うたよみ.

西絵ミナという筆名で短歌を嗜んでいます。紙面又はインターネット上にて既発表の短歌をこちらに記してゆきます。どうか温かく見守ってください。

第62回短歌研究新人賞 佳作

掲載5首
校庭のフェンス高々漏れ響く横浜市歌に初夏を感じる

なんとなく浮いてるようでいっそもう飛んでくるくる回って、どいて

空白は僕の真ん中ど真ん中せめておいしいドーナツになろう

真夜中のお風呂は沈む時に浮く時に湖底の渓谷になる

御手紙に「いささか不便」と書きながら「ささ」の響きに惚れ直す朝
未掲載のうちプロフィール代わりの自選6首
「アナタダレ」肩書欄にペン止まる いまは無職の子なしの主婦の

拉麺を啜って長い息をつく我に店長「うまいか」と問う

いつもとは違う沿線乗り込んでいつもの格好恥じつつ目黒

野良猫の才ある私今日もまた見知らぬ人に話来られり

離婚して生活保護でビール飲む女五十の独白ひびく

人の目と景色とともに流れゆく二駅分の身の上話

プロフィール

西絵ミナ
平成3年生、横浜育ち、結社無所属。
第62回短歌研究新人賞の佳作に入選。
その他、本名名義にて地方自治体主催の
短歌コンテスト等にて入選歴あり。