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私にはタイに住む甥っ子のリオくんがいます。 彼の家庭環境は複雑です。母親から愛情が十分に注がれず、彼は欲しいものがあっても言い出すことができません。それでも、血の繋がりのない弟と妹を心から愛し、面倒見が良く、日々家事をこなすことのできる、心優しい男の子です。
リオくんとの対面と衝撃
私がタイへ発った去年の春、初めてリオくんに出会いました。彼が大好きだというサッカーをして遊ぶことになった際、わたしは酷く衝撃を受けることになります。 持っているユニフォームはたった1着。サッカーシューズも持っていません。つまり、彼は毎日のように同じユニフォームを着て、裸足でサッカーをしているのです。そんな彼に合わせて、わたしも裸足でサッカーをしてみたのですが、終わったあとには足の裏が真っ黒で、洗ってみると真っ赤になっていました。
『サッカーシューズが欲しい』
わたしはある時、「何か欲しいものはある?」と何気なく聞きました。彼は『サッカーシューズがほしい』と言いました。かつてサッカー部に所属していたわたしは使い古したサッカーシューズを持っていたので「古い物ならあるけどいる?」そう聞くと、彼はとても喜んでくれました。日本にはこんなものもあるのだよと、サッカーシューズのサイトを見せてみると、『こんなのがいい!』『これかっこいい!』と口々にし、確かに目をキラキラと輝かせて、そのサイトを見ていました。それでも
『...でも、サッカーシューズがあるだけで大丈夫。新しくなくていいんだ。』
そう呟いたのでした。
私はこの言葉に心を突き動かされました。 私たちはいつでも、当たり前のように新しい物を買います。欲しいものを買えます。しかし金銭的余裕がない彼らにとっては、それはとんでもない話なのです。 使い古しの物でも心から喜び、感謝できるのです。
わたしはレオくんに出会ってから、「彼らに何かしてあげたい」と考えるようになりました。
「お金がないから物が買えない」
「親に迷惑をかけるのが申し訳ない」
そうした理由で夢を諦めてしまっている子どもはもっと沢山いるはずです。
『少しでも力になりたい』『夢を諦めてほししくない』わたしはこうした想いをもとに、“WATERING” という名の団体を立ち上げました。