エムアイティ株式会社
タオルのサイズは、大きく分けると7種類に区分けることが出来ます。
タオルはテクニックや素材が一緒でもその重量によって、「風合い」が変わります。素材(糸番手)や織り方によって違いはありますが、基本的に重いと「厚く」、軽いと「薄く」仕上がります。この見極めは微妙で、コストにも関わってくるので、担当バイヤーを悩ませる大きな要因と思います。丁度よい接点(風合いとコスト)をみつける事が腕の見せ所であり、お客様によろこばれるタオル作りのポイントかも知れません。経験豊かな工場に相談するのも良い手段だと思います。
最低ロットでタオルを作りたいけど、どの位で作れるかなかなか見当がつかないものです。そこで素材やテクニックによって変わってくるタオルの最低ロットと経済ロットをご紹介します。これは、工場によって変わるものなので目安とお考え下さい。今回は「高品質」「低価格」「短納期」の3つバランスを考え、中国の大手タオル工場を参考値を記します。但し、同じ工場でもバイヤーとの間で交わされる契約は必ずしも一定ではありません事をご了承ください。
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オリジナルタオルを作る時は、タオル本体に気を取られて忘れがちなのが副資材です。タオルにはどんな副資材を使用するかご紹介します。
①タオル本体に縫製するもの(タグ)
②タオルに後から付けるもの(下げ札、ヘッダー)
③タオルと同封されるもの(取説等)
④タオルを包装するもの(OPP袋・化粧箱等)
⑤タオルを輸送する為に入れる段ボール(外表記・大きさ・形等)などがないと正確なお見積が出ません。
工場は①のタグを最優先で決定を急ぎます。タグはタオルに縫製されますのでタオルの一部分なんです。これが決まらないとタオルが完成しませんので本体の決定と同時にタグだけは決定しなければなりません。これを怠ると納期が間に合わなくなることがありますので特に要注意です。
タオルは生産が終了して、全工程の最終の段階で検品・検針して良品だけを出荷します。
工場にて厳しい検品検査を行いますが、最終ユーザーの要望によって念の為に検品検針専門の第3社機関にその商品を出荷し、もう一度検品検針を行うこともあります。包装がある場合は、第3社にて検品検針後に行われます。
これは当然コストは2重にかかりますが、お客様が必要とあれば実施します。
その判断は、工場の検品のレベルや実績によって変わることもありますが、安心安全を考慮して決められるお客様は多くいらしゃいます。
日本で使用されているタオルは、現在約80%が海外で生産されています。
検品の基準は日本向けとアメリカ向けでは違います。また日本の中でも「A社」と「B社」でも違います。
検品の基準は平均値はありませんので、工場検品にするか第3社検品にするかは独自の判断が必要です。
厳しくすることは簡単ですが、厳し過ぎるとB品が多く発生してしまい、納期に間に合わなくなってしまうことを何度も見てきました。だから検品基準を甘くすることは本末転倒になりますが、許容限度を決めて進めることは大事なプロセスだと思います。工
場との取引が浅い時期は第3社検品を通してB品率やB品の度合いを確認し、ある時期が過ぎたら工場検品だけに移行するのも手段だと思います。
また工場に第3社検品を抜き打ち検品する目的で派遣することも出来ます。検品については決して緩めてはいけませんが、その工場のレベルとコストを天秤にのせて判断するべきと思います。