東証第一部、第二部、ジャスダック、マザーズ。これらの市場は誰でもご存知ですよね。 TOKYO PRO Marketは、東京証券取引所が運営する5つ目の株式市場です。 ロンドン取引所のベンチャー向け市場である″AIM”をモデルとして設立されたTOKYO AIMが母体となり、2012年7月にスタートした、新しい市場です。
上場に際して、監査法人の監査が必要なのは、他の市場と一緒。ただし、ほかの市場が直前2期の監査が必要なのに対し、TOKYO PRO Marketの監査は直前1期のみ。 そのほかの株主数、流通株式、時価総額等の上場基準(形式基準)はありません。 極端な話、社長が全株を保有している会社でも、上場は可能です。
ポイント
2
手続きがスピーディー
上場の際の審査は ①証券会社の審査 ②東証の審査 と二重体制になっています。
ところがTOKYO PRO Marketの審査は1回だけ。それもJ-Adviserと呼ばれる主幹事による審査のみで、東証による審査は行われません。
監査が直前1期のみ、審査が1回ということで、たいへんスピーディーに手続きが行われます。 他の市場は最短でも4,5年を要するところ、TOKYO PRO Marketは最短6カ月で上場が可能です。
ポイント
3
経営権の心配がない
「上場」というと、株式が一般公開されて積極的に株が取り引きされるイメージがあると思います。
ところが、TOKYO PRO Marketの株式は、現在のところ流動性が極めて少なく、ほとんど取引がありません。
もし、あなたが、マザーズやジャスダックへの上場を望んでいるなら、TOKYO PRO Marketを足掛かりにステップアップを考えてはいかがでしょうか。 マザーズ等への優遇措置はありませんが、TOKYO PRO Marketに上場しているということは、すでに東証上場企業の一員であり、言ってみれば東証の「お墨付き」をもらっているようなもの。未上場の状態からマザーズなどへ挑戦するよりも、道のりは平たんであると考えられます。
実際、現在複数のTOKYO PRO Marketの上場会社様が次のステージへステップアップを目指しています。