ビレッジハウスは安すぎる?からくりを解説。

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ビレッジハウスの入居費用が安いと耳にすることがありますが、それは具体的にどういった仕組みによるものなのでしょうか?低価格で入居できるのはありがたいですが、その裏に何か落とし穴があるのではないかと心配です。将来的にトラブルが起こらないか気になりますね。

「ビレッジハウスは安いってよく聞くよね〜」と言われますが、その安さの理由は何なのでしょうか?

価格が安いということには何か理由があるはずです!


この記事では、ビレッジハウスがなぜ安いのか、その仕組みについて解説していきます。

低価格は嬉しい一方で、後でトラブルが起きないか気になりますよね。そういった心配事も考慮して、ビレッジハウスのメリットとデメリットについても詳しく紹介します。

本記事では以下の内容を詳しく解説します。

・ビレッジハウスの安さの理由
・ビレッジハウスを利用する際のメリットとデメリット
・入居後に発生する可能性のあるトラブルについての検討

ビレッジハウス 小比企を見てきました!

なお、当記事では筆者が「ビレッジハウス小比企町」(東京都八王子市)へ現地調査した写真や、様子もご紹介します。

結論から言って、ビレッジハウス小比企町は閑静な住宅地でした。良く言われているような「住民のマナーの悪さ」や「治安」について心配するような印象はありませんでした。
 
管理棟が併設されており、ゴミ一つ落ちていません。全てのビレッジハウスが同じとは限りませんが、悪いイメージは誤解ということが良くわかります。

また、ビレッジハウス小比企は京王高尾線 山田駅から徒歩4分の好立地も魅力です。
 
ただし、築年数の古さ(1964年)は仕方がない部分です。とはいえ、内装等は現代の基準に基づいてリフォームされています。

その点を許容できるのであれば、十分に検討する余地があると言えます。

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ビレッジハウスが安い理由を解説

ビレッジハウスは、初期費用がわずか数万円で済む点が魅力です。しかし、この安い家賃の背後にはどのような仕組みがあるのでしょうか?「高額な違約金や退去費用が懸念されるのではないか?」という不安も理解できます。

以下では、ビレッジハウスの家賃が安い理由やその仕組みについて詳しく解説します。また、住む際のデメリットについても総合的にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。安心して賃貸生活を始めるための情報が満載です。

雇用促進住宅だから


ビレッジハウスの安さの秘密は、古い団地(雇用促進住宅)を一括購入していることにあります。これにより、仕入れコストを抑え、結果として安価な家賃で物件を提供できるのです。

まず、雇用促進住宅とは何でしょうか?

雇用促進住宅は、かつて雇用保険事業の一環として整備された、働く人々向けの住宅です。別名、移転就職者用宿舎とも呼ばれています。これらの住宅は独立行政法人である高齢・障害・求職者雇用支援機構によって管理・運営されていましたが、後には財団法人雇用振興協会に委託されていました。

2021年度(令和3年度)までに国の方針により、これらの住宅は譲渡または廃止されることが決定されました。これらの住宅は、ソフトバンクグループ傘下の米国投資会社であるフォートレス・インベストメント・グループに売却され、そして低価格賃貸住宅として「ビレッジハウス」として運営されています。

言い換えると、雇用促進住宅はかつての公営住宅であり、これがうまく運営できなくなり、国の方針により2021年までに廃止が決まり、それを企業が一括購入して、ビレッジハウスとして提供しているのです。

この一括購入により、コストを効果的に抑えられ、その結果、低価格で提供できる仕組みになっています。

古い物件が多い

雇用促進住宅は数十年前の建物であるため、当然ながら築年数が経過しています。

主に募集されるのは築40~60年のお部屋がメインとなります。これにより、一般的な賃貸物件よりも古い建物が対象となりますが、その分家賃を抑えられることが可能です。

通常、築年数が経っている建物は現代の生活様式に合わせてリフォームされることがありますが、その際にはかなりのコストがかかります。ビレッジハウスも同様に、必要最低限のリフォームで対応されているようです。

たとえば、昭和時代の2DKの間取りが一般的には1LDKにリノベーションされることが多い中、ビレッジハウスではそれが少ない傾向があります。必要最低限のリフォームで済ませられていることがその理由です。

もちろん、中には現代の生活様式に合わせておしゃれにリフォームされた物件も存在しています。探してみると、面白い物件に出会えるかもしれません。

最低限の設備になっている

最低限の設備しか付いていないことも、ビレッジハウスが安い家賃で提供される理由の一つです。基本的なキッチン、トイレ、収納スペースなど限られた設備しか備わっていません。

一方で、追加で設備を希望する場合は、以下の表の内容に基づいて家賃に上乗せされます。具体的な設備によって、上乗せされる金額が異なります。

エアコン: 1,000円/台
キッチン給湯(瞬間湯沸かし器): 1,000円/台
ガスコンロ: 1,000円/台
洗面台: 1,000円/台
温水洗浄便座: 1,000円/台

なお、すでに何かしらの設備が付いているお部屋は、募集時点でその分の家賃が加算されています。

短期解約の違約金を高く設定している

通常の賃貸契約では、短期で解約しても違約金が少額で済むことが一般的です。しかし、不動産取引は地域の慣行によって異なり、一部の場合では短期間での解約に対して高額な違約金が課せられることがあります。

地方の場合、通常は解約違約金が発生することはまれであり、発生しても家賃の2ヶ月分程度と考えられます。しかし、ビレッジハウスの場合、1年未満の解約の際には賃料の3ヶ月分が違約金として請求されるようです。

これは非常に高額であり、おそらく「入居費用を安く提供した代わりに、長期間住んでいただくことを期待している」ためですね。

ビレッジハウスとは

ビレッジハウスの会社概要は以下の通りです。

会社名: ビレッジハウス・マネジメント株式会社
本社所在地: 東京都港区虎ノ門4-3-13 ヒューリック神谷町ビル4階
設立: 2016年12月21日
従業員数: 1,069名 (2022年6月1日現在)
URL: https://www.villagehouse.jp/
支社数: 7ヶ所 (2023年5月時点)
管理物件数: 1,067件 (2020年11月時点)

ビレッジハウスは、ビレッジハウス・マネジメント株式会社が展開する賃貸シリーズであり、ソフトバンクグループの傘下にあるアメリカの投資会社「フォートレス・インベストメント・グループ」によって運営されています。主な事業内容は、国の事業であった「雇用促進住宅」を一括で買い取り、築古物件の活用や生活に困っている人への支援を行っています。

また、2017年には大手の不動産会社「エイブル」と提携し、入居者の募集業務などを依頼しています。

全国規模で対応している

ビレッジハウスは全国規模で展開しており、すべての都道府県に対応しています。これは、エリアに関係なく、全国各地で家賃や生活に困っている人々への住宅支援を提供していることを示しています。地域に拘束されず、全国的にサービスが展開されているため、様々な地域の需要に対応しています。

ビレッジハウスに住むメリット


ビレッジハウスに住む4つのメリットは以下の通りです:

安い家賃で借りられる: ビレッジハウスは古い団地を一括購入し、仕入れコストを抑えているため、一般的な賃貸物件よりも安い家賃で住むことができます。

初期費用が安い: ビレッジハウスは初期費用が数万円で済む点が魅力的であり、住み始める際の負担を軽減できます。

入居審査がゆるい: 入居審査が他の物件よりも緩やかであるため、条件が厳しい他の賃貸物件で断られる可能性が低まります。これが、広く利用者に選択の余地を与える一因となっています。

退去費用が明確: 退去費用について、はっきり取り決めがあるため、退去時に不明瞭な費用が発生する心配が少ないです。

ビレッジハウスに住むデメリット

ビレッジハウスのデメリットは以下の5つです:

住民のマナーが悪い: 住む際に近隣住民のマナーや生活態度が問題となることがあります。これは共同生活の一環として検討される点です。

自治会への加入が必須: ビレッジハウスに住む際には、自治会への加入が必須となることがあります。これにより、追加の費用や参加が求められることがあるでしょう。

ゴキブリなどの虫が出やすい: 古い物件や団地に住んでいる場合、ゴキブリなどの虫が発生しやすい状況があるかもしれません。

駅から遠い物件が目立つ: 一部の物件が駅から遠い場所にあることがあり、アクセスの不便さが挙げられます。これは通勤や通学に影響を与える可能性があります。

相談窓口の営業時間が短い: 相談窓口の営業時間が短いことがあり、問題が生じた場合に即座に対応が難しいことがあります。これは利用者にとって不便となる可能性があります。

結論:ビレッジハウスに向いている人は以下

ビレッジハウスは以下のような特徴を持つ人に向いています:

収入が低い: 収入が限られている方にとって、安い初期費用と低い家賃が魅力的な選択肢となります。

シングルマザー: 単身世帯やシングルマザーの方が、低い初期費用と手頃な家賃で住むことができます。

高齢者: 高齢者の方にとっても、経済的な理由から低い初期費用と家賃が魅力的であり、住みやすいかもしれません。

外国籍: 審査のゆるさがあり、外国籍の方にも門戸が広がります。他の物件で審査が難しかった方にとっては選択肢の一つです。

求職中の無職: 求職中で無職の方も、審査が緩やかなため、他社で難しかった場合に利用されることがあります。

貯金を頑張りたい: 費用を最小限に抑え、貯金を重視する方にとって、ビレッジハウスは経済的な選択肢となります。

築年数は気にならない: 築年数が古い物件でも構わないという方にとって、古い団地を一括購入しているビレッジハウスは適しています。

緩い審査と経済的なメリットがあり、他の物件で難しい条件に当てはまる方にとって、ビレッジハウスは検討の余地があるでしょう。

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