今回は、海外展開をテーマにセミナーを企画いたしました。海外展開というと、海外に生産や販売の拠点となる現地法人を設立し、国際的な経営を行っていくようなイメージが一般的です。経営資源に限りのある中小企業にとっては、リスクが大きく現実的ではない取り組みのように思えます。今回は、初めて海外展開を検討される中小企業、個人事業主の方々が、取り扱われている商品を海外で販売する現実的な方法を検討いたします。

酒向講師は、外資系メーカーでのマーケティング責任者時代、年間の約半分は海外出張をして様々な国でビジネスを経験されました。現在は、JETROの専門家として、海外進出を目指す中小企のハンズオン支援を多数行っています。初めての海外ビジネスを目指す企業が、まず何から検討すべきか、どのような準備をすべきか、についてわかりやすくお話しいただきます。

 藤原講師は、商社にて食品の輸出入業務に従事され、これまでに中国、香港、台湾等10か国以上へ中小企業の商品を輸出された経験をお持ちです。現在は、中小企業診断士として、中小企業の海外展開支援を行っています。輸出に挑戦する企業が、価格競争に巻き込まれず、継続的な輸出取引をするうえで重要なことは事前の「準備」。コロナ禍で奮闘する企業の最新事例から、そのポイントをお話しいただきます。

 身の丈にあった海外展開の知識と技術を身に付けることで、自社の可能性について新しい気づきを得ていただけるのではないかと思っています。