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1976年北海道伊達市生まれ。
出産後、息子のアレルギーや自身の極度の貧血や冷え性などに悩まされる。医者から「治らない」と言われるが、マクロビオティックに出合い、「これだ」と確信。日本CI協会リマクッキングスクール師範科コース修了。
現在は、札幌の自然食品店「らる畑」のお弁当製造のシェフを務める傍ら、マクロビオティック式食生活アドバイザーとして、「食を通じて、みんなが笑って暮らせる世の中にしたい」と、講座や料理教室などを開催。個人や少人数のレッスンから、企業や団体向けのマクロビオティック講座も行う。
東洋医学や氣に関することにも造詣が深く、望診法を活用した食に関する個人相談にも対応。
★ 季節の食べ方
1 季節の野菜を使った簡単調理(実践) 10:00~13:00 受講料8,000円
2 座学 13:30~15:30 受講料 5,000円
1、2両方受講の場合 受講料 12,000 円
※季節の食べ方講座を全てに参加お申込み、一括でお支払いの場合は受講料の割引ございます。
講座内容
・お肉やお魚がもたらす心身への影響
・たんぱく質の話
・動物性食品の代わりとなる食材
・身体への負担を減らす食べ合わせ
・外食の時に気を付けたいこと
10月6日(水)13:00-15:00 ZOOMにて
11月15日(月) 10:00-12:00 札幌市中央区円山西町にて
受講料 5,000円
★ 甘味・スイーツ 1 動物性不使用の簡単スイーツ作り(実践) 10:00~13:00 混ぜるだけの簡単スイーツと甘酒を使った和菓子、チョコレートケーキ作り。
2 座学
13:00~15:30 甘味料の種類と甘味がもたらす心身への影響について。甘味料との付き合い方。 甘味料を使わないで甘さを出す方法。自身の身体をコントロールする方法。
受講料
1 料理教室(食材費込み) 8,000円
2 座学 5,000円
1と2両方参加の場合 12,000円
※ランチご希望の方、別途 1,000 円でご用意いたします。
食を見直すきっかけは、自分と家族の体調不良から
私は、北海道の伊達市という太平洋側に面した自然の豊かな町で生まれ育ちました。子どもの頃から、食べ物と体の繋がりには関心があり、食べることも料理をすることも大好きでした。札幌の大学を卒業後、生命保険会社に勤務。結婚して妊娠を機に専業主婦となりました。
生まれた息子は、アレルギーがひどく、年中鼻水が出ていて、病院通いが日常でした。当時は、テレビや雑誌に出ている情報を鵜呑みにし、ドクターの言うことが全てだと信じ、乏しい情報の中で精一杯息子にいいと思うことを実践していました。しかし、症状は悪化するばかり…。息子が小学校に上がるとき、夫の転勤で千葉の柏市へ引っ越しますが、息子のアレルギーだけでなく、夫も手のひらに原因不明の湿疹が出て、私もひどい貧血、冷え性、日光湿疹などの症状に悩まされ、家族全員が体調不良という日々。病院へ行くと、大量の薬を出されますが治る兆しはなく、結局息子のアレルギーも私の貧血も「治らない」とドクターに言われてしまいます。でも、心のどこかで「そんなはずはない。なにか方法があるはずだ」と強く思っていました。
頭では、体を作るのが食べ物だというのは分かっていました。ただ、何を取り入れ、実践すればいいのかが分からず、手探り状態でしたが、食事について自分なりに調べ始めました。ある時、「玄米」というキーワードにたどり着き、「マクロビオティック」という言葉を初めて知ります。ちょうど2009年のことです。当時は、マクロビオティックという言葉が今ほど一般的ではなく、周りでは「怪しい」という人もいるような時代でした。それでも、どうしてもマクロビオティックが気になって、近くにマクロビオティックの料理教室があると知り、すぐに体験レッスンを申し込みました。
マクロビオティックとの出合いが人生の転機となる
体験の日は、たまたま上級クラスの日だったのですが、「動物性のものを使わなくても、こんなに美味しく料理ができるなんて」とすべての料理に感動。さらに、息子のアレルギーの話をすると、「牛乳を止めたら治るかも」とアドバイスをもらい、希望の光が見えたような気がしました。食材の陰陽の話や五行の話などもとても興味深く、「マクロビオティックを学びたい」と強く思いました。
実は、元々不摂生な生活を送っていて、若い頃はたばこ、お酒、ファストフードは当たり前、結婚後も料理好きだったので、肉や魚をたくさん使ったまるでアスリートが食べるような大量の食事を作って食べていました。一気に食生活を切り替えるのは難しいかもと思いましたが、やれるところから無理なく実践していきたいと考え、教室に通い始めました。息子の夏休み中には、乳製品断ちも決行。すると、息子の鼻水が10日ほどでピタッと止まり、週に1回の病院通いも必要なくなりました。私自身も少しずつ体調がよくなりはじめ、マクロビオティックの暮らしに少しずつ切り替えるようになりました。学ぶならとことん極めたいと思ったので、学校は師範クラスまで通いました。途中で北海道へ戻ることになったのですが、残り5回の授業は飛行機で東京に通い、無事修了しました。
同じ頃、マドンナのパーソナルシェフをやっていた西邨マユミさんのレシピ本を手にします。日本のマクロビオティックが海外で受け入れられていることに感動し、私もたくさんの人にマクロビオティックの食事を知ってもらい、食べてもらえたらと考えるようになりました。さらに、かつての私や息子のように病院通いをしている人たちに、毎日の食事で病院へ通う回数が減らせることも伝えたいと思うようになりました。
たくさんの人に知ってもらうため、漠然とマクロビオティックのカフェを始めたいと考え、調理師免許を取ろうと給食センターで仕事を始めます。資格取得後は、カフェの経営のことを学ぶため、コーヒー豆を扱うカフェでも働きました。仕事でどうしてもコーヒーや牛乳を口にしなければならないときもありましたが、梅醤番茶や梅干し、あずき茶などを常備し、マクロビオティックで体を整えながら仕事を続けていました。また、コーヒーを飲み過ぎるとパンや肉、ジャンキーなものを欲するようになると気が付くこともできました。ある意味、自分の体で人体実験ができた期間でもあり、貴重な経験だったと思います。
食を通じたご縁を「結び」、皆が笑って暮らせる世の中に
カフェで働き始めて1年くらい経った頃、ご縁があって、札幌にある自然食品の店「らる畑」でお弁当を作るシェフのアシスタントとして関わることになります。ここでシェフを務めていたのが、私の師匠となる藤田裕子さんでした。ところがアシスタント2年目のとき、裕子さんが倒れ、その約半年後に亡くなるという悲しい出来事がありました。その後、裕子さんの跡を引き継ぐ形で、今もお弁当作りをさせてもらっています。屋号である「Vege-ラボ 結」の「Vege-ラボ」は裕子さんが使っていた屋号。たくさんの人に笑顔になってもらえるようマクロビオティックを広げていきたいね、一緒にいろいろやっていこうねと話していたので、ご家族の承諾を得て、屋号を引き継がせてもらうことにしました。「結」は、裕子さんとのご縁、これから出会う人たちとのご縁を結び、大切に繋いでいきたいという想いを込めて付けました。
実は裕子さんが亡くなった年に、夫の父、実の兄と、大切な人たちが次々と亡くなり、生と死について深く考えさせられました。そして、一度きりの人生、悔いなく生きたいと思いました。マクロビオティックの師範クラスを修了したあと、東洋医学のこと、氣のことも学び、マクロビオティックをより自在に扱えるようになりました。そして、今は食からすべてが繋がっていることを実感しています。暮らし方、子育て、体と心の整え方など、繋がっていることがたくさんあります。お弁当作りでマクロビオティックの食事の美味しさを伝えるとともに、講座や料理教室を通じて、一人でも多くの方が日々の食事で自分の体調を整え、元気で暮らせるように、マクロビオティックの取り入れ方を伝えたいです。また、望診法も活用して、皆さんのお役に立てればと思っています。私が願うことは、「食を通じて、みんなが笑って暮らせる世の中にしたい」。ただ、それだけです。