多様な人々と社会とを繋ぐコミュニケーション
こどもたちの心の豊かさを育み、心の貧困を解消する。
言葉のいらないコミュニケーションツール。
私たちが生活において誰かと関わる中で、切っても切り離せないもののひとつにコミュニケーションがある。
情報を伝えたり、意思の疎通を取ったり、交流を図ったり。
ただコミュニケーションにもタイプがあり、またその人の特性によっては得意不得意もあり、自分の想いを言葉で表現したり伝えることが困難な方もいる。
アートに正解はない。
その人にしか見えない、感じ取れない世界があり、その人にしかできないその表現方法がある。
表現する方の表現方法が自由であるように、受け手側の受け取り方も自由で、万人に受け入れられる作品というものはなく、その人がどのような作品に心を動かされるのかはわからない。
作品本来の力でフラットに良し悪しを感じてもらいたい。
そのような想いから、この絵画展は、氏名・年齢・性別・障害のあるなしすべてを非公表で行います。
アートを通じ、鑑賞者との間にコミュニケーションを生み、人と社会とをつなぐ。
そして、そこで生まれたコミュニケーションをキッカケに、こどもたちの自己肯定感を高める機会を創出する。
この絵画展は、そんな、誰も取り残さない共生社会の実現のキッカケになっていくことを目指しています。
自分の能力を自分で評価することは難しい。
それは、自分では当たり前にやってしまっているから。
でもその能力は、自分が思っている以上に価値のあるものかもしれない。
その価値に気付くには、他者からのフィードバックが必要です。
この絵画展では、SNS上への掲載と、一部作品を会場展示という形で披露することで、より多くの方に作品に触れていただく機会を設けています。
自分の描いた作品が、全く知らない誰かの心に響き、それを「素晴らしい」と言ってくれたり、「好き」と言ってくれる人がいるかもしれない。
私たちが前に進む後押しをしてくれるのは、いつも私たちの背中を押してくれる誰かの存在です。
そんな誰もが参加でき、未来の大人たちへの背中を押す機会を創っていきます。
画家/黒澤 孝(Takashi Kurosawa)
まっすぐに伝わる感性
絵は一筆一筆すべてその人がその時にのみ描けたカタチです。
ですから同じ絵は一枚もありません。
その描かれた絵は、その人の唯一無二の感性であり個性です。
そして、その感性は必ず誰かの感性と合うと思っています。
この絵画展は、名前も性別も年齢も、そして障害までもすべて情報を無くすことで、その絵の感性をまっすぐに観る私たちに伝えています。
私はこの絵画展で、自分の感性と合った絵と対面したとき、こころが震え、感動しました。
その絵を描いてくれた作者に「出会えてとっても嬉しいです。ありがとうございます!!」と伝えたくて“いいね”の〇を付けさせてもらいました。
自分の想いをその作者に伝えられたことにもまた幸せを感じました。
私たちも同じ思いで、自信をもって自分の感性を表現した作品を展示する絵画展「感性の表現者たち」を開催しています。
年齢性別関係なく、お互いに感性を認め合える場が広がりますように。
≪プロフィール≫
1963年 北海道函館市生まれ。2017年12月画家宣言。
2018年の札幌市・苫小牧市での個展「生き物の本質」を皮切りに、帯広市・興部町・函館市・小樽市・大分市・別府市・福岡市・由布市・幕別町・足寄町・鹿追町・芽室町・釧路市・北広島市と、全国各地で個展を開催。
2021年からは「感性のアクリル画教室」を主宰され、全道各地で14教室を展開されている。
画家/髙橋 利絵
「ありのまま、届き伝え合える表現の場」
私は昨年「吾輩は画家である」という展示会の存在を知り、今年初めてSNSと現地会場で沢山の楽しい作品達と出会いました。
その人本来の表現がそのまま作品から届いて来るのを受け取るのが、とっても楽しい時間でした。
そして自分の感性にグッと来る絵と出会った時、私の心が動き感動をくれたことにありがとうの気持ちを込めて「いいね!」と、投票が出来る。それがまた、その作者に挨拶出来てる気持ちになれて、とても嬉しく思いました。
こういう機会、場がどんどん増えて行ったらいいな!
画家である吾輩も、「吾輩は画家である」を応援してます!
Jibechan.
山口綾子