あなたの母国は独裁政権で、反対を唱える人々は
理由のない逮捕をされ続けています。
今日も大勢の市民が命を奪われました。
仲間が捕まり、脅迫文が送られてきました。
身の危険が、
ついにあなたまで迫って来ているということです。
生きるには?命をつなぐには?いま、この国を出るには?
「難民になるためのビザ」なんて世界中どこにもないので、
もっとも早く取得ができそうな短期滞在のビザ、いわゆる「観光ビザ」。
でも、結果、ビザがおりなかったり、
何ヶ月も待たなくてはならない国がほとんど。
そんな時間は、残されていません。
唯一ビザが降りたのは、一か八かで申請してみた
「JAPAN」でした。
JAPANか。車とアニメくらいしか知らないな...
こうして、成田空港に降り立ったあなたは、あまりの寒さに身震いしました。
知り合いもいない。情報もない。
どうしていいかわからず、
たまたま見つけた公園で、寒い中、夜を過ごしました。
お金も尽きてしまった彼は途方に暮れます。
住む場所もない、日本人の知り合いもいない、何をすれば良いのかわかりません。
少し経って、食べ物を提供してくれる団体や
日本語を教えてくれるボランティアの存在を知りましたが、
それ以外は、とにかく日々なにもやることがありません。
寒さをしのぎに24時間空いている夜中のマクドナルドへ行ったら、wifiが繋がりました。
あなたにとって、持って来たスマートフォンだけが、家族との唯一の連絡手段です。
目に飛び込んでくるのは痛々しいニュースと写真。
銃を持った軍人、抗議する市民のデモ、重なった遺体、隣国に逃れる人々の疲れた顔。
こないだまではあなたはその中で、平和を作りたいと願う仲間たちと声をあげていました。
でも今は、遠く離れた安全な場所から、そのニュースを眺めています。
「これでいいのだろうか。僕はここで何をやっているんだろう。」
来日した難民申請者にとっての唯一の希望の道は、
「滞在する許可を更新し続け認定を待つ」のみ
難民認定申請者は「難民申請をしている」という理由のみで、日本の在留資格が与えられています。
今ある就労許可もいつか剥奪されるかもしれない、そもそもいつか在留資格を失うかもしれないのかがわからない、祖国にいる子供といつ再会できるのか、いつになったら不安が取り除かれるのか、見通しのつかない未来の中で、身も心も腐ってゆきます。
もともと日本に来る予定も想定もしていなかったなか難民として逃れた彼らは、ほとんどの場合、日本に知り合いはいません。
日本の漢字表記に戸惑い、所持金はホテル代ですぐに尽きます。24時間営業の飲食店で夜を過ごし日中は街を歩き続ける生活を、一か月以上送る人もいます。誰とも繋がることもできずに、精神的に追い込まれてしまう方も少なくありません。
日本語も話せず、その上頼れる日本人の知人・友人がいないとなると、日本の企業文化や雇用にあたっての常識に知識もなく、就職活動をせざるを得なくなります。
職業の選択肢がない彼らは、雇用契約書や保険加入もない、危険できつい労働環境に行き着くことも多々あります。
考えてみれば当たり前で、紛争・迫害になる前は、当たり前の日常を母国で送っていた人たち。
アフリカや中東から飛行機で逃れてくる彼らは、
もともと経済資本・社会資本に富んだ人たちでもあります。
こんな優秀で情熱のある若者たちの可能性を、潰してしまうのはあまりにももったいない。
2016年7月、コンゴからやってきた難民の青年と出会いました。 わたしは上京して5ヶ月。彼は来日7ヶ月。
「東京に関してはあなたの方がちょっと先輩だね」
なんて冗談を言っていたのを覚えています。
彼に対して抱いた感情は「かわいそう」でもなければ、
もちろん「怖い」でもありませんでした。
難民の方一人ひとりが、自身の志や強み、人生経験を最大限に生かした就職活動ができるように、個々に合わせた最適な育成機会を提供します。
1)キャリア教育プログラム
日本企業の企業文化や採用文化、ビジネスマナーまたグローバル人材としての活躍の仕方を、社会人プロボノから学ぶイベントや、すでに日本でキャリアを築きはじめている"先輩”の難民の方々が、現在日本で新たなキャリアに向けて頑張っている難民の方々へ、自身の日本における経験から具体的なアドバイスを共有する定例イベントを開催しています。
2)メンターシッププログラム
2021年度に着想、仮説検証を開始した本プログラムは、社会人プロボノがメンター(指導者)、インターナショナルズがメンティ(指導される側の人)となり、職員のサポートのもと、3ヶ月間かけてインターナショナルズの自己内省と就職活動に伴走します。メンターは、メンティの経験やスキルの棚卸しを行いながら、日本におけるキャリアプランや強み、関心のある仕事を再定義し、マッチする企業や求人のピックアップからレジュメの改善、実際に企業や求人への応募を行います。
3) スキル開発
日本語教育や、AIアノテーションなどのハードスキル、異文化コミュニケーションなどのソフトスキルの習得機会を提供しています。
難民の方は自国で修士号を取得したり、企業経営者やエンジニア、デザイナーなど、知見や経験が豊富で、社会への感度も高いチェンジメーカーです。そんな彼らが民間セクターで「人材」として活躍することで、日本人も難民も、多様な働き方で日本経済に貢献でき、人材不足など他の社会課題の解決にも繋がります。
WELgee Talentsは、母国での紛争や迫害等から日本に逃れてきたウクライナ・アフガニスタン・アフリカ出身の人材を対象に、「育成・採用・定着」3つの一貫した伴走を実施して、引き出された人材の強みを活かし、企業様のダイバーシティ、グローバル化の推進へと貢献する人材紹介サービスです。これまで20件の長期的な雇用、「人材」としての活躍を前提としたマッチングを成立させました。
日本テレビ「news zero」、日本経済新聞、ドイツ国営放送など、国内外の200以上のメディアに掲載。
②ファミリー限定FBグループへの
ご招待!
ここでしか知ることのできない難民の方とのエピソードをお伝えしたり、代表やWELgee職員との対話を交えた限定イベントへとご招待!
毎月メールマガジンで、最新の活動の成果やオンエア予告、難民の方の活躍の姿などをお届けします。
「自らの境遇に関わらず共に未来を築ける社会」と言うビジョンが魅力的で、その社会をマンスリーサポーターとして応援したいです。そして、周りの人たちを巻き込む力がとても強いので、日本のソーシャルセクターを盛り上げてくれることを期待しています。
水溜 智士さん
認定NPO法人e-Education 広報・ファンドレイジング担当
毎月1,000円から継続的に寄付していただく『WELgeeファミリー』制度と、単発でのご寄付いただく制度の2つがあります。
お受けしたご寄付は、主に難民申請者一人ひとりへの長期的なキャリアの伴走のための『WELgee Talents』運営費や、組織の継続的な基盤づくりに使わせていただきます。活動報告書及び決算報告書に詳細を記載しておりますのでよろしければ以下のURLをご覧ください。
https://www.welgee.jp/about/overview.html
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