も併発してしまうことが多いです)でした。
今考えるとその時の私はファッション、メイクの力に救われていたんだなぁと思っています。
夜眠れなかったり、かゆみがあっても、よくならないと不安に思っていても、毎日しなければならないことは山積みです。家事だったり、仕事だったり。人に会う必要もあります。
そのとき、メイクをすることで、自分の好きな似合うファッションを着ることで気分を上げることができました。
毎朝のメイクの後、自分の顔をみて『ちょっと綺麗になったな』とか自分の似合うファッション、好きなファッションを着て、鏡をみて『ちょっといい感じ』みたいに。
なので、私を救ってくれたメイク、ファッションの力をみなさんにお伝えして、メイク・ファションがみなさんの力になることで何か嫌なことがあったり、気分が落ち込むことがあってもそれに挑めるようになってほしくてこの仕事をしています。
本当に、メイク、ファッションの力は大きいです。外見を変えることで内面も大きく変えることができます。すぐに変わることは無理でも、毎日メイク、ファッションで自分のことが少しずつ好きになって行けたら内面も変わっていけます。
嫌なことがあっても、メイク、ファッションの力で乗り越えていきましょう。そんなお手伝いができたらいいなと思っています。