木の上の秘密基地
ツリーハウスを作ろう!

永遠の秘密基地少年 平賀義規

皆さん、子供の頃、秘密基地に憧れた経験はありませんか?今回ツリーハウス作りを教えてくださるのは、まさにそんな秘密基地を今も作り続け、千葉県南房総の放置山林で「秘密基地」と「持続可能」をテーマにガンコ山ツリーハウスヴィレッジを運営しているガンコ山のマスター平賀義規さんです。

ツリーハウス作り体験

ガンコ山式のツリーハウスは、斜面でも建つ家は何かということと、平地のない山の中でできるだけ広い空間をとるにはどうしたらよいかということで考えられたオリジナルのデッキ式ツリーハウスです。
朝は鳥達のさえずり声に誘われながら木々の声を聞く、夜は寝そべって樹間から星を見る。この樹上のデッキ空間は自然との一体感を感じることのできる特殊空間です。

ツリーハウス作り体験では、インストラクターと共にこのツリーハウスをまるごと一棟建ててみます。ガンコ山のツリーハウスは、家は平地でなければ建たないという常識を打ち破るものですが、特別な足場も必要とせず安全に施工でき、女性だけでもツリーハウス作りを楽しむことができます。
また、この体験の中ではツリーハウス作りだけでなく、森の中をウォーキングして日本の森の知恵を学んだり、夜はみんなで料理をして焚き火を囲んで語り合ったり、星空を眺めたり、翌日のお昼は薪割りをして火を起こしてピザを作ったりと、自然の中で様々な体験を楽しむことができます。

気分はまさにトム・ソーヤ。子供の頃のワクワクを思い出し、冒険に繰り出してみませんか?

イベント詳細

日時:2018年8月25日(土)、26日(日)
場所:ガンコ山ツリーハウスヴィレッジ(千葉県南房総市)
料金:18,500円(体験料、宿泊、食材費、保険料、消費税込み)
先生:平賀 義規さん
申込方法:Facebookイベントページにて参加ボタンを押してください。

平賀さんってどんな人?

秘密基地作りに明け暮れた小学生時代

1958年、東京都東村山市のトトロの森のモデルとなった八国山の近くに生まれた平賀さん。幼少期より田んぼや里山の遊びに親しみ、小学5年生の時に秘密基地作りに目覚めて、仲間と共に日夜、山に立て篭もり、遊び暮らしたそうです。

「山は私たちにとって、大人になるための挑戦と修業の場でした。ドジョウやカエル、エビガニ、ヘビもいて、私たちはバーチャルではなく生き物とは何かを学んでいきました。ふもとの萱場を利用してストローハウスのような秘密基地を作り、各人のハウスとハウスはススキのトンネルで結ばれ、日々、罠づくりや弓矢づくりなどを行っていました。学校にはもちろん行きますが、家はご飯を食べて寝るためのものに過ぎず、秘密基地が私たちの生活の場でした」

ガンコ山との出会い

田舎で自然と共に幼少期を過ごした平賀さんですが、大学卒業後は横浜で特殊空調のプラント設計の仕事をされていました。そんな中、35歳で独立して、会社を設立する一方、子ども時代からの夢を実現すべく「森に立て篭もって生き残る(森をつくりながら森と共生し、自立自給自足する)」ことを決めたそうです。そして、その実験の場を探していく中でガンコ山と出会います。

「ここは元々は戸数10戸しかない集落の共有地でした。昔ここで木をたくさん植えて村の財産にしようと思ったんだけれど、国産材が売れない時代に突入して、整備してもお金がかかるだけだからやらないということになってしまったわけなんですね。木は売れないけれどこの土地が荒れて行くのは忍びないということで、何かいいアイデアはないかと私に相談がありました。私は子供の頃、山で育ってずっと秘密基地遊びばっかりしていたので、その時のことをイメージしながら、日本は国産材は売れなくてもやっぱり木の文化であることには変わりないですし、木をテーマにした自然暮らしの発信基地を作りましょうということで始まりました」

ツリーハウス作りのきっかけ

森に立て篭もるためには、まず寝泊まりできる拠点が必要でした。その中で考え出されたのがツリーハウスのアイデアだったそうです。

「このような斜面でも、造成や基礎をしなくても作れる家とは何だろう、とずっと考えていました。そこで、昔、子供の頃に森の中に作った秘密基地を思い出して、『そうだ!ツリーハウスがあるじゃないか!』と思いついたのです」

1998年、まだツリーハウスという言葉が今ほど普及していない時代。地元の老大工さんから習いながら日本の在来軸組み工法で第一号のツリーハウスを作り、その時、「日本の文化ってすごいな」そして「日本は木の文化なんだ、これを守っていかなけりゃ」と改めて思ったそうです。

ツリーハウス作りがつくる絆

平賀さんにツリーハウス作りの魅力を伺いました。

「ツリーハウス作りの魅力は、昨日まで知らないもの同士が、一つのツリーハウスを協力して作り上げていくことの醍醐味です。そして、それは都会と隔絶された森が舞台の生活の一部として行われていきます。薪を割ったり、火を焚いたり、夜、食事をともにして酒を飲み語り合う、簡素なツリーハウスで寝たり、朝、目覚めてヨガをしたりと、五感を研ぎ澄ましていくことで身体と脳のリフレッシュを行います。その共有体験が都会やゲームでの出会いとはまったく違った『絆』をつくっていくわけです」

また、こうも話してくれました。

「私たちの基地にとって、ツリーハウスを作ることは目的ではありません。ツリーハウスは森と繋がり寄り添うためのありがたい実用的な道具であり、森や自然の中で感動や楽しみや恵み、学び、そして、時に厳しさを味わうツリーライフの重要なアイテムの一つという位置づけです」

2つの秘密基地精神

ガンコ山は平賀さんの子供時代の秘密基地遊びのエッセンスを詰め込んだワンダーランドだそうです。そして、そこには秘密基地精神なるものがあります。

「秘密基地遊びの第一原則は、全て自分たちでやるということです。インストラクターだけでなくここでの体験に参加する人自身が何らかの形でここに役に立つというようなことで、参加者の方も含めて森の整備や田んぼ仕事を行っています」

「第二原則は、全てがここで完結する、立て篭もりの精神です。電気エネルギーは全て太陽光発電と風力発電でまかない、電力会社とは契約していません。水も山の水を持ってきて我々専用の水源としてますので、水道局との契約もありません。体験の中でカレーを作ったりピザを作ったり料理をしますけど、これも参加者で薪を割って火を起こしますので、ガス会社との契約はありません。こういう状態を英語で『Off the grid』と言いまして、ここで全てが完結するようになっています」

平賀さんからのメッセージ

平賀さんに実際にお会いする前はガンコ山という名前からてっきり頑固で怖い方なのかと思っていたのですが、全然そんなことはなく、とても気さくで温かい方で、インタビュー中もカメラを向けるとサービスで投げキッスをしてくれたりとお茶目な一面を見せてくれました。ちなみにガンコ山の由来は地元の人たちが岩高山(がんこうやま)をガンコ山と呼んでいたのが元だそうです。

そんな平賀さんから最後に参加者へのメッセージをいただきました。

「ここに来るとみんな不便だけど生き生きした表情になります。今の都会や企業のあり方は行き詰っていると感じています。そんな今こそ原点に立ち戻る必要があります。日本の人が自然と断絶して生きるようになったのはたかだか数十年。それまでは自然と共に生きてきました。それをツリーハウス作りを通して思い出してもらえたら嬉しいです」