お母さんが妊娠をした際に年齢や家庭の状況から、赤ちゃんの健康状態を知るために、ここ最近、新型出生前診断(NIPT)が注目されています。近年、新型出生前診断と呼ばれている検査で、お母さんの血液を通じて胎児の遺伝的な異常を調べることが出来る検査として知られています。
テレビや新聞、インターネットで見られた人も多いのではないでしょうか。
検査の精度が非常に高く、従来の羊水検査や絨毛検査に変わる新たな検査として注目されていて、
2016年に妊娠をされた妊婦さんの中で、およそ1/100の13000人が新型出生前診断(NIPT)を選択されています。
年々、新型出生前診断(NIPT)を受検出来るクリニックが増え、検討されている方も多いと思います。
出生前の赤ちゃんの検査について様々な意見がありますが、受けるか受けないかを判断するためにには、検査に関する情報収集を十分に行うことが大切です。
前半には、出生前診断ってどのような検査?新型出生前診断(NIPT)とは?
新型出生前診断の検査を受けるタイミングは?メリット・デメリットを解説します
後半にはNIPTを早期に検査出来るクリニックや、様々な特色を持つクリニックや病院を紹介します。
「出生前診断」とは、胎児に先天性・遺伝性の病気、奇形、染色体異常などがないかどうかを調べる検査の総称です。
一般的な妊婦検診で行うエコー検査でも、胎児に異常がないかどうか、また胎児の心拍や羊水量などをチェックしますが、夫婦のどちらかが染色体異常を持っていたり、胎児の重い病気にかかる可能性があったりする場合には、出生前診断が行われることがあります。
●胎児ドック 通常の妊婦検診で行う超音波検査とはまた別に行う検査です。一般的に、妊娠初期と妊娠中期に1回ずつ受けることができます。
●母体血清マーカーテスト 母親の血液から胎児の体で生成されるホルモンの濃度を調べ、胎児の染色体がないかを検査します。
●新型出生前診断(NIPT) 母体の血液を採血して、胎児に染色体異常がないかどうか調べる検査です。母体への負担がなく、検査精度が高いのが特徴です。
陰性的中率は一般的に99.9%以上と言われています。
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●絨毛検査 お母さんのお腹に針を刺すか、子宮頚部にカテーテルを挿入して胎盤から絨毛を採取し、胎児に染色体異常や遺伝子異常がないかどうか
調べる検査です。確定検査になりますので染色体や遺伝子異常がほぼ100%の確率で分かるというメリットはありますが、母体と胎児にわずかに負担がかかる検査なので、受けるかどうかは
慎重に検討する必要があります。
●羊水検査 母体のお腹に針を刺し、採取した羊水の成分から胎児の染色体異常や遺伝子異常がないかチェックする検査です。絨毛検査と同じく、確定診断なので、検査精度はほぼ100%ですが、母体と胎児にわずかなかがらリスクがあるため、受けるかどうかは慎重に検討する必要があります。
・NIPTの最大の特徴は、流産といった検査に関連した合併症を減らすメリットがあり、非確定検査ながら、検査精度の高さに言えます。
お母さんのわずかな血液で、赤ちゃんの状態を調べることができ、
検査精度は98%以上とも言われています。
先天性の病気や染色体異常の可能性が高いとわかれば、赤ちゃんが生まれてくる前にご両親が心の準備をしておける、障害について事前に学べる、産まれてきて必要となるケアや資金面の調整を考える余裕ができる、といったメリットがあります。
・検査結果(赤ちゃんの染色体異常)の可能性は【陽性】【陰性】で表示されますので、母体血清マーカー検査よりも検査結果の解釈が容易です。
検査結果についても、医療機関によっては様々ですが、最短6日で通達できる医療機関もあるようです。
・早期に検査が出来るのも特徴の一つです。従来の非確定検査(母体血清マーカーやコンバインド検査)は、早くても妊娠11週以降でないと受けることができませんでしたが、これに対して、新型出生前診断(NIPT)は妊娠9週以降から受けることができるので、赤ちゃんの状態を早く知り、準備をしたいというお母さんにとっては選択肢の一つとしてメリットになるでしょう。