もともと断食とは、すべての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為のことを指します。
現在では絶食療法(一般に言う断食療法)として医療行為、民間医療と理解されるようになりました。
この宗教的行為と絶食療法が一つになって「断食」と呼ばれることが多いのですが、
後者をファスティングを呼びます。
ファスティングは、分子整合医学をベースに作られた身体に必要な栄養素と最低限のエネルギーを摂取し、体内のバランスを改善しながら行う健康法です。
1954年にノーベル化学賞、1963年にノーベル平和賞を受賞した
ライナス・ボーリング博士によって研究されてきた栄養学です。
ファスティングで得られる、主な効果
1)腸内環境の改善
2)ダイエット効果
3)ホルモンバランス
4)デトックス
5)食習慣の改善
ファスティング中は、摂取エネルギーを最低限に抑えるので、食事による摂取エネルギーが活動エネルギーを下回ると体内の動きが変わり始めます。
体内に一定量、蓄えられている糖質をエネルギーとして
使いますが、それがなくなると脂肪を燃焼させエネルギーを作ります。
これにより体重が減少(脂肪が減少)し始めます。
ホルモンの種類には100種類以上あり、有名なものでは、甲状腺ホルモン、メラトニン、コルチローズ、エストロゲン、インスリン、テストステロンがあります。
ホルモンバランスが崩れると、
・太りやすくなる
・皮膚が荒れる
・爪が割れる
・精神的に不安定になるなどの症状が出始める。
ファスティングを行う事で、
ホルモンの感受性があがり、安定、症状の緩和や改善に向かい始めます。
ホルモンバランス崩れによる主な症状
・コルチローズ → 減ると肌荒れ、アトピー、蕁麻疹
・エストロゲン → 女性らしい体型、美肌、自律神経
・インスリン → 糖尿病、太りやすい体質
酵素には、消化酵素と代謝酵素があります。
・消化酵素
→体内に取り込んだ物を消化する酵素
・代謝酵素
→新陳代謝
→エネルギーを作る
→体内から不要なものを解毒・排泄
→免疫力アップ
があり、
代謝酵素を増やすことで脂肪の燃焼がされる。
5)食習慣の改善
味覚がリセットされ、日本本来の食、和食を好むようになります。
カップラーメン、アイスクリームなど消化酵素にパワーがかかるような食品を求めなくなります。
現在の生活は、身体にとって不要なものを多く摂取してしまうサイクルにまみれています。
・食品添加物
・残留農薬
・トランス脂肪酸(特に規制のない日本)
・GMO(遺伝子組み換え)
・有害金属(鉛、水銀)
・飽食の時代
これらは人間にとって不要なものです。
この不要なものが、代謝を下げる原因となり、色々な病気に繋がることになります。
汚れ(体毒)を追い出す身体の大掃除が必要なんです〜
食べ過ぎでたまっている体内の余分な物を取り除くことです。
それは脂肪や毒素として体中に蓄積しています。それを"体毒"といいます。
ファスティングは、その毒素を取り除く。いわば、体の大掃除です。
身体中にこびりついた”汚れ”をきれいにする。すると、生命力は元気に復活してきます。
クリーンナップしたエンジンは快調に回り始めます。
それと同じことです。
こうしてファスティングは人間が本来持つ能力を最大限に引き出すのです。