新型コロナウィルス感染症の全国的な拡大に伴いオープンして間も無く
宿は営業自粛となり、ようやく6月に少しずつ営業を再開。
観光事業はもちろん、日本の経済全体を襲う新型コロナウィルスの影響で
なかなか思うように運営はできなかったが、
オープンと同時に始まったクラウドファンディングでのサウナプロジェクトでは
目標であった550万円を上回る資金がたくさんの方の支援のおかげで集まり
営業が本格再開するまでの期間で本格的なフィンランド式サウナ“ume,sauna”が
無事オープンすることができ、7月から徐々に宿への予約が入り始め、
8月には宿の稼働率85%まで回復することができた。
オーナー梅守の想いと、それに共感するたくさんの支援者、宿を訪れるお客様の応援が
あり少しずつ歩み始めました。
ume,という場所
–“ないもの”が“ある”からしあわせなのではなく
“ないもの”が“ある”ことに気を留めてみる–
宿泊業をやるには全く適していない不便で不自由な場所
宿までの道のりは険しく、電波も途切れ途切れ。
小高い集落の一番上まで息を切らしながら登ると
そこにあるのが”ume,”
そこには、頬をなでる柔らかい風、すぐそばの山から聞こえる鳥の声。
揺れる木々の隙間からこぼれる日差し
お部屋に迷い込む大きなトンボ。
窓からは腰の曲がったおばあちゃんが畑に向かう姿。
けっして特別なものではない日常に“あるもの”は
ものや刺激に溢れる街では“あるもの”に気づくころが難しく
“ない”と思っていたものは実は身近に“ある”ことに気づく。
この不自由な場所を通じてそのことに気づくと自分の人生に“ない”と思っていたものが
実はすでにあったのだと繋がるような感覚。
そんな場所がつくりたくて
ume,を通じてこの場所で感じることで、日々の暮らしを優しく、穏やかに
そして強く生きていこうという想いがふっと湧き出るような場所になるように。
現代社会に生きる私たちが手にする“あるもの”はあまりに便利で少し疲れてしまう。
“ないこと”で本当の意味でのそこに“あるもの”に気づくと、心が温かく、優しい気持ちになれる。
勤務時間:4〜5時間
シフト例
●11時ー15時
●17時ー22時
●6時ー10時