最初にざっくりと目安を書いてしまうと、新車トラクターの値引き率は、
カタログ価格から20%、つまり2割引きを目標とすると良いでしょう。
やはり、メーカー、型式、販売店、需要と供給バランスなどによって値引率は変わりますが、一般人が普通に対面販売で値引きしてもらえるのは
くらいが相場です。
法人相手にはさらに安くするのは普通です。やはり購入台数や規模も違うので、3割、4割引きで販売というところもありそうです。
さてここからは新車トラクターをなるべく安く買うコツについてです。
地元の農協や、各メーカーの販売店が開催する展示会のときが狙い目です。
春~秋にかけてよく開催されています。
展示会では、ディーラーも目玉商品を並べるし、
農機具販売店はメーカーにお願いして目玉となる商品を持ってきます。
この「展示会目玉商品」を狙って購入するのもいいですし、展示会前に「このくらいの馬力のトラクターがほしい」などと伝えておけば、メーカーと販売店が交渉してくれて置いてくれることもあります。
また、たいていの農機具屋さんでは、その日の売上ノルマなるものも存在していて、展示会の期間では売る側もがんばるため、交渉すると思いの外多くの値引きが期待できます。
こちらは一般的な新車や家電製品と同じことで、新しい商品が出たタイミングで、一つ前の旧型製品が格安で販売されるというものです。つい最近までは最新の商品ですから、コスパがいいのに間違いはありません。
展示会時期や販売店のタイミングが合わないならモデルチェンジのときの旧型品も狙っていきましょう。
このモデルチェンジ時の旧型品狙いも、農機具屋さんに話しておくと、出たときに連絡してくれたりしますよ。
こちらは運の要素も必要ですが、
は新車に近い状態で、値段が安いため狙い目です。
1点物であることが多いため、なくなったらおしまい。運も必要です。
新車のトラクターを上手に値引きして購入するには下準備が二つあります。
その二つが
主にメーカーのディーラーで購入するときに使える方法ですが、
ライバルとなるトラクターを一つ以上用意すると良いです。
新しいトラクターはこれが絶対いい!と強く思っていたとしてもです(笑)
要するにディーラーや農機具販売店へ行って見積もりをとってもらう時に、
「まだ他の車種も検討しているよ」
「他の店のやつも検討しているよ」
というのを見せておくことです。
例えばあなたがイセキのトラクターが欲しいとしたら、
「○○(販売店名)で売ってるクボタの○○(商品名)も田んぼ仲間がいいって言ってて捨てがたいんだよなぁ」とさりげなく、具体的に言っておきます。
ここでのポイントはそのお店に置いていない商品をチラッと言うことです。
「このお客さん(あなた)を逃すと販売店にはお金が入らない状態」であるのが重要です。
もちろんそれぞれの車種が、近所ではどこのディーラーで取り扱っているかを確認しておきます。
もし下取り車がある場合は、
下取り車のメーカー、型式(商品名)、年式、稼働時間を確認しておくのは必須です。
「下取り」というのは本体値引きと合わせてよく使われる商談方法です。
「どうせボロボロだから価値なんてないよ」という方は多いですが、日本製の農機具は東南アジアなどで価値が高いのはご存知ですか?
今持っているトラクターや農機具の価値を目安でも把握しておかないと、タダ同然で下取られても、損をしてしまったことにすら気が付かずに終わってしまいます。
こういった中古農機具の価値を計算できるサイトで、下取り価格を把握しておくことで、販売店側に上手く言いくるめられないようになります。
ディーラーのセールスマンなら誰でも使うのが、「下取り調整」と呼ばれる商談方法です。
下取り車の価格を上げることで、値引き額を少なく済ませる方法です。
こういった提案はされたことありませんか?
あなたが新車の購入を検討している販売店が買い取りにも強いとは限りません。
購入先は購入先、売却先は売却先。それぞれ得意分野が違います。
農機具販売店でも結局のところ下に示すような業者間へと売っているので、末端の農機具店の場合は高価買取が期待できません。
「いつもお世話になっているから」というような理由で販売店との関係を気にされる方もいますが、 自分のお財布を犠牲にしてまで販売店との義理を保つのはナンセンスです。
このままでは値引きと下取り価格をうやむやにされたままで、あなたは損をして販売店だけ得をしていると考えなければいけません。
売値は売値、下取り価格は下取り価格と切り分けることが一番お得になるポイントです。
下記のような買取が得意なところで下取り車を一番く高値で売って、新車の軍資金にあてましょう。
農機具王は全国19の実店舗からスピーディーな対応がウリの農機具買取専門店です。
無料で農機具の査定を代行&最大額を教えてくれます。
買取機種が豊富で、不動車や、壊れている農機でも無料で査定申し込みができます。
トラクターの他にも壊れて処分したい農機があったというときにも便利で、ついでに見積もってもらえます。買取額が不満ならキャンセルも無料です。
「農機具買取査定君」は東証上場企業が運営する中古農機具買取一括査定サービス。
中古農機具の買取査定額を最大5社まで一括で査定することができます。
査定会社数は少ないですが、上場企業で、メディア掲載もされているのが特徴です。
ボロボロの中古でも高額査定が出る事があるのは、海外での需要があるからです。
東南アジアなどでは品質の高い日本メーカーの農機具は好まれるので、「日本メーカー製」がすでに価値です。
見た目がボロボロ、外観が傷だらけ、20年落ちのトラクターでも向こうではまだまだ現役として使えます。
エンジンや駆動系の状態が良ければアワーメーターの稼働時間が多くても高値がつきやすいです。
大事なのは見た目ではなく、その先壊れずに長く使えるかです。
ということになりましょうか。
これから10年、20年と連れ添っていく大事な相棒。価格、スペックともに納得した良いトラクターを購入して下さいね。