「フェアトレード」、直訳すれば「公平な貿易」。現在のグローバルな国際貿易の仕組みは、経済的にも社会的にも弱い立場の開発途上国の人々にとって、時に「アンフェア」で貧困を拡大させるものだという問題意識から、南北の経済格差を解消する「オルタナティブトレード:もう一つの貿易の形」としてフェアトレード運動が始まりました。
一般社団法人フェアトレードタウン・ジャパンによる全国1076人(15~69歳)を対象に「フェアトレードと倫理的消費」に関する意識調査によると、「フェアトレード」という言葉を見聞きしたことがあると回答した人は50.3%。意味を理解している人は25.7%で、そのうち実際にフェアトレード製品を購入したことがある人は35.5%でした。
2008年11月に同じ設問を使って行われた全国調査(チョコレボ実行委員会実施)では、見聞きしたことがある人が42.2%、認知率が17.6%だったので、3年半弱でともに認知率は上がっています。
フェアトレードを見聞きしたことがある割合は10代後半で64.6%、20代で54.9%に達し、若年層の間では身近な言葉になっていることがわかります。
フェアトレードを理解している人のうち、実際にフェアトレード製品を購入したことがある人は35.5%で、必ずしも認知が購入へと結びついていませんでした。
その理由には、値段や商品をどこで売っているのかわからないなど、フェアトレードへのハードルを感じる回答ばかり。
そのハードルを越えることは、そんなに難しいことでしょうか。
私たちは知ってほしい。その一歩が世界を救うことを。