これから不動産投資にチャレンジしてみたいと考えている方は、失敗することも想定しておきましょう。多くの方は成功を夢見ているとは思いますが、全ての投資家が成功しているとは限りません。投資を開始する前に、失敗する人の特徴をチェックしてみましょう。
■不動産投資の失敗とは?
・投資した資金を回収できない
不動産投資とは、不動産を活用して投資することです。投資である以上、投資資金を最低限でも回収できなければなりません。不動産投資は単に不動産事業を始めるのではなく、利益を得られることに投資する方法です。
・投資資金の回収に時間がかかり過ぎる
不動産投資でなかなか資金を回収できないと、当初予定した事態とは変わってしまう可能性があります。今後安定した投資ができると判断した不動産でも、時間の流れとともに事情が変わることがあるためです。長期的な投資を考える方法もありますが、長い目で見て安定性に欠けるような投資だと失敗するリスクがあります。
・投資に対する知識が少ない
不動産投資で失敗する方の多くは、投資に対する知識不足があります。投資は利益を増やすことを目的としているので、本人もある程度の知識を持たなければなりません。他人に任せっきりであると、損が出たときに手を引くタイミングを逃してしまいます。
■不動産投資で失敗する人の特徴
・間違った物件を買ってしまう
不動産投資で一番やってはいけないのが、買ってはいけない物件を購入することです。たとえば郊外の物件は利回りが高く投資に有利に見えますが、実際は少ない入居者を多くのオーナーが取り合っている現状があります。都心エリアでも割高の物件は、初心者が手を出すべきではありません。
・高い金利でローンを組んでしまう
いくら利益が見込める不動産を購入したとしても、ローンの金利が高ければ意味がなくなってしまいます。不動産投資で利益を上げるには、家賃収入をできるだけ高く保ちながら、返済金額を減らすことです。借りられるだけの理由でローンを選んでしまうと、後々首を絞める結果となるでしょう。
・リスク対策ができてない
不動産投資は投資すれば勝手にお金が転がり込んでくるものではありません。オーナーになるにはリスクも存在しているので、リスク対策ができてないと投資を失敗する可能性があります。他の投資と比べて配当を待つだけの存在ではないことを知らなければなりません。
■不動産に対するリスクとは?
・空き室リスク
不動産投資で注意したいのが、空き室リスクです。空き室が多いと収入が減ってしまい、ローンも返せなくなってしまうかもしれません。できるだけ空き室を減らすためには、設備を充実させて、物件に合わせた家賃の見直しが必要です。
・建物の老朽化
不動産投資をしていると、必ず建物は老朽していきます。始めた当初は有利な投資のように見えても、建物が老朽したときに多大な費用が発生して、結果的に利益が得られない可能性もあるでしょう。修繕費用のことも考慮しておかないと、利益が出にくくなります。
・売却時のリスク
不動産を売却して利益を得ようと考えていた場合は、売却時のリスクも考慮しなければなりません。必ずしも売却時に、希望金額で売れるとは限らないでしょう。なかなか買い手が付かず、売値を下げて売却しなければならないこともあります。
■失敗を減らすためにできること
・自分でも知識を増やす
不動産投資は不動産業者にまかせっきりにするのではなく、自分自身も知識を高めることが大切です。投資に関する知識は、書籍やセミナーでも得ることができます。多数の書籍が販売されているので、複数の種類の本を幅広く読むようにしましょう。
・現地に足を運んで目で確かめる
不動産業者の言うことだけを判断材料にしないために、自分の目で物件を確認しましょう。書類には駅から徒歩10分と書かれていても、実際に歩いて行ってみたらもっとかかるケースは少なくありません。昼間と夜の様子が異なり、入居者が集まりにくい場所のこともあります。
・数字に強くなる
不動産投資をやるうえで重要なのが、数字に強くなることです。利回りや、修繕費用の計画、毎月の家賃相場の把握など、数字が多く出てきます。投資をやる場合は自分の頭で計算して、結果を出せるようにしなければなりません。明確に利益が出るとわかってはじめて、投資にチャレンジしましょう。
・立地が悪い物件は買わない
都心にある物件で、駅から徒歩15分以上かかるものは避けなければなりません。できれば徒歩10分以内がいいでしょう。投資家が郊外に住んでいると普段車を使い、駅からの近さが必要なことはわからないかもしれません。しかし、都心では車ではなく、電車で移動する人が多いのです。
・旧耐震基準の物件を選ばない
耐震性能のことを考えると、旧耐震基準の物件は避けるべきです。1981年に耐震基準が新しいものへと変わりました。それにより、1981年以前の建物は、大地震で倒壊するリスクがあります。また、古い物件は修繕費用もかかりやすく、人気が出ないため避けましょう。
・周りの施設に頼らない
近くに大学がある場合や、大規模な工場があるなどの要素で選ばないようにしましょう。長期的に安定した収益を得られるように思われますが、それらの施設が撤退したときに利益が得られません。物件を売却しようにも売ることができない物件になってしまいます。
■まとめ