※タイミング法→基礎体温やエコーでの超音波検査、排卵検査薬等を用いて最も妊娠しやすいタイミングで性交渉を行う方法。
※顕微受精→体外受精の手法の一つで、顕微鏡で確認しながらガラス製の針で一個の卵子に一匹の精子を注入する方法。
※アンタゴニスト法、ショート法→卵巣を刺激して卵胞を育てる方法の一つ。
※桑実胚→受精後4日目の受精卵における細胞分裂の段階。
※胚盤胞→受精後5〜6日目の受精卵における細胞分裂の段階。体外受精でこの頃に子宮内に受精卵を戻す事を「胚盤胞移植」という。
※レトロゾール(排卵誘発剤)
※クロミッド(排卵誘発剤)
※低刺激法→卵巣を刺激して卵胞を育てて採卵するのではなく、自然な排卵周期にあわせて採卵するか、内服の排卵誘発剤のみを使用した周期で採卵する方法。自然周期採卵法と呼ばれる事もある。
(30代女性)
私は子宮筋腫と卵巣にチョコレート嚢腫があったので、結婚後すぐに不妊治療をはじめたかったのですが、夫は子供が欲しいにもかかわらず、そのうちできるだろうという考えでした。
そのため病院には通わず、基礎体温をつけ、タイミングをとって自然妊娠を目指していました。
不妊治療をはじめたのは結婚4年目です。
1回の採卵で4つ受精卵ができ、3回目の移植で妊娠しました。
この間約半年。(2回目の移植の後、風疹の予防接種をしたので3ヶ月ほど治療をお休みしています。)
その後、無事に出産しました。
仕事は1回目の移植後辞めました。職場の方達は皆理解があり休みも取りやすかったのですが、それでも申し訳ないという気持ちが強く、せっかく治療するならゆったりした気持ちでやりたいと思ったからです。また、仕事をしているとどうしても無理をしてしまうことがあるので、自分で後悔しないためにもそうしました。
妊娠がわかった時は正直ほっとしました。
これで妊活から解放される、と。
毎日の生活がこれは妊娠にいいかもしれない、これはよくないかもしれないから止めておこう…こんな風に常に縛られるのがすごく嫌でした。
妊娠中、出産、子育ては大変ですが、妊娠するまでの大変さはそれとは違った辛さがあります。
治療のため通院していた時、おそらく不妊治療だろうと思われる人がたくさんいました。
こんなにも治療を必要とする人がいるのなら尚更、もっともっとたくさんの人に不妊治療を知ってもらいたいと思います。
(30代 女性)
私は二人目不妊でした。
一人目は自然に授かったので、次は病院に通えばすぐ妊娠できるだろうと思っていました。
基礎体温をつけ、一通りの検査を受け、何度かタイミングを取りましたが、なかなか結果が出ず、夫にも頼んで検査をしてもらうも何の問題もないとの事。
毎月毎月同じ事の繰り返し、その間に自分なりにやれる事は試してみるものの、周りは次々と妊娠、出産…どうして私にはできないんだろう…そう思いながら4年が過ぎていました。
“どうしてママのお腹には赤ちゃんが来ないの?”
悪気のない子供の言葉ですが、やはり落ち込みます。
そんな中、夫との会話で体外受精の話が出ました。
私の中で、“それは最終手段、これで無理なら諦めるしかない”と思っていたので、なかなか踏み入れなかったのですが、“出来たらもう一人いたらいいけど、年齢、金銭的にもそろそろだし、何より今いる家族でも幸せだよ?”と、夫の言葉ではっとしました。
誰の為に頑張ってたんだろう…確かに今も幸せだし…けどもう一人欲しい…でもどうせまた頑張るのは私じゃん…と葛藤しながらも、これが最後だから『妊娠したい』から『妊娠する!!』と気持ちが強くなったおかげか、最初の移植で着床、無事に心拍確認ができ、今は元気にお腹で動いてくれています。
勇気を出すきっかけをくれた夫に感謝です。
何気ない会話の一言でも、やはり夫婦が同じ方向を向かないといけないのかもしれません。
何がゴールかは人それぞれですが、まずはたくさん話し合ってみてください。
お二人で出した答えが幸せなものになります様に願っています。
(20代女性)
私が不妊治療をして思ったのは、病院選びの大切さです。
最初にかかりつけだった病院で相談し、治療していくことになりました。
しかし、きちんとした検査は行わず、結果、ただ卵子を無駄にしてしまっただけでした。
もっと早く、病院を変えていれば…と後悔しました。
その後、知人に良い病院を紹介してもらい、詳しい検査をすることができました。前の病院で、卵子を無駄にしてしまったことで、私の卵たちは年齢よりもかなり少なくなっていてショックを受けました。
そんなことにならないためにも、病院選びはとても大切です。
検査の結果、私の卵管が両方閉塞していることがわかり、体外受精に進むことになりました。
しかし、奇跡が起こりました。
体外受精の段取りをしていた矢先、自然妊娠をすることが出来たのです。
先生もとても驚かれていました。不妊治療でとても有名な先生ですが、その先生も、こんな症例は初めてだと仰っておりました。
命を宿すことの神秘さに、改めて素晴らしさを実感したそうです。
私も同じでした。
奇跡は起きる、ということを強く感じました。
※AMH→卵巣予備能(卵巣内にどれくらいの卵子がどれくらい残っているか)のめやすとなる指標。卵子の状態を判断するものではない。
※新鮮胚→採卵後すぐの受精卵。採卵後受精させ、すぐに子宮内に戻す事を新鮮胚移植、採卵後受精させ、一旦凍結して翌周期以降に子宮に戻す事を凍結胚移植という。