何年も学校で英語を勉強してきたのに、外国人を前にすると固まってなにも話せない。それはあなたのせいではないんです。中学校、高校の英語の先生のほとんどは、英語によるコミュニケーションができません。やっているのは受験対策のみです。発音もみんな、カタカナ発音。ネイティブの発音とは似ても似つきません。こういう人に習っても、英語を話せるようにはならないのは当たり前。TOEICだって、３００点もいかない英語の先生がいるって知ってましたか？　あなたが英語を話せないのは、いままでの学校教育のせいなんです。

中学生の私は、実はとても平凡な生徒でした。特に英語の成績がいいわけでもなく、もしかしたら下から数えた方が早いときもあったかも（冷や汗…）。でもぼんやりと英語の授業を受けていて、これやってても英語話せるようにはならないなーって感じてはいました。そんなときラジオから流れてくる素晴らしいメロディーの曲に出会ったんです。なんて素敵なメロディーなんだろう、歌詞もきっと素晴らしいはず。でも英語の歌詞が全然わからない！当時、田舎の学校でもネイティブの先生は一人だけいました。その先生が歌詞の意味を教えてくださった上に、なんとギターで弾いて歌ってくれたんです。その時私は決心しました。絶対留学するぞって。

私のとりえは、ひとつあるとすれば、それは行動力！それから必死に英語を勉強して奨学金をゲット。最初の留学を果たすことになりました。

留学先アメリカでの猛勉強の傍ら、実はバンド活動も始めてしまいました。私はそのころから音楽が大好き。いつも歌を歌っている、そういう私の姿を見たクラスメートが、現地のバンドに参加しないかって誘ってくれたんです。そして勉強とバンドの二足のわらじで、２年間の留学生活はあわただしく過ぎていきました。

大学はどうしよう。時間は待ってくれません。進学する大学を決めなければいけません。専攻はどうしよう。実は私は、環境問題にも興味をもっていました。それに理科系の科目もそう嫌いではなかったんです。そこで、持ち前の行動力で受験勉強に取り組み、みごと入試を突破、環境工学という学問を専攻することになりました。地球の将来は危機に瀕している。私がなんとかしなきゃ。という使命感で燃えていました。でも一方では、語学が好き、音楽が好きという気持ちも抑えられませんでした。

ついに大学卒業を迎えた私は、再度意を決して、こんどはカナダに留学。カナダの一部ではフランス語が公用語になっているところもあります。つまり英語とフランス語を一度に学ぶことができるわけです。当然バンド活動にも熱中。二回目の留学は、前回よりもっと濃密な語学と音楽の世界に浸ることになりました。

そうして私は、プロのジャズ歌手と英語教師になったんです。

語学の習得で最も困難だといわれるのは、「音声」です。いくら語彙を覚え、文法を学習し、大量の文章を読んでいっても、ネイティブの人の発音と同じ発音ができるようになるのは、極めて困難であるといわれます。子供時代を現地で過ごさない限り、一旦大人になってしまうと、それから外国語の「音声」をマスターすることはほとんど不可能といってよいでしょう。中高の英語の先生がカタカナ発音なのは、ある意味しかたのないことなのです。

でも、語学の「音声」って本当に、帰国子女だったり留学などの特別な経験をしなければ身につかないものでしょうか？ 私は今まで何百人も英語を教えてきましたが、実は一つ分かったことがあります。日本人が英語の発音を正しくできるようになるためには、たった十数個のパターンを繰り返し練習するだけでいいんです。もちろんたくさん英語を聞いたり話したりする必要があります。しかし、今はインターネットの時代です。いくらでもネイティブの英語に接することはできるんです。私は、確信しました。留学なんかしなくても英語はネイティブのように話せるようになる！ということです。もちろん一回の講習ではそれを実践していただくことはできません。しかしどう勉強していけばいいのか、それを体得していただきたいのです。

ところで、皆さんの職場では、TOEICのスコアが要求されていませんか？エンジニアでも500点はとらないと昇格に影響しませんか？エンジニアの方の中にはリスニングが不得意という人がかなり多くいます。この講座では、TOEICのリスニングのスコアを上げることにも焦点を当てています。

実はリスニングの能力とスピーキングの能力は密接につながっています。スピーキングを鍛えることは、リスニングの能力向上にもつながるのです。本講座では、TOEICの教材をつかってスピーキング・リスニングの演習をします。つまり、本講座を受講することは、TOEICリスニングのスコアアップにも直結します。

私は今まで、たくさんの企業の役員方々ともお話をしてきました。異口同音に言われるのは、エンジニアは、英語ができれば市場価値が倍増するということです。日本では人口減少、市場減少が大きな問題となっています。日本企業は国際化しなければ生き残れないのです。

ここに恐ろしいデータがあります。【2017年新入社員のTOEICスコア：文科系529点、理科系459点】なんと、理科系は文科系よりも70点も平均点が低いのです。技術系の方が英語の必要性が高いはずなのに…。英語のできるエンジニアはまさに金の卵ということですね。私は、エンジニアの友人も多く、また多くのエンジニアの方を教えてきました。また自分自身も一時期はエンジニア志望でもありました。ですから日本のエンジニアの方の特徴や、気持ちもよくわかります。「英語はできない。でもエンジニアは技術力」と思っていませんか？あなたは高い技術力をもっていると思います。でもあなたの価値を一層上げるためは、英語力は不可欠なんです。