新型コロナから県民の皆様の命と健康、暮らしを守る。そのために全力を尽くしてきました。例えばPCR検査についても、今一日230件ですけれども、さらに拡充しまして、一日最大1,500件、これに現在の7倍近くにしまして、全国トップクラスの体制といたします。また、入院病床についてもですね、最大500床を確保しまして、また身近な医療機関、だいたい小学校区単位で、必要な検査、診療ができるような体制を整えます。
さらに全国で初めてですね、小学生までのお子さんの予防接種の費用、2回分の6,000円を県費で負担することによりまして、実質的に無償化を図って、子ども達の命や健康を守る、また医療現場の混乱を防ぎます。また過去最大の3,000億円の3年間実質無利子無担保の低利融資の制度を作りまして、中小企業、小規模企業を支援したり、また子育て家庭の支援も行います。
今回の新型コロナウイルスによりまして、県税収入が大幅に減少することが見込まれます。リーマンショックの時は1年で300億円も税収が減少しました。私には長年の税財政に携わってきた経験、体験がありますので、それを活かしていただきたい。県知事就任時の400億円の財政構造赤字も10年で解消した。県民生活にしわ寄せせずに解消した実績もございます。
また地方分散型の社会構造として、地方の創生を図りますためには、光ファイバー網100%にするといったような先行投資も必要でございます。こうした施策を推進するために、全国知事会の税財政委員長として、政府与党に働きかけて、国の一次補正予算で1兆円計上していただき、さらに2兆円増やして3兆円にすることが出来ました。東京都の小池都知事との論戦もありましたけれども、その配分についても地方重視の配分にしていただいて、富山県は127億円の配分を受けました。これは富山県民一人あたりにすると、東京都民の3.6倍となります。富山市ほか15の市町村についても115億円の財源を確保しています。こうしたことでしっかりと取り組んでまいります。