写真を始めるようになる数年前まではそうとう自分に無理をさせていたなと思います。いつもストレスを抱えて公私に渡って行き詰まっていました。
45歳の時に全てリセットして、自分を再生させることにしました。それまで持っていたものを、物理的にも心理的にもたくさん手放しました。その時に感じたことは、自分が生きていて目の前に見える世界は美しさに溢れているということでした。
2016年の夏に、それまで憧れていたけれども行くことの出来なかった屋久島を初めて訪れました。
初めて屋久島の山を登り、森の中で過ごし、寝て、歩きました。
2017年に写真活動を開始し、それ以降、撮影のために何度も屋久島を訪れています。屋久島の森は生命に溢れていて、訪れるたびにその圧倒的な生命密度に驚かされます。そして、自分自身もまた地球の一部なんだということを実感できます。
森の中を歩いているとだんだんと意識が研ぎ澄まされてゆきます。そのような意識で森の生命や空間のエネルギーを写真に転写したいと考えています。
2018年の夏のある日、頭の中にイルカのイメージが浮かびました。
そして、野生のイルカと泳いでみたいという想いが生まれ、その年の秋に初めて御蔵島に行きました。
御蔵島でイルカと泳ぎ、また、森を歩くことと通して、海と森など生態系の繋がりを知りました。
屋久島の森は花崗岩が隆起してできた島の浅い土壌の上に広がっているそうです。山岳地帯や沿岸部でみられる岩々は、屋久島という大きな花崗岩でできた島、そして、地球の表面が表出した部分であると思います。
岩から大地へと視点を広げてみた時に、地球という星そのものの表面である大地を自分の目で見たいという想いから、アリゾナのナバホ、ホピ、セドナの地を旅しました。
その広大な大地を感じるとともに、大地とともに生活をしてきたネイティブアメリカンの歴史や考え方に触れ、またスウェットロッジという儀式を通して、本来の自分に還って、自分の中心と繋がって生きてゆく生き方へと変化してゆきました。
2016年の夏に、それまで憧れていたけれども行くことの出来なかった屋久島を初めて訪れました。
初めて屋久島の山を登り、森の中で過ごし、寝て、歩きました。
2017年に写真活動を開始し、それ以降、撮影のために何度も屋久島を訪れています。屋久島の森は生命に溢れていて、訪れるたびにその圧倒的な生命密度に驚かされます。そして、自分自身もまた地球の一部なんだということを実感できます。
森の中を歩いているとだんだんと意識が研ぎ澄まされてゆきます。そのような意識で森の生命や空間のエネルギーを写真に転写したいと考えています。
森の中で歩いていると今この瞬間にとどまっていることを感じます。
写真を見る人にも、その場所の空気やエネルギーを感じてもらえるような写真を撮っていきたいと思っています。
小川淳
神奈川県出身。フォトグラファー、経理コンサルタント。
45歳の時に屋久島に行くために登山を始める。その後、自然の中で過ごす時間が増えるにつれ、それまでの都会指向から価値観が変わる。
屋久島の森で生命エネルギーの力強さを感じ、
森や岩を写真に撮り始める。
森、岩、大地、海、イルカ、クジラ、鳥などの動物・・
自然をテーマとした写真作品を制作し、
これまでに撮影で訪れた場所は、屋久島、御蔵島、小笠原諸島、アリゾナ、奄美諸島など。
2017年にフォトブック「Yakushima Forest 」を手製本で制作。
2021年に写真を仕事にするために勤めていた会社を退職し、経理コンサルタント、フォトグラファーとしての仕事を開始、2021年2月に奄美大島を旅し、そこで出会った嘉徳の森や海の自然の美しさを伝えたいと思い、写真集を出版するためのにクラウドファンディング「写真集を出版して、奄美の自然の美しさを伝えたい」を実施。
2022年2月クラウドファンディングで支援を得て、写真集「ALIVE」を出版。
現在、写真作品の製作と並行して、ポートレート撮影など人物写真の撮影を行なっている。
写真作品は主にフィルムで撮影し、プリントの制作は自身で暗室作業を行う。
◆作品紹介◆
「Yakushima Forest」2017年
「Mikurajima Dolphins」 2018年
「月の森(屋久島)」2019年
「自然回帰」「MOTHER EARTH」2020
「祝福(Blessing)」2020年
「YAKUSHIMA ー 流 ー」2020年
「ALIVE」2021年